第14章 見舞い客ぞろぞろ
翌朝、いつものように6時に起床して昨日から病室を出る時はガートル台をガラガラと引きながらトイレに行き、体重を測って病室へ帰ってベッドに横になったら、看護師が来た。「明神さん。おはようございます。おかわりありませんか?体重何キロでした?血圧測ります。右腕お願いします。」看護師はありさの顔をみた。「50キロ変わらずです。」ありさは答えた。「熱と血圧正常です。ありがとう御座いました。後で朝食お持ちします。」看護師はありさの顔を見て、頭を下げ隣の斎藤さんにも同じ事をして、その隣へと血圧を測って病室を出て行った。ありさの部屋は5人部屋だった。ありさが一番新しい患者だから入り口近くのベッドだった。7時になると看護師がコンテナをゴロゴロさせたて食事を運んで来た。「はい、明神さん。食事ですよ。」看護師がテーブルの上にトレーをのせた。今朝もいつもと代わり映えしなかったが当たりのメニューだった。「いただきます。」合掌して箸を持って食べ始めた。母親が昨日剥いてくれた果物を冷蔵庫から出して一緒に食べた。「ごちそうさまでした。」合掌して箸を置いた。そして、洗顔をした。化粧もちょちょっとした。あまりしなくても可愛い顔をしていた。ありさだった。キャバクラではナンバーワンキャストだった。8時30分になると高橋医師の回診だった。高橋医師が病室に入って来た。「おはようございます。明神さん、具合はいかがでしょうか?昨日から抗がん剤を点滴しておりますが慣れましたか?頭の傷を確認いたします。」高橋医師はそう言ってありさの頭の包帯をとって傷口を確認した。看護師がナース・カートから消毒綿を取り出し高橋医師が頭を綺麗に拭いた。「問題ありません。綺麗です。痛みますか?」と聞いて包帯を新しい物と交換した。ありさは「頭は時々痛むし、点滴は慣れた。」と答えた。「そうですか?頭はどの様な痛みですか?」高橋医師から質問が来た。「傷口がピリピリと痛む時があります。」ありさは高橋医師の顔を見て優しく微笑んだ。「ピリピリですね。傷口を縫った所が動くと引っ張って痛むのだとおもいます。ズキズキとかあったら教えてください。気持ち悪いとかもですよ。後今日は11時に放射線治療をします。昨日のラジエーションハウスへと時間に来て下さい。」高橋医師はありさの顔を見て優しく微笑んだ。看護師が点滴を差し替えた。「それでは11時にラジエーションハウスでありがとう御座いました。退院は今度の月曜日になります。後は週5日くらい。通院してください。」高橋医師は隣の斎藤さんを回診した。「斎藤さん。具合はいかがでしょうか?斎藤さんも来週月曜日に他の病院に転院になります。」て高橋医師の声が聞こえて来た。高橋医師は5人の回診を済ませ病室を出て行った。ありさは、昨日、さちよが撮った写真をスマホに送ってもらっていた。先週の日曜日に大洗で行われた旧車ミーティングの写真だった。それを眺めてニヤニヤしていた。さちよのフェアレディ240zが光っていた。橋本さんのハコスカハードトップGTRもキマっていた。他にメンバーの車もイカしていた。セリカリフトバックやセリカダルマ、330セドリック、230グロリア、110シルビア、s13シルビア、フェアレディ130z.、フェアレディ31z、910ブルーバードターボ、GX71マークII.60クレスタ、GX61マークII、86レビン、86トレノ.MS70クラウン、KP47スターレット、サバンナRx3,サバンナRx7,117クーペ、プレリュードダブルX、スカイラインケンメリ、スカイラインジャパン、スカイライン鉄仮面、20ソアラ、10ソアラ以上だった。オーナーも隣に写っていた。個性ある面々だった。ありさは、興奮して写真を眺めていた。自分が居ないのが残念だった。多分、ありさは乗って行くのはベンベターボだったに違いない。ベンベターボのクラシカルなスタイルでヨーロピアンな所が好きだった。本当に外装と内装もオシャレな車だった。斎藤さんがリハビリで理学療法士が来た。身体がガッチリとした。マッチョな先生だった。「おはようございます。斎藤さん。明神さん。」先生はありさにも声をかけてくれた。「おはようございます。」ありさも先生の顔を見て挨拶をした。10時からだった。「斎藤さん、今日は天気がいいので外を歩きましょう。」先生が言うと斎藤さんはニコニコしながらスニーカーを履いた。赤のスポーツウェアに着替えていた。ご飯を食べた後に一生懸命に着替えていた。「行ってきます。笑顔で斎藤さんは病室を軽い足取りで出て行った。」ありさはスマホゲームを始めた。11時になる前に看護師が来てファイルを置いて行った。「明神さん、これをラジエーションハウス受付に出してください。」看護師はそれを言って出て行った。ありさは病室を出てエレベーターで1階に下りてラジエーションハウスへと向かった。