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どうかしてるわ/obsession  作者: やましたゆずる
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第10章 さよなら小向井咲の霊

その週は木曜日、金曜日と二人の男性の霊と倉庫へ行き東京までドライブへ行った。そして、日曜日が来て午前中にさちよが初老の男性を連れて倉庫へやってきた。「ありさ、おはようございます。ハコスカGTRが欲しいと言うお客様連れて来た。こちら、水戸から来た私の旧車仲間の橋本茂樹さん。こちらが旧車コレクターの明神ありささん。二人ともよろしくね。」さちよは二人を紹介した。「橋本茂樹です。明神さんの噂は県中央でも有名ですよ。」茂樹はありさの顔を見て自己紹介した。「明神ありさです。遠い所、ご苦労さまです。さちよの乗っていたハコスカGTRが欲しいのですか?あちらです。ごゆっくりご覧ください。」ありさは茂樹の顔を見てニヤリ微笑んだ。「いやぁ!噂どうり旧車の博物館のようですね。目うつりしちゃうな!全て当時物ですよね?このセドリック330なんて改造車で皆乗っていましたよね。これだけ程度の良さそうなの久しぶりに見ました。大体がシャコタンかホットロッドの車しかないと思っていました。中見てもよろしいですか?」茂樹はありさの顔を見て優しく微笑んだ。「良いですよ。適当に見てくだい。」ありさは橋本の顔を見た。「さちよ。ハコスカGTRの前のオーナー小向井咲さんって知ってた?会った事ある?私は会った。この間、咲さんと東京までドライブへ行ったから走行距離延びたよ。」ありさがさちよの目を見るとさちよは驚いた顔を見せた。「あんた、霊を見えるようになったの?咲さんが私の手元にある時に是非もう一度ハコスカGTRに乗りたいと言うから乗せてあげた。それで東京までドライブしたって事。これで咲さんともお別れだな?」ありさがさちよの顔を見た。「私が他の人に売っちゃうのわかっていたんだね。ありがとうありさ。助かった。あれ、1000万円で良い?」さちよがありさの顔を見た。「良いよ。」ありさは一言言った。「今日貰って帰る?」ありさはさちよの顔を見た。内心200万円もうけやがってと思った。「そのつもり。」さちよがありさの顔を見た。そこへ咲の霊がすぅっーと現れた。橋本茂樹は車に夢中だった。「咲さん、来たんですね。」ありさとさちよが咲の顔を見た。咲は涙を流していた。「あの初老の男性が今度のオーナーだよ。橋本茂樹さんって言うだよ。仲良くしてくださいね! 」ありさは咲の顔を見たが涙でビショビショだった。「お別れです。今までありがとう御座いました。さちよさん。ありささん。」咲は二人に頭を下げてハコスカGTRに乗った。二人はハコスカGTRの窓をあけて「あなた、いつでも来られるでしょう?幽霊なんだから。ここにも施設にも好きな時来ていいからね。」ありさが声をかけると泣き声が一段と大きくなった。二人は自然に見えるようにハコスカGTRの内装をタオルで拭き始めた。「咲さん。橋本茂樹さん。良い人だから安心してね。」さちよが声をかえた。そこへ旧車の見学を終えて橋本が合流した。「ありささん。この車、今日貰ってかえります。お金はさちよさんに預けてあります。」橋本はありさの顔を見て優しく微笑んだ。「わかりました。ありがとう御座いました。どうぞよろしくお大事にしてくださいね!」ありさは橋本の顔を見て静かに微笑んだ。「ありささん、お金後で振り込むわ!」さちよがありさの目を見て優しく微笑んだ。「オッケー!いつもの所へお願いします。」ありさはさちよの顔を見た。「ありささん、また車見に来ていいですか?ここの車は売り物ですか?」橋本茂樹はありさの顔を見て優しく微笑んだ。「いいですよ。午前中なら必ず居ますよ。売り物じゃないですが是非と言う方がいればお譲りします。」ありさは橋本茂樹の顔を見て優しく微笑んだ。橋本はハコスカGTRに乗り込むとエンジンをかけた。「失礼します。」橋本茂樹は窓を空けてありさに挨拶をし倉庫を出て行った。咲が後部座席で手を振っていた。ありさも手を振り返し見送った。さちよは240zに乗って倉庫を出て行った。三人を見送って、ありさはコンビニへ行きお弁当とお茶とアイスを買って倉庫へ戻ると特殊ワックスで掃除を始めた。そこへ今度は、龍ケ崎から車を見せてくれと男が二人やって来た。噂を聞いて来たらしい。龍ケ崎ではありさは有名な旧車好きの女だと言う事だった。男の一人が「この初代サバンナRx7をほしいから売ってくれないか?」と頼んできた。「別に良いよ。値段は、400万円、諸経費込み車検2年付きでね。これで良いならサインして?現金かローンか選べるけど?どちらも良いから。ローンならこちらのローン申し込み用紙にサインしてくれない?」ありさは男の顔を見て用紙を男の前に出した。この車に霊は憑いていなかったから売っても大丈夫だと思い売却を決意したがローンが通らずこの話はすぐになくなった。男二人はしょんぼりして軽自動車で帰って行った。

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