第三百五話 三人の正妻候補
「何となくですが予想はしていました」
俺がそう答えると、ダル兄さんはゆっくりと椅子に背中を預けた。
先ほどまでの豪快な笑い声が消え、部屋の中が妙に静かになったように感じる。
……やっぱりな。
父上のあの怪しい視線といい、ダル兄さんがわざわざシルディア城へ立ち寄ったことといい、どうにもおかしいと思っていたのだ。
もちろん、俺の結婚に関する話だと確信していたわけではない。だが、父上とダル兄さんにアル兄さんまで揃っているのだから、マバール家にとってそれなりに重要な話があるのだろうとは考えていた。
そして、今の反応である。
これはもう間違いないだろう。
「うむ、だがな、ギル」
ダル兄さんは少し身を乗り出し、俺の顔をじっと見つめた。
「お前が嫌なら断っても構わん。オレがなんとかしてやる」
おお!
さすがダル兄さん!
実に頼もしいではないか!
マバール家の嫡男がこう言ってくれるのだから、何とも心強い。
もっとも、正妻選びとなれば俺一人の問題ではない。マバール家の今後にも関わってくるし、場合によっては帝国貴族との関係にも影響するだろう。
俺としても、マバール家の役に立つのであれば、それなりに頑張るつもりではいる。
貴族の結婚に政治が絡むことくらい分かっているのだ。
まして俺は帝国公爵家の三男である。
相手がどこの誰でも構わない、などと言える立場ではないことも理解している。
まあ、どうしても嫌な相手だったらダル兄さんに泣きつこう。
今、なんとかしてくれると言ってくれたからな。
言質は取ったぞ!
「ありがとうございます。それで、どんな女性が候補なんです?」
俺が尋ねると、ダル兄さんはしばらく黙ってこちらを見つめた。
その視線に、思わず背筋が伸びる。
……何だろう。
そんなに心配しなくても大丈夫ですよ、ダル兄さん。
俺だって、貴族の婚姻というものがどういう意味を持つのかは理解しているつもりだ。
いや、もちろん美人の方が嬉しいけど。
そりゃあ、どうせ結婚するなら美人がいいに決まっているではないか。
などと考えていると、ダル兄さんがゆっくりと口を開いた。
「まず一人は、ゼーフェスの娘だ」
ゼーフェス?
聞き覚えがあるような、ないような。
いや、帝国貴族の名前はある程度知っているつもりだが、さすがにすべての家を詳しく覚えているわけではない。
俺が首を傾げると、ダル兄さんは続けた。
「ゼーフェス家とは、帝国で最強と謳われていた武門の名家だな。爵位は男爵と低いが、軍事面での発言力はかなり強い」
「ほう」
男爵か。
確かに爵位だけを見れば、それほど高いとは言えない。
だが、帝国で最強と謳われていた武門の家となれば話は別だ。
この世界では貴族自身が強力な戦力になるし、戦場での実績が重視されるのも当然だろう。
爵位が低いからといって、簡単に軽く見られる相手ではなさそうだ。
「だが、マバール家が帝国に編入したからな。かなりこちらを敵視している貴族家だ」
「なるほど」
これは分かりやすい。
つまり、敵対勢力との関係改善ということだな。
強大なマバール家が帝国に編入したことで、帝国内の貴族たちの力関係も変化しているはずだ。今まで武門の名家として強い発言力を持っていた家からすれば、面白くないこともあるのだろう。
そこへ婚姻という形で関係を結ぶ。
なるほど、政治的には理解できる。
ただ、相手がマバール家をかなり敵視しているとなると、簡単に話がまとまるのかという疑問は残る。
まあ、その辺りは父上やダル兄さんたちが考えることか。
俺としては、もっと重要な問題がある。
その娘というのは、どんな女性なのだ?
武門の名家の娘。
しかも、マバール家を敵視している家の娘である。
何となくだが、気が強そうな気がするなぁ。
いや、もちろん家がそうだからといって娘まで同じとは限らないが。
「それで、どんな外見や性格なのです?」
俺は少し身を乗り出した。
ある意味、そこが一番重要だ。
いくら立派な家柄でも、一緒に暮らす相手なのだから性格が合わなければ困る。
それに外見だって重要である。
むしろ俺にとっては、こちらの方が重要かもしれない。
いやいや、もちろん政治的な意味も理解していますよ?
理解したうえで聞いているのだ。
「オレもそこまで深く知っているわけじゃないが、気は強い」
ダル兄さんは少し考えてから答えた。
「騎士としての訓練も受けているそうだ。身体つきは、まあ、引き締まっているって感じだな」
ほうほう。
騎士としての訓練を受けていて、身体つきが引き締まっている。
しかも気が強い。
なるほど。
ザ・女騎士って感じかな?
俺の頭の中に、いかにも勇ましそうな女性の姿が浮かんでくる。
実際にどんな顔をしているのかは知らないが、筋肉質で引き締まった身体の女性というのも悪くない。
ただ、気が強いというのが少々気になるところだ。
マバール家を敵視している家の娘が、俺の嫁になる。
……結婚してから毎日喧嘩になったりしないだろうな?
いや、まだ会ったこともない相手だ。
今からそんなことを心配しても仕方がない。
それに、女騎士といえばシルフィアがいるではないか。
あのへっぽこ女騎士とは違う感じなのだろうか?
