嘘と罰
場所は変わり警察の取り調べ所のような部屋、個人的には鳥肌の立つような嫌な記憶を思い出して今すぐにでもここを出たい。
「猫川さん、あんた嘘…ついてるっすよね。」
「……え?」
「本来、万物殺害罪や環境不全:破壊罪は人間が死ぬ時に着いてくる付録のようなものです。これだけでは私達は天国行きにですら変えられます、そうでなくてもせいぜい地獄50年行き……ですが不帰客様の場合地獄200年行きになっているのです。」
「これは冷静に考えておかしいっすよね?出来れば早く行った方がいいっすよ?嘘をついた分刑期も伸びるっすから。」
少し詰めたら彼女は黙ってしまった。
図星だったのか分かっていたのか分からないが、悔しがる素振りすら見せず彼女は俯くだけだった。
フローリングになにか落としたのか下に視線を送るが何も無い、ただ彼女にはその空虚に意味があるみたい、下唇を噛む力はそれを表している。
「……昔イジメをしていたんです。」
「なるほど、同族嗜虐はどの種でも罪は重いですから。」
「それで150年も刑期伸びるんっすね……。」
「前に立って虐めるというより他の人がやってたから私も便乗って感じでした。あの子大人しかったから先生にも言われなくて……」
「でも、イジメはダメっすよね〜、でも学生特有のノリってやつすよね。俺あれ苦手っす。」
「それでも罪に問われればそれば罰を受けるべき犯罪になります。刃で刺さなくてもナイフを見せたところで不帰客はその意識を持たないといつか本当に刺す羽目になりますよ。」
「同窓会で見た彼女は今楽しそうで…本当に羨ましかった。……私あの時、醜い心が溢れて謝れなかった。ほんっとうにクズ、地獄に落ちるのも納得してしまうわ。」
描川 葛葉の死因は過労死だ。
それ以前にストレス値から躁鬱も発症していた、今回はそのふたりが悪い意味で絡み合って起きた惨劇だろう。
「引きずるタイプっすね。」
「よく言われるわ。」
「ですが今回の彼女は反省しています、まだ刑期を短くする余地は大いにあります。今回は聞き込みも見込めないでしょう、入間君今夜からは激務ですよ。四六時中浄玻璃の鏡を見、書類と噛み合わせ彼女の刑期を40以下までに下げましょう。」
「画面見っぱなしすか?」
「当たり前でしょう。……なんですかその顔」
「ご想像にお任せします、どうせその通りっす。」
眉に秘めた思いは口では言えない。
とりあえず今日は、栄養ドリンク買い占めておこう効き目えぐい奴、なんだっけ「成仏級」ってやつ売ってた気がする。
二審当日。判決




