第28章 香川社長再来店する
日曜日が来た。香川社長は前回同様、羽田からレンタカーで女性のカメラマンと来た。あれほどつくばエクスプレスの来いと言ったのに無視してはるばるレンタカーで来た。と同時に一真とさちよも来た。「おはようございます。」一真がありさと香川社長に挨拶をした。「香川社長、私の彼氏の嶋田一真さんです。有名陣に会いにきました。」ありさが一真を紹介した。「これは、これは。お慰謝様の彼氏ですね。良い男ですね。噂はかねがねと。」香川社長は笑った。続いてz爆音とともにフェアレディ240zが駐車場へと入って来た。さちよだ。香川社長は何事かと外を見るとロン毛の女性が車を降りて歩いて来た。「おはようございます。」さちよが皆に挨拶をした。「賀川社長、私の友達で旧車乗りの早を川さちよです。香川社長に会いにきました。」ありさが香川社長の顔を見た。「これは、これは。フェアレディ240zの美人がお目見えですか?ありがたい。それではいつもの儀式をお土産です。」香川社長はザビエルを出した。ありさは志ち乃のどら焼きを出し儀式は終了した。残っていた車の査定がはじまった。残りの外車と平成の車セドリックY30.Y31Y32とグロリアY30.Y31.Y32とクラウン17系と18系。合計8台外車と合わせて18台。「銀行から融資が出ましたさかい全部いただきます。明神さんの車状態が良いさかい。マークII三兄弟も状態最高でした。高嶺がつけられますわ!商売繁盛ですわ!」香川社長は上機嫌だった。それを上に行く話をありさがした。「私のベンベターボとフェアレディ240zもいけますか?2台で2千万円でどうでっしゃろ!」ありさもエセ関西弁を使った。「いただきますわ!倍で裁きやすら?」香川社長もノリに乗っていた。「ここの車、最高ですわ!倍はいけますわ!」香川社長は車を見て最高天引きをつけた。ベンベターボとフェアレディ240zの査定もしたがありさの言い値でオッケーした。さちよのフェアレディ240zも値踏みした。1千万円で査定した。さちよは売る気はなかった。「この後ろのフェアレディ240zのマークが本物の証ですわ!2台とも付いてるさかいなあ!」香川社長はそう言って笑った。査定も終わりお茶を淹れた。市町村のどら焼きをバラで買ってあった。一人一個食べたバタどらと栗どらだった。イチゴは時期的になかった。「いただきます。」皆一個ずつ取った。社長は栗どらだった。「明神さんの車の見積もり用意してきました。」香川社長がバックから見積もり書を出した。見積もり書を見た、ありさがびっくりした。「安い!部品類が予定より安すぎる。BBSLMやタイヤやエアサス全部一割引きですか?嬉しい限りです。だから追加します。オーバーフェンダー付けてください。」ありさはスマホでヤフーオークションのオーバーフェンダー77500円を社長に見せた。「ここまでやりますか?この値段プラス工賃とあっくんの塗料代と工賃がかかります。後でお電話します。うちは部品は一割引きですから安く出来ます。特に明神さんみたいな綺麗な女性には特別にやっちゃいます。車の映像もありますよ。見てください。」ありさの車の映像がスマホに流れた。「社長!それでは小さいアイパッドで見てください。」女性がアイパッドをありさにみせた。BBSLMが光っていた。社長と渡辺さんが試乗していつものアングルで撮っていた。「なかなか上出来でしょう?今までで最高の令和の車ですわ!近いち納品いたします。オーバーフェンダー付けてからになります。なべさんが納品いたします。」社長がありさの顔を見てどら焼きを一口食べた。「この後トレーラーの堺さんが車引き取りに来ます。よろしくお願いします。セドリック230、330とグロリア230.3330とクラウン15系、16系の6台を取りに来ます。午後からになりますのでランチに行きますか?明神さん、案内してください。」社長がありさの顔を見た。社長がありさのフェアレディ240zを試乗したいと言うのでフェアレディ240zを出した。ありさのフェアレディ240zに車とカメラマンの女性とありさが運転し花むろへと向かった。一真さんはさちよを助手席へ乗せた。花むろに着くとまず、一真のカムリを褒めた。今回のありさがカムリを買う原因になった1台だからだ。賀川社長は「このカムリはセンスが良いなあ。」と褒めた。さちよもカムリもありかも知れないと口にするくらいだった。全員お店に入った。まずは香川社長はここの名物のとんてき定食をたのんだ。全員右に倣えでとんてき定食にした。お昼時で店内は混んでいたが定食はすぐに出て来た。「いただきます。」全員合掌し箸を持って食べ始めた。「当店で初めてオークションから車を買ってくれたお客様になられたのが明神さんでした。それとあそこまでこだわり車を作っていただき新たなモデルとして宣伝出来ました。動画も近いうちにあげます。反響によっては新しい形になってくれると思います。今カムリは中古車市場で注目の車になっていて100万円しない車もゴロゴロあります。明神さんみたいに良いグレードで年式になると400万円6は軽く超えるものもあります。カスタマイズしやすいし、旧車を買えない人から人気があります。うちではカムリに注目してます。