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どうかしてるわ/obsession  作者: やましたゆずる
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第29章 カムリが納車される小矢沢のなべさんと体面する

病院の診察が終わり3時に倉庫へ行くと渡辺さんが倉庫に居た。トラックにはビカビカのカムリが鎮座していた。白のボディに黒のルーフでストライプの線がボディに入ってBBSLMゴールドホイールがビカビカに光っていた。ありさはフェアレディ240zから降りると真っ先に車に近寄りガン見した。渡辺さんがトラックから降りて来て「明神さんですか?お車届けに参りました。80ガレージインパクトの渡辺です。よろしく!」渡辺さんはありさとの顔をみて後ずさりした。「今、下ろします。なかなかの出来でしょう?うちではあまり扱わない物件ですので令和の車なんて。」渡辺さんはありさの渡辺をガン見した。「噂どおり美人だな!久しぶりにこんな美人に会いました。ごちそうさまです。」渡辺さんはニヤニヤしながらありさの顔をみたカムリを下ろしにかかった。渡辺さんは慎重にカムリを下ろした。「うわあ!カッコいい!最高の出来ですね。」ありさはニコニコしながらカムリにかじりついた。「はい。このBBSLMゴールドホイールが白のボディに映えますね。社長は常日頃、ゴールドホイールは黒のボディに映えると言っていましたが白のボディにも似合う事がわかりました。」渡辺さんがありさに言った。その時、助手席に乗っていた。カメラマンの女性が「こんにちは!2日連続でお邪魔いたします。」女性がありさに挨拶をした。「ご苦労さまです。」ありさは女性の顔を見てニコリ笑った。「明神さん。カムリはいかがですか?大変良い出来だと香川も言っておりました。令和の車も良いなぁ?って言ってましたよ。」女性がありさの顔を見て優しく微笑んだ。「明神さん。本日は、このフェアレディ240zを持って帰って来いと指示なのでトラックに積みます。」渡辺さんがありさの目を見た。「どうぞ!お金の入金確認出来ました。鍵はついてます。」ありさは渡辺さんの顔を見た。渡辺さんはフェアレディ240zに乗り込んで女性の号令でフェアレディ240zをトラックに積み始めた。「オーライ!オーライ!」と女性の声が響いた。フェアレディ240zの積み込みが終わると女性が「つくばラーメン伊堂寺って知ってますか?美味しいとネットで紹介していたので是非食べたいと思っていまして、今日、来たら連れて行ってもらえないかと。試運転をかねてカムリで行きませんか?」女性がありさに頼んで来た。「伊堂寺ですか?知ってますよ。この時間なら空いてるか?行きますか?車に乗って下さい。つくばにはもっと美味しいラーメン屋沢山ありますよ。伊堂寺で良いですか?」ありさは女性の顔を見てニヤリと笑った。「伊堂寺の近くにイチカワというラーメン屋も美味しいですよ。2軒いきますか?後は鬼ものがたりやハリケンラーメンなんてのもあります。全国的に有名な山岡家牛久店なんて観光ついでに良いと思います。今日帰るんですか?明日までいるなら案内しますよ。アパホテルにでも泊まればいいんですよ。また、安いホテルも探せばあると思います。」ありさが言った。三人はカムリに乗り込んでラーメン伊堂寺に向かった。ありさは初めてカムリを運転席して、「ハンドルは軽いわエアコンはあるわ。快適なクルマですね。今まで快適装備は皆無でしたからフェアレディもBMWも。最高です。」ありさは興奮していた。約15分で伊堂寺に着いた。「ここ駐車場が狭いから嫌いよ。ぶつけられないか心配。私は、いつも路上駐車にしちゃう。路上駐車で良いですか?」ありさは、二人に聞いた。「お好きなように!」女性が言ってくれた。ありさは少し離れた路上にクルマを停めた。三人は歩いて伊堂寺に向かったが店内は混んでいた。「何がオススメなのかな?」ありさが言うと「深み鶏が人気らしい。」女性が下調べしていた。三人は食券を買った。席に座りしばらく待っとラーメンが出て来た。三人は「いただきます。」合掌し箸を持ってラーメンをすすった。女性は目を丸くした。渡辺さんも頷いていた。「目の前が筑波大学の寮です。秋篠宮の悠仁さまが通う大学ですよ。そのおかげで警備にお金がかかり寮費が値上がりするって一時揉めていました。古い寮なのに値上げなんてね。幽霊もちらほら出るってうわさですよ。」ありさはラーメンをすすりながら言った。「私は、普段あまりラーメンは食べません。だから、伊堂寺に来たのも3年ぶりです。こんな味だったけって感じです。私の行ってる病院がすぐそこです。」と言ってありさはウィッグをはずして本当の姿を二人に見せた。