第18話 「完全覚醒——神獣と一つになった俺、ついに本当の最強へ」
「来い」
守護者の声が、静かに響く。
その瞬間——
俺とフェンの意識が、完全に重なった。
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「……これが」
視界が広がる。
空気の流れ。
力の動き。
すべてが、手に取るように分かる。
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「完全に繋がったな」
俺は小さく呟いた。
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「ワン……!」
フェンの声が、直接“中”に響く。
言葉じゃない。
だが——
確かに伝わる。
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「行くぞ」
地面を蹴る。
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——消える。
次の瞬間には、守護者の懐。
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「速いな」
守護者が、わずかに驚く。
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「まだだ」
拳を振るう。
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——ドゴォンッ!!
今までとは次元の違う衝撃。
空間が、歪む。
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守護者が初めて後退した。
「……ほう」
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「これでどうだ」
追撃。
止まらない。
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連撃。
拳と爪が重なるように、叩き込まれる。
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——ドドドドドドッ!!!
光が弾ける。
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「見える……!」
相手の動きが、すべて分かる。
回避も、防御も——意味がない。
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「いいぞ……!」
力が、溢れる。
止まらない。
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守護者が距離を取る。
「見事だ」
その声には、わずかな称賛が混じっていた。
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「だが——」
光が収束する。
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「これを超えてこそ、だ」
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次の瞬間。
守護者の姿が、分裂した。
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「なっ……!?」
複数の残像。
いや——全部本体。
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同時に襲いかかってくる。
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「……なら」
俺は構えた。
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「全部叩き潰すだけだ」
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一歩踏み出す。
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時間が、遅くなる。
いや——
自分が、速くなっている。
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「そこだ」
一体を捉える。
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——ドゴォン!!
一撃で消し飛ばす。
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次。
次。
次。
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すべてを見切り、叩き潰す。
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最後の一体。
守護者が、静かに立っていた。
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「……見事」
その声は、どこか穏やかだった。
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「これが、答えだ」
俺は拳を握る。
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「すべてを込める」
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フェンの力が重なる。
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「終わりだ」
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——ドゴォォォォォォンッ!!!!
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閃光が、遺跡を満たす。
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静寂。
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光が、ゆっくりと消えていく。
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そこに残っていたのは——
立っている俺と。
消えゆく守護者。
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「……合格だ」
守護者が、静かに告げた。
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「汝は、資格を得た」
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その言葉と同時に——
光が、俺の体に流れ込む。
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「……これは」
新たな力。
明らかに、今までとは違う何か。
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「神獣の力、その真髄」
守護者の声が、遠くなる。
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「使いこなせ——選ばれし者よ」
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完全に消えた。
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静寂。
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「……終わった、のね」
リリアが呆然と立っていた。
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「ああ」
俺はゆっくりと息を吐く。
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フェンが元の姿に戻る。
「ワン!」
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「やったな」
頭を撫でる。
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「……ねえ、レイン」
リリアが近づいてくる。
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「今の、何?」
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「さあな」
俺は軽く笑った。
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「でも——」
拳を握る。
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「確実に、強くなった」
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その感覚だけは、はっきりしていた。
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——次は、負けない。
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黒幕との戦い。
その時が——
確実に近づいていた。




