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どうかしてるわ/obsession  作者: やましたゆずる
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第12章 手術は成功した

朝6時起床、ありさはあまり眠れなかった。看護師が見回りに来た。「おかわりはありませんか?お熱測ります。血圧も測ります。明神さん、毎朝、体重測ってください。体重計廊下にあります。7時に朝食お持ちいたします。失礼いたします。」看護師は猛スピードで熱を測り血圧を測って部屋を出て行った。ありさは部屋を出て体重を測りに行った。久しぶりに体重計に乗ったら驚いた。だいぶ痩せていた。50キロだった。「3度3度食べてないからなあ?」ありさは独り言を呟いた。身長計にあがり身長を測った。160センチで変わらずだった。体重計を待っていたおばあちゃんに測ってもらった。ありさもおばあちゃんの身長を測ってあげた。155センチだった。「あなた、昨晩入院された方ですよね。やっぱり頭の病気?」おばあちゃんはありさの顔を見た。「若いのに残念ね。今日手術ですか?後この病院の食事は良いわよ。。あなた、糖尿病食じゃないよね。だったらオッケー!私は後少しで退院だけど、リハビリ病院に転院ね、は脳梗塞で倒れたのだから麻痺が残っちゃゃてね、リハビリを本格的にやりにいくのよ。足と手ね。それではここでまた会いましょう。」おばあちゃんは話足りなさそうに病室へ帰って行った。隣の病室だった。ありさもトイレに行って病室へ戻った。7時きっかりに看護師がコンテナをゴロゴロ引いて食事を持って来た。「明神ありささん。朝食です。明神さんは普通食ですね。お待たせ致しました。」看護師はニコリ笑いテーブルの上にトレーを置いた。「中山さん。内科病棟看護師に早川さちよっているんですが、知ってますか?私の看護学校時代の友達なんです。手が空いた時で結構なので顔出してもらえるように伝えてもらえますか?明日以降で今日は10時間手術なので。頼んですいません。」ありさが中山看護師の顔を見てニコリ笑った。「早川さちよさん。知っております。分かりました。伝えます。ごゆっくりどうぞ。」中山は優しく微笑んでありさの顔を見た。「鶏から揚げとウィンナーソーセージとスクランブルエッグと味噌汁とご飯とヨーグルトか?悪くない?」ありさは「いただきます。」合掌して箸を持ってから揚げをサクッと食べた。ありさはニヤリ微笑んだ。「悪くない!」独り言を呟いた。「ごちそうさまでした。」ありさは合掌して箸を置いた。しばらくしてトレーを下げに看護師の中山が来た。「ごちそうさまでした。」ありさは中山に挨拶をした。「どうでした病院食?完食しましたね。偉いです。早川さん連絡しておきました。明日の昼休みに顔を出すそうですよ。病名は言ってませんから。」中山はありさの顔を見て優しく微笑んだ。「ありがとう御座います。」ありさは中山に頭を下げた。「もう少ししたら先生の回診があります。手術着に着替えて下さい。こちらです。」中山は手術着をテーブルの上に置いて病室をゴンドラをゴロゴロ引いて出て行った。ありさは手術着に着替えた。8時を過ぎると高橋医師がやって来た。「おはようございます。明神さん具合はいかがでしょうか?予定通り9時から手術です。私が執刀します。」高橋医師はありさの目をじっと見つめた。8時30分になると母親の充希が来た。面会時間じゃないが手術の付き添いだと言って入って来たらしい。「おはようございます。ありさ、調子はどうよ。」母親がありさに話かけた。「上々だよ。さっき、先生が来た。それに朝食完食したよ。気持ち悪いのはなくなった。薬効いてるのかな?手術怖いよ。お化けは怖くないのに不思議だね。」ありさが母親の顔を見て微妙な表情を見せた。「頭開けるんだものね。あーあ!考えただけで怖い!」母親が武者震いをした。そこへ看護師の中山が来た。「お母さん、おはようございます。ご苦労さまです。今日手術10時間くらいかかるみたいなので手術室前じゃなくて寒いから1階リハビリルーム前の談話室にいると良いですよ、ワイファイ使えますから。」中山は母親の顔を見て優しく微笑んだ。「わざわざすいません。談話室ですね。分かりました。」母親は中山に頭を下げた。するとストレッチャーを押して看護師が入って来た。ありさは自力でストレッチャーに乗った。時計を見ると9時10分前だった。そのままありさはストレッチャーに乗って手術室へ入っていった。母親は手をつかんでいたが離した。「頑張ってね。」母親は独り言だけ言うと涙を流した。手術中のランプが点くのを見届けて談話室に向かった。そして、母親は父親にグループラインで手術が始まった事を連絡した。また、ありさのスマホからキャバクラの店長と施設の理事長に電話をして、しばらく休む事を伝えた。「まあ、10日は入院する事とその後の仕事復帰は本人の様子を見てからお電話致します。」と伝えた。両方ともオッケーをもらった。母親はペットボトルの温かいお茶を買って飲んで、スマホゲームを始めた。お昼は1階のコンビニでカツ丼を食べた。そして、10時間が来る前に手術室前へと移動して手術室前の椅子に座ると5時15分で仕事を終えた父親が合流した。外はすっかり暗くなった。6時になっても終わらない。7時きっかりに高橋医師と看護師が出て来た。ストレッチャーに乗って頭に包帯を巻いたありさが出て来た。「成功です。腫瘍は全て乗り切りました。後は病理検査の結果次第です。約1週間くらいかかります。明日から放射線治療を始めます。髪の毛が抜けてしまう事、ご本人に伝えて下さい。今、良いウィッグも沢山あります。ご本人はショックでしょうがお願いします。」高橋医師は二人の目を見て静かに微笑んだ。「高橋先生、ご苦労さまでした。」去りゆく高橋医師の背中に向かって深々と頭を下げて挨拶をした。ありさを乗せたストレッチャーは、ICUへ向かった。二人は、除菌服を着せられICUへ一緒に入った。ありさはストレッチャーからベッドに移された。ありさが目を覚ました。「手術終わったんだね。ここは何処?」ありさは二人の顔を見た。「ここはICUだよ。」母親がありさの顔を見た。「ICUって何?」ありさが母親の顔を見たが答えられずにいると「集中治療室だよ。24時間態勢で命の危険のある人を看護する所だよ。だから、お前は命の危険があるって事。」父親がありさの目をじっと見つめた。「そうか?わかった。ありがとう。でも腹減ったよ。」ありさが母親の顔を見た。母親が看護師に食事はあるのか?聞いてくれた。看護師が食事を持って来てくれた。ハンバーグと目玉焼きとお新香とご飯と味噌汁だった。後、フルーツがあった。