「放射線で毛がなくなっちゃったんですよ。」ありさが言うと二人は驚いた顔を見せた。彼氏が放射線科の先生なんですよ。悪性脳腫瘍ステージ4で余命2年の宣告を受けて今、治療中ですがだいぶ良くなった見たいで経過良好みたいです。コレクションの旧車を売るきっかけでみ皆さんとこうして会えてる訳なんです。根治したらカムリと18クラウンの中古車屋を遣りたいと思ってます。今の倉庫で。その時は香川社長に弟子入りするつもりです。宜しくお願いします。」ありさは二人の顔を見た。「うん。わかった。社長に言っておくから。寮もあるし、汚いけど。大分に来なよ。」女性がありさの顔を見て優しく微笑んだ。「その時は宜しくお願いします。」ありさも女性の顔を見て優しく微笑んだ。渡辺さんはそんな二人を見てハニカミながら微笑んでいた。「ごちそうさまでした。」三人は合掌し箸を置いた。「噂通り美味しかったわ。」女性が言うと渡辺さんも頷いた。三人はカムリに乗り込んで帰路についた。土地のサザコーヒーでコーヒーのテイクアウトをした。倉庫に帰ると先ほど、カムリから下ろした。ノーマルバンパーとタイヤを倉庫にしまい。事務所でコーヒーを飲んだ。昨日買ってあった、どら焼きを冷蔵庫から出してお茶菓子にした。倉庫の中には香川社長が買った車が並んでいた。三菱ギャランや本田アコード、プレリュード、CRXや日産サニー、豊田カローラ、日産ローレル、日産レパード、松田ファミリア、いすず、ピアッツァ、117クーペ等まだ一杯残っている。40台のうち7台しか持って行ってない残りはこれから毎日トレーラーが来るという事になっている。お金は全額貰っている。ありさは信用されていた。「渡辺さん。これ全部売るんですよ。やりがいあるでしょう?」女性が渡辺さんの顔を見た。「わかってますよ。」渡辺は女性の顔を見て微笑んだ。「すいません。電話してきます。」女性が席を外し表に出て行った。すぐに戻ってきた。「泊まり、自腹なら良いってさ!どうする?なべさん。私は帰る。」女性は渡の顔を見た。「俺も帰るよ。またの機会があるじゃないか?」渡辺はニヤリと笑った。「明神さん。私達、これにて失礼します。」渡辺がありさの顔を見て優しく微笑んだ。「こちらのお金は今朝振り込みいたしました。確認してくれているかな?」ありさは渡辺の顔を見た。「多分してる。毎朝社長は確認するから。心配しないでありがとう御座います。」渡辺はありさの顔を見てトラックに乗り込んでありさに手を振った。トラックは倉庫を後にした。ありさは特殊ワックスでカムリを綺麗に磨きあげていたら鈴木実の霊が現れ「今度の車ですか?素敵ですね。令和の車はカッコいいなあ?俺も乗りたい。ドライブさせてよ。」鈴木実の霊が話しかけてきた。ありささん。腰のジャラジャラした鍵がなくなったね。」鈴木実の霊がありさの顔を見た。「ドライブ行きますか?鍵はそれぞれの車に差しっぱなしだから。いちいち持って歩いてない。ドライブ行こう。鈴木さん。車に乗りなよ。」ありさが鈴木を車に乗せると倉庫の鍵を閉めて走りだした。「令和の車はエアコンはあるわ、自動で窓はあくわ、パワーステアリングでハンドルは軽いわ。快適装備だよ。鈴木さん。内装も本革だし。ナビゲーションも付いてるしね。昔はゼンリンの地図を片手にドライブしていたの懐かしいでしょう?この車はハイブリッドじゃなけどハイブリッドってものが流行っているのよ。電気自動車とかね。時代は変わるけど昭和の車を愛している人も沢山いるのよ。私みたいな人ね。」ありさは鈴木に言って聞かせた。ありさは高速道路にのって水戸方面に走った。千代田サービスエリアで休憩してエアサスの調子を確認するとともに車高を少し落とした。「ブシュー」と音と共に3センチ下げた。ありさ好みになった。先ほどはトラックから下ろすのに車高が高かった。タイヤホイールの3/1までフェンダーに隠れた。完全にハの字になっていた。「このマフラーは失敗だわ静かすぎる。ワンオフマフラーじゃないと駄目ね。鈴木さんどう思います。」ありさは鈴木に尋ねた。「物足りない。ひと言。」鈴木はありさを見てニヤリと笑った。「そうだよね。見た目は良いのだが音が物足りない。これが車検ギリギリラインか?」ありさは考え込んだ。「ありささん。この車の名前なんて言うんですか?」鈴木実が尋ねると「これか?トヨタカムリWSレザーパッケージって言うんです。全部で500万円してる。鈴木さん。そろそろ帰ろう!」ありさは鈴木実の顔を見た。二人は車に乗り込んだ。水戸でUターンして土浦まで戻った。鈴木実は「ありがとう。」と言って頭をさげて自分の車、赤のケンメリ2枚GTRの掃除を初めた。「鈴木さん。私、帰るね。」鈴木に言って、倉庫の鍵を閉めてカムリに乗り込んだ。ジムへと向かってカムリを走らせた。病院の玄関の前に一真とさちよが待っていた。「さちよがなんでいるのよ。」