第20話 「再戦開始——覚醒した俺、黒幕すら圧倒し始めました」
「では——続きを始めよう」
黒い霧が揺らぐ。
あの時と同じ圧力。
だが——
「……怖くねえな」
俺は静かに笑った。
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「強がりか?」
黒い存在が、ゆっくりと近づく。
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「いや」
一歩踏み出す。
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「確かめるだけだ」
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次の瞬間。
——消える。
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「……!」
黒い存在の背後へ回り込む。
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「遅い」
拳を振るう。
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——ドゴォンッ!!!
直撃。
確かな手応え。
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黒い存在が、わずかに吹き飛ぶ。
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「……ほう」
初めて。
明確なダメージ。
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「やるじゃねえか」
俺は笑った。
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「その程度で満足か?」
黒い存在が、すぐに体勢を立て直す。
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「いや——」
構え直す。
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「ここからだ」
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「ワン!!」
フェンが神獣の姿で並ぶ。
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「行くぞ」
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同時に動く。
完全に重なった動き。
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黒い存在も迎え撃つ。
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——ドドドドドッ!!!
衝撃がぶつかり合う。
空気が裂ける。
地面が砕ける。
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「……違うな」
黒い存在が呟く。
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「前とは別人だ」
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「だろ?」
俺は余裕を見せる。
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「まだ余裕があるのか」
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「そっちこそ」
笑い返す。
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「本気じゃねえだろ?」
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一瞬の沈黙。
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そして——
黒い存在が、わずかに笑った。
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「いいだろう」
黒い霧が膨れ上がる。
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「見せてやる」
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空気が、変わる。
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「これが——本気だ」
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次の瞬間。
圧力が一気に増す。
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「っ……!」
地面が沈む。
空気が重くなる。
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「でも——」
俺は踏みとどまる。
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「関係ねえ」
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踏み込む。
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「フェン!!」
「グルルルッ!!!」
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完全に重なる。
力が、爆発する。
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「はあああああっ!!!」
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拳と爪が、同時に叩き込まれる。
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——ドゴォォォォォンッ!!!
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黒い存在が、大きく吹き飛ぶ。
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「……!」
リリアが息を呑む。
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「押してる……!」
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「まだ終わりじゃねえ」
俺は追撃する。
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「ここで決める!!」
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黒い存在が立ち上がる。
だが、その動きは——
さっきより確実に鈍い。
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「……面白い」
低く呟く。
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「だが——」
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黒い霧が、一気に収束する。
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「これで終わると思うな」
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「……!」
嫌な予感。
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「フェン!」
「ワン!!」
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構える。
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「来るぞ……!」
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黒い存在の周囲に、異様な力が集まる。
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——まだ、何かある。
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「いいぜ」
俺は笑った。
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「全部ぶっ潰してやる」
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拳を握る。
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決着は——
次の一撃で決まる。