受付にファイルを出した。しばらく待ってラジエーション技師が迎えに来た名前を呼ばれたら、「こんにちは。」ラジエーション技師がありさの顔を見てニコリ微笑んだ。「こんにちは。よろしくお願いします。」ありさはラジエーション技師の顔を見て優しく微笑んだ。診察室に入ると身体が診察室入ると、「仰向けに昨日とちがってうつ伏せにねてください。」ラジエーション技師が言った。ありさはうつ伏せに寝た。顔を枠内に入れた。すぐに機械が動き出した。照射が始まった。10分くらいで終わった。「はい。終わりました。ご苦労さまです。」ラジエーション技師が言った。「お世話様でした。」ありさも返した。ありさは診察室を出て廊下を歩いた。丁度リハビリルームの前で斎藤さんとばったり会った。「あら!診療終わりですか?私も終わりです。一緒に帰りましょう。」斎藤がありさに声をかけた。「はい。帰りましょう。一緒てよろしいでしょうか?」ありさが聞いた。「明神さんも一緒に帰りましょう!」理学療法士の先生が言った。「先生のお名前は?」ありさが聞くと「僕ですか?小泉と申します。明神さんの事、斎藤さんから聞いていますよ。大変ですけど負けないでください。」小泉はニカッと笑った。「はい。頑張ります。ありがとう御座います。」ありさは小泉の顔を見て優しく微笑んだ。「斎藤さん、今日は疲れたんじゃないですか?外の石畳の上を歩いたので特に?」小泉は斎藤に声をかけた。「そんな事ありません。私はこれで今日は終わりなのて後は寝て過ごすだけなので特に楽ですよ。」斎藤は小泉の顔を見てニヤリと笑った。エレベーターに乗って上に上がると病室に三人は入った。「ご苦労さまでした。また、明日11時にベッドサイドまで迎えに来ます。」小泉はニカッと笑い部屋を出て行った。斎藤はカーテンを引いてパジャマに着替えた。さうすると12時なのでコンテナの音がゴロゴロと近づいて来た。お昼の時間だ。「明神さん、斎藤さん、お昼ですよ。どうぞ、お召し上がりくださいませ。」看護師はテーブルの上にトレーを置いた。今日のお昼はコロッケだった。斎藤さんは糖尿病メニューで可哀想なくらいのご飯だった。二人は「いただきます。」合掌して箸を持って食べ始めた。「いてもこれじゃね。嫌になっちゃう。」斎藤さんは愚痴をいちながら食べていた。「今朝はインシュリン打たれたから血糖値高かった。昨日、ありさちゃんからフルーツもらて食べたからだよ。間食するとすぐに数字に出ちゃうのよね。嫌だわ!」斎藤幸恵はありさの顔を見て微笑んだ。「幸恵さん、まだ、昨日のフルーツ残ってるよ。お母さん来たら剥いて貰うけど食べない?大丈夫なら食べてよ。」ありさは幸恵の顔を見て微笑んだ。「辞めておくわ!」幸恵は意思が強かった。「そうか?辞めて置いた方が良いね!無理には勧めないよ。」ありさは幸恵の顔を見てニコリ微笑んだ。そして2時になると意外な人が見舞いに来た。施設の世話人の宮代さんだ。「こんにちは。ありさちゃんはいますか?」宮代が恐る恐る病室に入って来た。「あら!宮代さん。私はここよ。わざわざ見舞いありがとう御座います。」ありさが宮代に声をかけると宮代は「ありさちゃん。元気」と言って抱きついて来た。「この通りだよ。ピンピンしてるけど中身は重症だよ。まったく!」ありさは微妙な表情をした。「理事長から詳しい話は聞いたよ。脳腫瘍だってそれも悪性の余命2年だってね。気の毒ね。今日、私12時で終わったから来たんだけど宮本さんは明日来ると言ってたわ?明日宮本さんが早番だから。」宮代は少し涙ぐんでいた。その時「こんにちは。」母親が来た。ありさは母親に宮代を紹介した。「お母さん、施設の同僚の宮代加代子さん。いつもお世話になってるのよ、」ありさは宮代を母親に紹介した。「ありさの母の明神真理子です。ありさがいつもお世話になっております。この度は仕事に穴を空けてしまい、申し訳ありません。この通りすいません。」母親は宮代の顔を見て頭を大きく下げた。「これ、おくれました。志ち乃のどら焼きです。皆さんで食べくさださい。」宮代はありさに袋を渡した。「宮代さん。理事長に見舞い品はいらないと言ってあったんですが?」ありさは宮代の顔を見て微妙な表情をした。「聞いたよ。でも私達が手ぶらでは来られないでしょう。わかってよ。」宮代もありさの顔を見て困った表情を見せた。「宮代さん。ここの人達、糖尿病で甘いの食べられない人達なんだよ。私達でいただくね。宮代さんも食べて行きなよ。お母さんお茶買って来て。いや、冷蔵庫にあるからだすね。」ありさが言って冷蔵庫からお茶を出して椅子も出した。「こちらにお座り下さい。」ありさが宮代の前に置いた。「すいません。座らせていただきます。」宮代はそう言って「ドッコイしょ」と言って座った。「宮代さんお茶どうぞ。」ありさがお茶を渡した。「どら焼きはつくば店で買って来たの?」ありさが宮代に聞いた。