売りませんが私どもはあくまでも昭和の車ですから、そこらを変える事はありません。」香川社長は香川社長だった。ブレない男だった。商売人であった。ありさは中古車をやる時は香川社長に弟子入りしたいとこの時思った。病気が根治したら、カムリと18クラウンのカスタマイズカーを売る中古車をやるつもりでいた。それが今回頼んだカムリだった。従業員も中川に頼んでいたから恐れ入った。「ごちそうさまでした。」まずは香川社長が合掌し箸を置いた。「美味しかった。」とコーヒーを一口すすった。続いて一馬が「ごちそうさまでした。」合掌し箸を置いた。やっぱり「美味しかった。」と言ってコーヒーを一口飲んだ。続いてカメラマンの女性が「ごちそうさまでした。」合掌し箸を置いた。「すいません。彼女の名前わ?」ありさが香川社長に聞くと「明かしていません。なぞの人物で?」と言葉を濁らせた。「奥さまだったりして。?」ありさが香川社長の目を見つめた。「ありえない!俺は独身だからそれはない!なべさんと一緒だよ。」香川社長は女性の顔を見た。「私も社長じゃ嫌だなあ!」女性はそう言ってありさの目を見つめた。「この関係が楽しいのよ。夫婦にはなれない。アハハ!」女性はありさの顔を見て笑った。それにつられありさも笑った。「堺さん、来ちゃうから帰ろう!勘定は俺が払う。」香川社長が言った。会計して全員車に乗った。「香川社長運転していきますか?」ありさは香川社長に鍵を渡した。「じゃあ!運転するわ!」香川社長は運転席に座った。走りだすと「うわあ!最高に調子良い。240z最高!」香川社長はニヤニヤしながら運転した。ちゃんと帰り道をわかっていた。倉庫に着くとトレーラーは来てなかった。トレーラーが来たのは30分後だった。香川社長が指示して、クラウン、セドリック、グロリアと6台を載せた。積み込みが終わると皆でお茶を飲んで賀川社長がすでにマークIIGX61と71が売れた事を明かした。買い取った倍の値段で売れた。チェイサー、クレスタにもお客がすでに付いてるらしい。人気車種だった。これからこのクラウン、セドリック、グロリアがお金に代わって行く。楽しい商売だと香川社長は意気込んでいた。香川社長はありさから40台の車を買った。総額1千五百万円だった。ベンベターボとフェアレディ240zを合わせると3千五百万円だ。オオバン振るまいだった。それだけ程度がすこぶるよかった。香川社長の査定は全部終わり、倉庫の真ん中に鎮座している真っ赤なケンメリ2枚GTRのエンジンs20に群がった香川社長とトレーラードライバーの境が悲鳴をあげて喜んでいた。旧車好きにとってはお宝だった。目からウロコでた。この車はありさの希望で最後に運び出す手はずになっていた。ケンメリ2枚GTRの初代オーナーの鈴木実の霊のたってのお願いで一番最後まで残してくれと懇願されたからだった。ありさはそれに応えた。全員でお茶を飲みながら香川社長が切り出した。「明神さん。オーバーフェンダーの件なんですが、また今度にしませんか?明日、納車の予定で話は進んでおりまして、先ほどは言えなかったですが、うちも立て込んいまして、後2週間先延ばしはキツイので、諦めていただけませんか?BBSLMホイールも決まっている事だし、オーバーフェンダー付けてたらまた、ホイールを変えたくなりますよ。明神さんの性格ならギリギリを攻めたくなるじゃないですか?後2〜3ミリは外に出したくなりますから?あきらめてください。だったら足、渡辺が納車に伺いますのでよろしいでしょうか?オーバーフェンダーは良く考えてから付けてください。構造変更しないといけないですから、今回もタイヤのハの字で構造変更してますからね。新しく2年車検を付けました。書費用が高くなった要因です。ご勘弁を。以上です。」香川社長は正直な気持ちをありさに伝えた。「うん。迷惑かけたくないから、諦めるわ。明日、カムリを納車して頂戴。」ありさは香川社長の顔を見てニコリ笑った。「納車は午後3時以降にお願いします。わたし、病院があるので。すいません。渡辺さんに伝うてください。」あらさは香川社長の顔を見た。「わかっでおります。伝えてあります。なべさんも明神さんに会える。楽しみにしております。80ガレージインパクト始まって以来の美人のクライアントだと風潮しておりますから。」香川社長はありさの目を見つめた。「そんな冗談辞めて下さい。」ありさは照れながら香川社長の目を見つめた。「だって本当の事ですから。いつもはムサイおやじとか兄ちゃんとか最近たまに女性の方がチラホラといるくらいですから。これはクライアントにたいして失言やな?カットしてや!」香川社長はカメラマンの女性に言った。「社長、私は先に帰ります。船の時間がありますので」トレーラードライバーの境が社長の顔を見た。「また、大分出会いましょう。」堺はヒョンとトレーラーに乗って倉庫を出て行った。トレーラーを皆で見送ると「私達も帰りましょう。社長」とカメラマンの女性が香川社長に声をかけると「そうするか?明神さん。良い商いが出来ました。明日、お金を指定口座に振り込みますわ!」香川社長はそう言って車ですから乗り込んで大分の帰路についた。ありさと一真とさちよは早めにジムへと向かった。三人はいつもより長い時間トレーニングをした。




