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どうかしてるわ/obsession  作者: やましたゆずる
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第23章 中川とさちよとツーリング

翌日の日曜日、ツーリング日和で朝から快晴であった。ありさが倉庫で自分のフェアレディ240zを特殊ワックスで磨いていた。そこへさちよのオレンジ色のフェアレディ240zでレベッカのフレンズをガンガンと鳴らし倉庫の入り口に入って来た。さちよが車から降りて事務所に入って来た。「お待たせ。車だいぶ減ったね。処分したの?」さちよの第一声だった。「うん。処分した。良い値段がついたよ。」ありさがさちよの顔を笑顔で見た。「そうか?そのうちにこれもなくなるのね?寂しいね。」さちよがありさの顔を寂しい表情で見た。「仕方ない。これから、そのお金で余生を楽しむから!」ありさがさちよの顔を見てニヤリと笑った。そこへ中川がホワイトのフェアレディ240zに乗って倉庫に入って来た。「お待たせ。今日は最高のツーリング日和ですね。あら!車だいぶ減ったね。良い値段で売れたのかい?」中川がありさの顔を覗きこんだ。「うん。GTRは良い値段ついた。他もなかなかだったよ。」ありさは中川の顔を見て優しく微笑んだ。「後はどうするんだい?」中川がありさの顔を覗きこんだ。「後は違う買い取り業者にメールした。ヤフオクにも何台か出品した。」ありさは中川の顔を見た。「そうか?俺の出番さそうだな?」中川はありさの顔を見た。「そんな事ない。お願いする事になるよ。その時はよろしくお願いします。手数料払うから。」ありさは中川の顔を見てニヤリ微笑んだ。「わかった。遠慮なしに言ってくれ!」中川はありさの顔を見て優しく微笑んだ。「今日は高速道路で行くんつでしたよね?俺が先頭を走るとするか?スマホナビをセットするか?」中川はありさとさちよの顔を見て静かに微笑んだ。「よろしくお願いします。」ありさが言うと「ありさ、さっきから男性の霊があんたの後に立ってるんだけど?知り合い?」さちよがありさの顔をじっと見つめた。「そう!このマルーンのフェアレディ240zの初代オーナーだよ。今日は一緒に憑いて行くって?良い?」ありさが二人の顔をじっと見つめた。「かまわんが!俺には見えない!」中川がありさの顔を見て優しく微笑んだ。「この霊は林博之さんって言って病気で亡くなられた方で30歳の霊だよ。千葉県松戸市に住んでいたらしい。」ありさが二人の顔を見て優しく微笑んだ。「そうなんですか?ありささん。何時から霊見えるようになったんですか?」中川がありさの目をじっと見つめた。「つい最近ですよ。施設であるおばあさんが亡くなってからです。ここにあるある、車の初代オーナーの霊が時々集まります。50名程、病気とか事故とか寿命で亡くなっています。父親と母親も見える見たいです。家系なんでんすよ。明神なんて名前のせいかなと思うですよ。」ありさは中川の目をじっと見つめた。「それでは行きますか?日光へまずは戦場ヶ原まで突っ走りますか?中川さんの先頭でお願いします。」さちよが中川の顔を見て優しく微笑んだ。中川とさちよが倉庫の事務所を出た。ありさは最後に倉庫を出て鍵を締めた。三人はフェアレディ240zに乗ってエンジンをかけた。3台の240zはすべてロングノーズ仕様でなかなかカッコ良かった。中川の240zが倉庫の敷地から道路に出て続いてさちよ。ありさと続いた。常磐道土浦北インターから高速道路に入って規定速度を守って走った。千代田サービスエリアで休んでお水を買って、トイレに入って出て来たらフェアレディ240zの周りに人盛りが出来ていた。三人は人盛りを避け車のドアを開けて運転席に乗り込むと「なかなかカッコいい車ですね。」と同年代の男性から声をかけられた。ありさは「ありがとう。」と声をかけてエンジンを始動させた。3台同時に爆音を響かせた。ありさはカップホルダーにペットボトルを置いた。ありさの車には林博之の霊が助手席に乗っていた。「林さん。お待たせ致しました。行くよ。」と声をかけた。3台は水戸で北関東道へ入り日光へ向かった。しばらく走ると東北道にのり北上し、宇都宮インターで日光宇都宮道に入り日光を目指した。日光宇都宮道路を降りて九十九折のいろは坂を3台は上がり明智平や東照宮をパスし戦場ヶ原へと向かった。戦場ヶ原に2時間で着くとやはり旧車乗りが沢山集まっていた。フェアレディ240z3台が駐車場へ入って行くとギャラリーが集まって来て3人のフェアレディ240zはギャラリーに囲まれた。「あら!お久しぶりです。明神さん。さちよさん。覚えてますか?水戸の橋本茂樹です。GTR調子良いですよ。今日は水戸の旧車會でツーリングです。さちよさん達もフェアレディ240zでツーリングですか?」橋本はありさとさちよの顔を笑顔で見た。「橋本さん。お久しぶりです。お元気そうでなによりです。皆さんの車を見せてください。」