2-2 数学-1(問題解決のプロセス 後編)
さて、以下は解答用紙上で④の作業です。方針が見えて気が緩む人が多いですが、基本的に採点者はここから先しか見てくれません。気を引き締めて、いざ、参らん†。
☆解答☆
以下、アルファベットは全て自然数とする。
<Ⅰ> dが奇数のとき、d=2m+1とおけて、
n,n+2m+1,n+4m+2,n+6m+3,n+8m+3の中には、nの偶奇に関わらず偶数・奇数がそれぞれ2個以上存在する。偶数の素数は2のみなので、dは奇数になり得ない。
<Ⅱ> d=2のとき、n,n+2,n+4,n+6,n+8であり、
すべての素数nは、3k,3k+1,3k+2のいずれかで表される。
(i)n=3kのとき、nは3の倍数かつ素数であるから、n=3である必要がある。このとき、n+6=9で不適。
(ii)n=3k+1のとき、n+8=3k+9となり、これは3の倍数でかつn+8>8であるから素数ではない。よって不適。
(iii)n=3k+2のとき、n+4=3k+6となり、これは3の倍数でかつn+4>4であるから素数ではない。よって不適。
したがって、(i)~(iii)より、d>2。
<Ⅲ> d=4のとき、n n+4,n+8,n+12, n+16であり、
先の<Ⅱ>と同様にして、
(i)n=3kのとき、nは3の倍数かつ素数だから、n=3である必要がある。このとき、n+12=15で不適。
(ii)n=3k+1のとき、n+8=3k+9となり、これは3の倍数でかつn+8>8であるから素数ではない。よって不適。
(iii)n=3k+2のとき、n+4=3k+6となり、これは3の倍数でかつn+4>4であるから素数ではない。よって不適。
したがって、(i)~(iii)より、d>4.
<Ⅳ>d=6のとき、n,n+6,n+12,n+18,n+24であり、
すべての素数nは、5p,5p+1 5p+2,5p+3,5p+4のいずれかで表される。
(i)n=5pのとき、nは素数であるから、n=5である必要がある。このとき、5,11,17,23,29であるから、十分。
(ii)n=5p+1のとき、n+24=5p+25となり、これは5の倍数でかつn+24>24であるから素数ではない。よって不適。
(iii)n=5p+2のとき、n+18=5p+20となり、これは5の倍数でかつn+18>18であるから素数ではない。よって不適。
(iv)n=5p+3のとき、n+12=5p+15となり、これは5の倍数でかつn+12>12であるから素数ではない。よって不適。
(v)n=5p+4のとき、n+6=5p+10となり、これは5の倍数でかつn+6>6であるから素数ではない。よって不適。
したがって、(i)~(v)より、d=6のとき、n=5に限る。
以上<Ⅰ><Ⅱ><Ⅲ>より、求める(n,d)の組は、(5,6)・・・(答)
† 合同式を習っていない人に配慮し、合同式によう表記をしないこととします。しかし、いつかは学ばないと損をします。




