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役立たずと追放された俺、唯一の相棒の犬が実は神獣だったので全てを見返すことにした  作者: ののりり


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第7話 「最強だとバレた瞬間、美少女冒険者にスカウトされました」

「……もう俺に関わるな」

そう言い残して、ギルドを後にした。

背中に突き刺さる視線。驚き、畏怖、そして——後悔。

全部どうでもいい。

「なあ、フェン」

「ワン!」

隣で元気よく尻尾を振る相棒。

それだけで十分だ。


「……ちょっと待って!」

背後から声が飛んできた。

振り返る。

そこにいたのは——

「あなたがレインよね?」

金色の髪を揺らしながら、こちらをまっすぐ見つめる少女。

年は俺と同じくらいか。

装備を見る限り、かなりの実力者だ。

「そうだけど」

「やっぱり!」

ぱっと表情が明るくなる。

「さっきの戦い、見てたわ」

「……そうか」

まあ、あれだけ派手にやればな。

「単刀直入に言うわ」

少女は一歩近づいてきた。

「私と組まない?」


「……は?」

さすがに予想外だった。

「あなた、今フリーでしょ?」

「まあな」

「だったらちょうどいい」

迷いのない目。

「私、強い人を探してたの」

「……へえ」

軽く受け流す。

だが、次の言葉で少しだけ興味が湧いた。

「目的があるの」

「目的?」

少女は一瞬だけ視線を落とし、そして——

「“神獣”を探してるの」


「……」

空気が、止まる。

フェンが、ぴくりと反応した。

「昔から伝わる存在」

少女は続ける。

「世界の均衡を保つ力を持つ、特別な存在……」

「それが、神獣?」

「そう」

真剣な目。

「最近、その気配が強くなってるの」

「……へえ」

俺はフェンをちらりと見た。

当の本人は——

「ワン?」

首をかしげている。

……いや、お前だよ。


「で?」

俺は少女に視線を戻す。

「俺と組んでどうするつもりだ?」

「一緒に探すの」

即答だった。

「あなたの力なら、絶対に役に立つ」

その言葉に、少しだけ考える。

——悪くない。

今のまま一人でも問題はない。

だが、情報は多い方がいい。

それに——

「楽しそうじゃねえか」

自然と、口元が緩んだ。


「いいぜ、条件次第でな」

「ほんと!?」

ぱっと表情が明るくなる。

「ああ。ただし——」

指を一本立てる。

「対等だ。上下関係はなし」

「……ふふ」

少女が笑った。

「望むところよ」


「まだ名前聞いてなかったな」

俺は言う。

「俺はレインだ」

「知ってる」

即答だった。

「もう有名人よ?」

「……マジか」

苦笑するしかない。


「私はリリア」

胸に手を当て、名乗る。

「これからよろしく、レイン」

「こちらこそ」

握手を交わす。


「ワン!」

フェンが間に割り込んできた。

「……この子が例の?」

リリアがじっと見つめる。

「ただの犬に見えるけど……」

「まあな」

俺は軽く笑った。

「そのうちわかる」


こうして——

俺たちの新しい旅が、始まった。

追放された過去なんて、もうどうでもいい。

今はただ——

前に進むだけだ。


だが、この時はまだ知らなかった。

この出会いが——

さらなる“波乱”を呼ぶことになるなんて。


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