ありさがさちよの顔を見た。「帰ろうとここまで来たら嶋田先生が立っていたからジムですか?と聞いたらイエスと言うとからありさも一緒かなあと思ってあなたをまっていたのよ。」さちよがニヤリと微笑んだ。「そうか?お好きにどうぞ!」ありさはさちよも顔を見て嫌そうな顔をした。ジムへと向かって歩いた。受付をして、三人はトレーニングルームへ入るとまずはランニングからバイク、フット、ウェイティングと全部やって終わった。ありさは会計に向かうと今日も無料だった。後1回無料だと言われた。そして三人はジムを出た。一真とさちよにカムリを見せた。「いや!低いなあ!カッコいい!。」一真が唸った。さちよも「ありさらしい車ね。予想通り。」と感心したが「これ、車高上げたのよ!ここの駐車場、腹するから!」ありさは二人の顔を見て毒をはいた。三人は車に乗った。1階へ行くとありさはスイッチを押して車高を下げた。「ぷしゅー!」と音が駐車場内に響いた。一真が「まだ早い車高下げるのもう一カ所難関がある。もう一度車高上げろ!」一馬が言うとありさはスイッチを押して車高を上げた。しいて言えば後2カ所だった。精算機前と出口の歩道の境目だ。この手の車は敏感だ。「エアサスの乗り心地悪くないなあ?俺もやるか!」一真はエアサスの乗り心地に感動して自分のカムリにも付ける决心がついた。そして、従業員駐車場に着いた。一真とさちよは自分の車に乗るとココスへ向かって走った。ココスの駐車場で一真はありさのカムリを徹底的に見た。まず、違うのはエアサスだ。スイッチを押して作動させるとエアーの音とともに車高が上げ下げできた。スピンドルグリルも触りながら観察した。「安っぽいかと思ったけど良く出来てる。良いなぁ?」一真は感心しっぱなしだった。そして三人はココスの店内に入った。三人は包み焼きハンバーグを頼んだ。その時さちよがポロっと「私も旧車卒業しようかな?カムリ良いなあ?カッコいいよ。ハコスカ、フェアレディと同じくらいに快適装備に憧れる!エアコンなし、パワステなしは次代にあってない。私もフェアレディ240z、香川社長に売るわ。」さちよがありさの顔を見た。「どのグレードが良いの教えて?」さちよは二人の顔を見た。「そうだな?WSレザーパッケージは外せない。黒革だな!他のグレードは色が選べるが。後は、エンジンかハイブリッドかだな?ハイブリッドのWSレザーパッケージはたまが少ない。だからありさ同様、エンジンかな?ハイブリッドにこだわるならḠレザーパッケージってのがある。」一真は一通り説明してくれた。「さちよ、フェアレディ240zは80ガレージインパクトの香川社長に売るんでしゃ?だったらカムリを探してもらえばいいじゃない。私の車を作った実績があるんだからさあ?でも400万円前後はするよ。サンルーフも外せないわよ。でもフェアレディ240zを売ればお釣りがくるわね。エアサス入れて、WORKのホイールをワンオフで作って、ツライチ決めてさあ?1ミリまで攻めるだよ。VSVXなんていいんじゃない。メッシュホイールね。私はBBSLMホイールにこだわったから中途半端になった。」ありさが付け加えた。「後は色ね。ブルーかレッドか?だったらブルーにしない?かなかなたまがないか?恵まれてって所かな?WSレザーパッケージにこだわるとないかな?東京でも探してもらえば、中川さんとかにオークションで落としてもらえば?」ありさは中川さんを忘れていた。中川さんは車屋さんだと言う事を。さちよは翌日中川に相談する。配膳ロボットと共に料理が運ばれてきた。「いただきます。」三人は合掌しホークとナイフを持って食べ始めた。そして、「ごちそうさまでした。」三人は食べ終えて本日はさちよが会計して店を出た。三人はありさのカムリの前でさちよのカムリの作り方の意見を言いあった。まず、ワンオフホイールとワンオフマフラーの話に集中した。中川さんがワンオフマフラー作りの達人だと忘れていた。ありさも頼む事にした。「結局ホイールのオフセットはどれくれいにしたんだ?これ!」一真はありさの顔を見た。「フロント9.5+40とリア10.5j+20です。ギャハハ」ありさは一真の目を凝視し、大きな声で笑った。「攻めたな!ハの字も公認取ったんだろう?80ガレージインパクトさんお得意の公認車検。キャンパー角ハンパない。」一真がワハハハ!大きな声で笑うとありさもさちよもつられて笑った。お互いの車に乗って解散した。残ったのは3台の車の排気音だけだった。さちよのフェアレディ240zは当時のワンオフマフラー、一真は柿本改マフラー、ありさはスルガスピードマフラー39万円もするマフラーだったが後日、中川にワンオフマフラーを発注する。





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