第2章 真知子さんの怖い話
ありさがいつものごとくガシャガシャキーホルダーを鳴らし、看取り施設に行くと新しい入居者の山本真知子さん93歳が入居していた。部屋は15人部屋と一人で見切れる大きさだった。まず新人は出入り口付近のベッドに陣取るが通例であった。中番の見守り人の宮本さんから申し送りで常時服用している薬を午前3時に必ず飲ませるように念を押された。大体皆何かしらの薬は服用している。「山本真知子さんですね。世話人の明神ありさです。ありさって呼んで下さいね。26歳です。宜しくお願いします。なんでも申し付けてください。」ありさは真知子の顔をじっと見つめて優しく微笑んだ。「山本真知子です。短い期間ですが宜しくお願いします。」真知子はありさの顔をじっと見つめて頭を下げた。「明神ありささんはここのお仕事長いのですか?」真知子はありさの顔をじっと見つめた。「5年です。短い期間なんて言わないで長生きしてくださいね。」ありさは真知子の顔を見てニコリ笑った。「長く生きるつもりはありません。」真知子はありさの顔を見てニヤリ笑った。「ありさちゃんは沢山の若い男性の霊が付いているわよ。言われるの初めて?でも誰一人と怖い顔してないから良い霊だわ?私、小さな頃から霊が見えるのよ。また、特に最近は霊感強くなった気がするわ?私に死神が3日前から付いているわ、死期が近そうね!家族には怨み節しかないわ?最後はこうやって厄介払いされちゃたからね。誰も私を看取りたくないって家で死なれるの困るって気持ち悪いとかね。失礼しちゃうわよね?気分悪いから私が死んだら最後の言葉は地獄に落ちろって言ってあげてね。頼んだわよ。ありさちゃん。眠くなったから寝るね。」真知子はスースーと寝てしまった。でも3時には起こさないといけない。3時になって真知子さんを薬を飲ませる為身体を揺らして起こした。ありさは薬を一粒口に入れるとコップで水を飲ませた。真知子さんはすぐに寝た。今晩は何も起こらず無事に朝を迎えた。今この施設に入院している利用者は真知子さんが来て15名いた。朝の9時になると早番の水戸さんが来た。「おはようございます。」水戸がありさの顔を見て優しく微笑んだ。「おはようございます。昨晩は無事何もありませんでした。ただ、内藤さんがウンチが出ないと一晩に3回トイレに座ってました。それくらいてす。後昨日入居した、山本真知子さんが霊が見えるらしいッスよ!」ありさは宮代に申し送りをして退勤した。BMW2002ターボで家に帰った。




