↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブラックミスト 〜死後の契約から始まる、ぼくの生きる理由〜  作者: 蘭夢


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
27/28

黒い怪物





───────── バキッ ─────





「…あっ……!」




…おじさんの…


翼が………





『…いいんだ。これくらい……気にするな。』



【ぺっ……まずい。………お前…なぜ…受刑者(それ)を庇う?】




『…私の……希望だから。』




【希望………だと?】






────── フワッ ………






『はぁ……はぁ……賢斗……大丈夫か?』



「…おじさん…ごめんなさい。僕が、声を出したから……」



『…君を失うくらいなら…翼なんて無くていい。』



「でも……」






ゴオォォ…ォォオゴオォォ…ォォオオォォ…






【一瞬の隙を狙うとはね……お見事。でも…此処は、我のテリトリー。絶対に…逃げられないですよ?…ヌフフ。】





…逃げる?





僕は……逃げたいわけじゃない。


けれど、こんな怪物(モンスター)と戦えるような力もない。



でも…この存在を知ってしまった以上、放置するなんてできない!





『…賢斗?』





僕は…この怪物(モンスター)が、許せないんだ!





『…ダメだ。怒りでは……何も、解決できない。』





そうかもしれない…


でも…





「逃げられないなら…最後に、聞きたいことがある。」



【ほう…開き直り?…ヌフフ……悪くないよ。……何が知りたい?】



「名を…あなた程の脅威なら、さぞ、立派な名があるのでは?」



【我が名を知って…何の意味がある?】



「僕は、自らの命を絶った愚か者です。」





この怪物(モンスター)について、気がついたことがある。





「そんな僕が…あなたという、壮大な存在を知ってしまった。これは、感謝するべきことだと思いました。」





今までの言動から、感じたことだけど…





【…ほう?………感謝?】





恐らく…長い時間をかけて、ここまでの勢力にしたという…プライドがある。





「そうです。あなたに処刑してもらえるなんて…こんなこと、本来なら有り得ないでしょ?」





だから…


畏敬の念を込めて、対話をすると…





【…ふむ……ヌフフ…】





気分が良くなるのか…

気が緩んで、隙ができるんだ。





「無になるその瞬間まで…あなたの名を脳裏に焼き付けておきたいんです。後悔したくないので…」



【…なるほど……】





その隙に…

こいつの、欲しい言葉を入れてやればいい。





「これは、僕の…懺悔です。」





恍惚としている……


僕の読みに間違いがなければ、名にヒントがあるはずなんだ。



生と死の狭間から、出られる方法が……



言ってみろ!






【…結論を言うとね……我に…名は無い。】





…無い?!






─────────── ゾクッ…






一瞬で、目の前に…!

赤黒い眼が、妖しく光る…






【ヌフフ……だが……極稀に…此処に迷い込む人間に…呼ばれた名があるんだよ……】




「…ゔっ!」




【よく……聞けよ?】





細い舌が…耳をなぞるように……





【嫉妬の悪魔………レヴィアタン…とね…】





………嫉妬の悪魔?





【とても…美しい響きで…気に入ってるよ…ヌフフフ…】







嫉妬…………?










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。