「そうだよ。手野まで行ってられない。コート・ダジュールのチーズケーキにするか迷ったんだけどね。」宮代はありさの顔を見た。「それでは食べて!食べて!」ありさがすせめると宮代はどら焼きを食べた。母親も食べた。ありさも食べた。入院患者にはおすそわけしなかった。ありさは宮代にお茶を渡した。母親は持って来ていた。ありさはミネラルウォーターがあった。それを飲みながらどら焼きを食べた、隣からの視線が凄く感じたので「食べる」と聞いたが、意思が固いのか、「いらない」と言われたからその後は無視してどら焼きをパクついてた。その時、「こんにちは」どかかで聞いた声がした、ありさが振り向くと中川輝男さんだった。「ありささん。いますか?病室の入り口て言った。「あら!中川さん。来てくれたのですか?ありがとう御座います。」ありさは中川輝男の顔を笑顔で見た。「ありさちゃん。大丈夫なの?さちよさんから詳しく聴きました。重病なんたって、びっくりしてとんできた。車の事も聞いたよ。処分するんだって?協力できそうだ知り合いのオークションにかけてもらってもいいし、あそこで欲しい人集めてオークションしても良いでしょう?」中川はそう言ってありさの顔を見た。「それはおいおい考えよう?高く処分する事だけ考えて値段は色んなことろを参考にすれば良いよ。」」中川はそう言ってありさを見た。「俺も欲しいのあるし、フェアレディ240zのホワイトがあっただろう。あれが欲しい。幾らだ。」中川は車両を指定してきた。「中川なら10000万円と言いたいが800万円でいいですよ。予約札はっときますよ。赤字だけど良いや!中川さんなら。決まりで良いでしょうか?」ありさが中川の目を見つめた。「さちよと一緒じやないですか?」ありさが中川の目を見つめた。「うん。あれ見てほしくなったんだよ。ケンメリ売っちゃうといいよ。一緒にませて!商談成立です。」ありさが中川の目をじっと見つめた。「オッケー決まり。」中川かありさの目をじっと見つめた。「お母さん、宮代さん。私の車仲間の中川輝男さんです。」ありさがお母さんと宮代さんに中川輝男を紹介した。「中川輝男です。ありささんと仲良くさせていただいています。恋人関係ではありません。」中川は二人の顔を見た。「中川さん、宮代さんからのお土産のどらやきたべますか?どうぞ!」母親が中川にどら焼きとミネラルウォーターを差し出した。「このどら焼き久しぶりだな?俺は、土浦だから長谷川商店のどてきんをよくおふくろが買ってくるよ。あそこは上手いからなぁ!」中川はそう言ってニヤリと笑った。「どてきんですか?しばらく食べてない!私は美浦なのでなかなか買いに来ませんよ。もう、潰れたけど稲敷市の鴻野のだいふくってあったんだよ。知ってる?」宮代が言った。「はい、知ってます。観光バスが停まるお店ですよね。私、昔買いに行った事ありますよ。美味しかったです。」母親の充希が話に乗っかった。ありさはポカンと口を空けて話を聞いていた。すると中川が「ありさちゃん。125号を美浦村の十字路を通り越して、浮島大橋を渡って坂を上がりきった左側にあったお店だよ。よくツーリング行ったじゃないか?香取神宮に行く時とか佐倉行く時使った道覚えてる?」中川がありさの顔を見た。ありさはひらめいた様子で語り出した。「う!良くさあ!店の反対側にバスが停まったいた所でしょう?覚えてるわ。なんで潰れたの?流行ってたじゃないの?」ありさは話に加われた事に喜んだ。「後を継ぐ経営者が居ないのが原因でその頃丁度機械が壊れたのもあったらしいよ。」宮代さんが言った。「そうだったんだね。」母親の充希が納得していた。その時二つ隣の福島のばあちゃんが話に入って来た。「鴻野のだいふく潰れたのか?私、甘いもの好きだったからつくばからわざわざ買いに行ったもんだよ。その末が糖尿病から脳梗塞で倒れたけどなあ?死ぬ前にもう一度食って見たい味だったよ。残念ですね、その志ち乃のどら焼きと長谷川商店のどてきんもよく食べたもんだわなあ?忘れられない味だよ。」福島さんは窓の外を見ながら話をした。「あんたら来週退院か?うらやましいよ。私も退院の許可出ないなあ?入院2カ月になるなあ?いつだかわからない!」福島は斎藤の顔とありさの顔を見た。「私は退院だけど違う病院でリハビリだから辛い日々が続くんだよ。福島さん。」幸恵は福島さんの顔を見た。「私も退院してもしばらくは通院しますからそして余命宣告されてるしね。」ありさは福島の顔を見て微妙な表情を見せた。「甘いものはほどほどにって所ですか?宮代さん。」充希が場を締めた。「斎藤さんは次の病院はどちらですか?」充希が斎藤の顔を見て聞いた。「つくば市の北の市原病院です、」斎藤は充希の顔を見た。「市原病院ね。前つくは市長の不倫問題で辞めた市長たよ。」充希はつくば市に病院の看護師長だったから良く知っていた。