「豪華だなあ!美味そう。いただきます。」ありさは合掌して箸を持ってハンバーグを一口食べた。「頭動かすと痛い。」ありさが言った。ありさはゆっくり味わって食べた。「ごちそうさまでした。」ありさは合掌して箸を置いた。「うまかった。」ありさは満足そうな笑みを浮かべた。「これだけ食べられれば安心だな?お父さん。」母親が言った。「ありさ、高橋先生が明日から放射線治療が始まると言ってたわよ。髪の毛が抜けるけど勘弁してねって」言ってたわ。「うわああ!嫌だ!仕方ないか?」ありさはがっかりした表情を浮かべた。そこへ薬剤師が来た。「こんばんは、明神ありささんですね。ご飯食べましたか?薬剤師の綿引千春と申します。よろしくお願いします。これ痛み止めになります。お水ありますか?これから食後1錠必ずのんで下さい。とりあえずこれから数日はこれだけになります。10日分30錠置いていきます。これから増える事になります。以上これまでです。失礼致します。」薬剤師はありさの顔を見て優しく微笑んだ。「お母さん、お水買って来てくれないかな?」ありさは母親に頼んだ。母親は廊下の自動販売機でお水を2本買って来て、1本、ありさに渡して1本は冷蔵庫に入れた。看護師が来て枕を替えてくれた。「この方が楽なので。」一言言った。ありさは頭頂部を切った。父親と母親はとっくに面会時間は過ぎていたにもかかわらず、手術が終わった時間が遅かったから特別にいた。。母親がありさはICUに何時までいるのかを聞いた。「明日までは必ずいますから面会はこちらに来て下さい。面会時間は午後2時から5時までです。今日は特別です。」看護師はニヤリと笑った。「お父さん。もう、とっくに面会時間過ぎてるよ。帰ろう?迷惑だから。」母親は父親の顔を見て焦った様子だった、「ありさ、明日来るね!バイバイ。」母親と父親はICUから除菌服を脱いで出て行った。


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