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【あと一文字】
「馬の耳に、」
「捻出」
「何を」
【借りない】
「猫の手も、」
「揉みたい」
「わかる」
【藪から棒に】
「犬も歩けば、」
「棒に刺さる」
「怖い」
【後光】
「猿もおだてりゃ、」
「日が昇る」
「めでたい」
【ロマンの反対】
「ホワイトクリスマスの対義語って何だろう」
「黒正月」
「ふ、不吉……」
【微妙な反応】
「ど根性ガエルの類義語って何だと思う?」
「熱血教師?」
「あー……」
【ワイルドの証】
「あいつ片手で林檎潰せるらしいよ」
「俺なんかキウイを皮ごと食うよ」
「あのモサモサした皮を……!」
【おとこ】
「利きコーラしない?」
「ごめん、利きオーラしかできないんだ」
「美輪明宏……!?」
【言い間違えても通じます】
「結婚は人生の酒場だって」
「まあ酔ったときみたいな勢いで結婚することもあるよね」
【敬虔だったはずが】
「よく言うでしょ、痙攣なクリスチャンとか」
「それ悪魔に取り憑かれてない?」
【この際意味なんて】
「寿限無って外国語で言うとどんな感じ?」
「ジュテームジュテーム……」
「仏語!?」
【漢字の強み】
「ねえ、『こんぶ』ってなんか強そうな感じしない?」
「え、そう?」
「『魂武』」
「つ、強そう……!」
【簡潔がいい】
「雪女のイメージ」
「美人、色白、着物、長髪、儚げ、冷徹、昔話……」
「雪男のイメージ」
「白いゴリラ」
【さびしすぎ】
「うさぎって、寂しいと死んじゃうんだって……」
「詐欺師って、(懐が)寂しいと結果的に(被害者の懐が)死んじゃうんだって……」
「ひっ……」
【ややこしい】
「『結果にコ○○トする』。さて、○の部分に入る文字は何でしょう?」
「ヒントを下さい」
「約束するという意味の言葉が入ります。この場合は、結果に繋げる、という意味でもいいでしょう」
「繋げる……なるほど、わかりました」
「はい、では答えをどうぞ」
「コンセント!」
【膨らむ希望】
「想像してみろよ、財布が膨らんでるとこ。たまんないだろ?」
「お前も想像してみろよ、太陽が膨らんでるとこ。たまんないだろ?」
※遠い未来、太陽は地球を飲み込むほど大きく膨らむといわれています。
「想像してみろよ。太陽が……」
「やめて!」
【妖怪も状況次第】
「妖怪ってやっぱり怖いよね……」
「状況によるよ」
「え? たとえば?」
「そうだね、たとえば……ある男たちが雪山で遭難し、かろうじて小屋まで辿り着けたとする。しかしそこはガスも電気も通っておらず、あるのはたった一枚の毛布。このままでは凍死してしまう……そんなときに」
「……そんなときに?」
「大量の一反木綿と火の玉が!」
「素敵!」
【妖怪も〜 その二】
「……という話を、この間ある人としたんだけど」
「それだって状況が変われば最低な組み合わせだよ」
「たとえば?」
「うん、たとえば……悪ガキたちが夜に公園で花火をしていたとする。途中まで楽しんだはいいものの、調子に乗った彼らは花火の量を増やし、とうとう火事を起こしてしまう。火消しに必死になっていた彼らの前に……」
「……彼らの前に?」
「大量の一反木綿と火の玉が!」
「火種だ! 最低!」
【妖怪も〜 その三】
「……という話を以下略」
「いやいや、他にも素敵な状況はあるよ」
「たとえば?」
「そうだね、たとえば……サンバのカーニバルで街が盛り上がってるとする。あの衣装を身に纏った美女たちが笑顔で踊り、それを楽しく見る聴衆たち。そんなときに……」
「……そんなときに?」
「大量の一反木綿と火の玉が!」
「何だかより楽しそう!」