13話
「それで2人はどういう関係なの?」
放課後。
楓は明照との関係についてファミレスで美咲に詰められていた。
「どういうって言われましても…」
なんと答えるべきか彼女は脳を働かせる。どう答えるのが正解なのか。
「昨日ね…私の彼氏に楓がどんな子か聞かれたの」
楓が思案していると美咲が話しを切り出した。
「え、彼氏に?」
「そう、それで浮気するつもりかと思って聞いたらね」
「う、うん」
なんて不穏な事を聞くんだと楓は思った。そしてその彼氏にも余計なことを言うなと彼女は憤る。
楓の脳裏に嫌な想像が過ぎる。もしその男が原因で美咲との関係が悪くなったらどうしくれるのだと。
せっかく出来た友達をこんなことで失いたくない。
男女関係で揉めて仲違いするなんていう、漫画によくありそうな展開を楓は求めてない。
「友達に楓のこと聞かれたって」
「友達?」
「そう。その友達ってのが堂林くんなのよね」
とりあえず最悪の事態にはならなそうな事に楓は安堵した。
しかし、そのせいで美咲に明照とのことを疑われたしまったことはよくない。
(あの男が余計なこと言うから!)
ここには居ない彼に彼女は憤る。
「……」
「それで今日ウインクしてるの見て、こないだの手を振ってたのも楓になんだなーて気づいた」
「そっか」
「まあ、話したくなければ別に話さなくいいよ。正直なところ興味はあるけど、無理に聞き出すようなことでもないし」
「美咲も興味あるの?」
「それはそうよ。学年1の美男美女だもの。気になるに決まってるわよ。しかも、友人と彼氏の友人の話しだし。もし2人がくっ付いたらダブルデートも出来るし」
「まあ、別に美咲になら話してもいいかな」
そして楓は明照とのエピソードを話した。初めての出会いから、看病したり告白されたりしたことまで。
「嘘! 堂林くんが隣に住んでるの!?」
楓の話しを聞いた美咲は興奮した様子で喋る。
「うん」
「しかもお互いに一人暮らし!」
「そう」
「それはもう漫画じゃん!」
「なんかそういう設定ありそうだよね」
「しかも告白されたって!」
「されたね」
「そんでもって堂林くんを振ったって!」
「振ったよ」
「あんた凄いわ。あのイケメンを振るなんて」
「だって別に好きじゃないし」
「でも彼について話してる時の楓、楽しそうだったよ」
「まさか、そんなことないわよ…」
「えー、進展があったら教えてね」