ありさは笑顔で橋本の顔を見て、車を見に回った。橋本が一緒について歩いてくれて愛車紹介を1台1台してくれた。「明神さん。ご病気だと聞いておりましたがお元気そうですね。」橋本がありさの顔を見た。「嫌!絶賛治療中です。毎日が病院通いです。」ありさはそう言って橋本の顔を見て優しく微笑んだ。「なんの病気なんですか?」橋本はありさの目を見た。「脳腫瘍でステージ4です。余命宣告受けました。2年だって?今、私の愛車ガレージセール中です。今度遊びに来てください。だいぶ売れましたけど。」ありさは橋本の顔を見つめた。「はい。近いうちに寄らせていただきましょう!」橋本はありさの顔を見て静かに微笑んだ。橋本のハコスカGTRの前に来ると助手席に小向井咲の霊が乗っていた。「橋本さん。悪いけど中見て良いかな?」ありさは橋本に声をかけ室内を見渡した。「咲さん。今日も一緒ですか?おかわりありませんか?」ありさは咲の顔を見て優しく微笑んだ。「あら!ありささん。お元気そうでなりよりです。病気の方はいかがでしょうか?こうして、日光まてま来てるって事は元気な証拠かな?ありささんの車にも男性の霊が乗っているのね。ここはいろんな霊がうじょうじょいるからなるべく見えないふりしておきなさい。」咲はありさの顔を見て優しく微笑んだ。「はい。わかりました。林博之さん、知ってるでしょう?後でこらせるから。」ありさはそう言って車内から出た。「ナビ入れたんですね。上手く入りましたね?最高ですよ。綺麗にハマってます。自作ですか?」ありさは橋本に聞いた。「はい。自作です。大変だったです。取り付けは専門家に頼みましたけど!」橋本はありさの顔を見てニヤリ笑った。「ナイスです。」ありさは右手の親指を立てた。「ありささんにそんなに褒めていただけて光栄です。」橋本はニヤリとしてありさの顔を見つめた。「橋本さんのチームは族車みたいな改造車がなくて最高です。みなさん。良く手入れされてますね。流石の旧車乗りです。女性の方もいるんですね。」ありさは橋本の顔を見て優しく微笑んだ。「はい。族車みたいなのは入れていません。」橋本はアダルトの顔を見てしスプーンに微笑んだ。「皆さん。戦場ヶ原の散策は終わったのですか?」ありさが橋本の顔を見た。「はい。終わりました。これから東照宮へ行きます。それから華厳の滝へと。」橋本はありさの入院を見て優しく微笑んだ。「私達、これから戦場ヶ原の散策行きます。失礼します。」ありさは橋本の顔を見て頭を下げさちよと中川と合流して三人で戦場ヶ原へと入って行った。そして、橋本のグループがヤンキーホーンを鳴らし、一斉に戦場ヶ原の駐車場を爆音とともに出て行った。総台数20台であった。ありさ達は約1時間程散策はしてレストランで食事を済ませ、戦場ヶ原を後にして東照宮へと向かった。三人は東照宮の境内の砂利の坂道を歩いて東照宮の陽明門の前に立った。その陽明門をくぐり、境内に入り、三猿と眠り猫やいろんなものを見学して中学校のときの遠足を思い出していた。ありさもさちよも中川もここに来たらしい。土浦の中学校はここだった。三人は東照宮を後に日光二荒山神社と輪王寺を見学して、華厳の滝の滝へ向かった。三人はエレベーターに乗り見学場まで降りて華厳の滝の豪快さに感嘆の声をあげた。「ここで何人か死んでるんだよ。霊は見えない?」中川が言った。「見えないよ。」さちよが言った。「滝をバックに写真撮ろう!」ありさが言うと皆賛成して近くの人に撮って貰った。見学を終えエレベーターに乗りすぐに「帰りは下道でかえらない?宇都宮餃子食べて行かない?宇都宮みんみんなんか良くない?」ありさが言い出した。「良いね、賛成ら?」さちよと中川も賛成した。「私のフェアレディ240zナビついてるから先頭走るね。」さちよが二人の顔を見た。「任せた!頼むよ。」中川がさちよの顔を見て優しく微笑んだ。三人は車に乗り込みいろは坂の九十九折を下った。先頭を走るさちよが途中で霊を見た。「あ!」と思わず声をあげた。男性の霊で頭から血を流していた。ガードレールにもたれかかっていた。そうとはしれずありさと中川はその場をすどうりした。いろは坂を下り終え三人のフェアレディ240zは宇都宮みんみんへ車を走らせた。しばらく走ると宇都宮みんみんに着いた。店の前は行列が出来ていた。それを横目に駐車場まで行くと満車で停める所がなかった。さちよが地図アプリで有料駐車場を探し三人はそちらへ向かった。有料駐車場は空いていた、3台はそこへ停めて歩いて宇都宮みんみんへ向かった。行列の最後尾に三人は並んだ。しばらく待つと順番が来た。三人は餃子の匂いのする店内に入り餃子を三人前頼んだ。しばらくすると餃子が運ばれて来た。三人は宇都宮みんみん餃子を味わって食べた。「御馳走様でした。」三人は合掌し箸を置いて店を出て、車に乗り込んで帰路についた。一般道で土浦まで帰り、三人のツーリングは終わった。また、秋にツーリングを企画しようと三人は別れた。

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