シルフィアはあれでそれなりに優秀だし、何より面白いやつだからな。
何を言い出すか分からないところもあるが、見ていて飽きないというのは悪いことではない。
もっとも、ゼーフェス家の娘がシルフィアと似た性格だとは限らない。
騎士としての訓練を受けているという共通点だけで判断するのは早計だろう。
「他には?」
俺は期待を込めて尋ねた。
まさか正妻候補が一人だけということはないよね?
こういう話なら、何人か候補がいる方がありがたい。
選ぶのは大変かもしれないが、選択肢があるというのは素晴らしいことなのだ。
ドキドキ。
「うむ。こちらはシュタイン家の娘だ」
おお、二人目!
俺が姿勢を正すと、ダル兄さんはそのまま説明を続けた。
「シュタイン家は、マバール家の帝国編入を歓迎している貴族家だ。爵位は伯爵。領地も広く、安定しているそうだ」
ふむふむ。
なるほど。
先ほどのゼーフェス家とは、ずいぶん立場が違うようだ。
あちらはマバール家を敵視している武門の名家。
こちらはマバール家の帝国編入を歓迎している伯爵家。
領地も広く安定しているとなれば、婚姻相手としては悪くなさそうだ。
つまり、すでに友好的な貴族家との関係をさらに強めようということだな。
敵対勢力との関係改善か、友好的な貴族家との結びつきを強めるか。
なるほど、どちらも政治的な意味がある。
だが、今の俺が知りたいのはそれだけではない。
「それで、娘さんはどんな女性なのです?」
ダル兄さんは俺をちらりと見てから、少し首を傾げた。
「まあ、ごく普通の貴族の令嬢だな。性格もそこまで強気ってわけじゃないし、身体つきはどちらかといえばふくよかかな?」
……ふくよか。
ふむ。
ふくよかか。
これは重要な情報だぞ。
俺は思わず腕を組んで考え込んだ。
ふくよかという言葉には、大きく分けて二つの意味がある。
一つは、胸が大きいという意味だ。
どうしても胸の大きな女性というのは、ふくよかに見られがちだからな。
うむ。
実に素晴らしい。
そして、もう一つの意味。
それは単純に太っているということだ。
もちろん、それが悪いというわけではない。
だが、俺には好みというものがある。
ここは慎重に判断する必要があるだろう。
さて、どうやって確かめたものか。
さすがにダル兄さんへ胸の大きさを聞くわけにもいかない。
そんなことを尋ねたら、俺の品性が疑われてしまう。
いや、俺は上品だからな。
こんな時でもきちんと遠回しに確認するのだ。
「ダル兄さん、その人って手や指は細かった?」
「んー?」
兄は少し意外そうな顔をした。
どうやら、そんなことを聞かれるとは思っていなかったらしい。
だが、すぐに何かを思い返すように目を細めた。
「いや、そうでもなかったな」
「なるほど」
うむ。
太ってるな。
いや、もちろん必ずしもそうとは限らない。
手や指が細くないからといって、必ず太っていると決まったわけではないのだ。
だが、少なくとも参考にはなるだろう。
レティシアなんて、あれだけ立派な胸をしているのに手や指は細い。
リエリエールだってそうだ。
あの二人を思い浮かべると、胸が大きいことと全身が太っていることは別だとよく分かる。
だからこそ、手や指の様子を聞いてみたわけである。
我ながら、実に賢い質問だったのではないだろうか。
ダル兄さんは少し不思議そうに俺を見ていたが、それ以上は何も言わなかった。
よし。
どうやら変なことを聞いたとは思われていないようだ。
ふう、危ないところだった。
しかし、こうなると悩ましいな。
筋肉質で気の強い女騎士と、穏やかそうなふくよか令嬢。
どちらもそれぞれ特徴がある。
もちろん、実際に会ってみなければ分からないことも多いだろう。
顔だってまだ知らないのだ。
頭の中ではつい美人を想像してしまうが、そこは確認していない。
うーむ。
筋肉質な美人と、ふくよかな美人か。
いや、美人かどうか知らんけど。
こういう話を聞いていると、どうしても都合よく想像してしまうんだよなぁ。
しかし、正妻を選ぶとなると、やはり慎重になるべきだろう。
側室とは違う。
マバール家にとっても、俺にとっても、非常に重要な相手になるのだ。
などと真面目に考えていたところで、ダル兄さんが再び口を開いた。
「もう一人は、お前も知っているエレオノーラ殿だ」
……ん?
エレオノーラ殿?
え?
今、何と言った?
思わず顔を上げる。
ダル兄さんは何でもないことのようにこちらを見ている。
いやいや、ちょっと待ってくれ。
エレオノーラ?
あのエレオノーラだよな?
「あのアバルディア家の?」
俺が念のために確認すると、ダル兄さんは大きく頷いた。
「そうだ。そのエレオノーラ殿だ」
おお!
なんと!
まさかエレオノーラ殿が候補に入っているとは!
いや、待て待て。
これは少し落ち着いて考えた方がいい。
エレオノーラ・アバルディア。
俺もよく知っている女性だ。
アバルディア家の傍系とはいえ、四帝家の血を引く帝国貴族であり、政治的な立場も非常に重要な人物である。
それに何より、俺は実際に会って話をしたことがある。
他の二人とは、そこが決定的に違う。
あの女性がどんな顔をしているのか、どんな声で話すのか、どのように振る舞うのか、俺は知っているのだ。
「少々年上だが、傍系とはいえ現皇帝の家系だし、四帝家だからな」
ダル兄さんは俺の反応を見ながら、ゆっくりと言葉を続けた。
「将来的にマバールの血筋が皇帝になる可能性があるとすれば、価値は高い」
……なるほど。
確かにそういう考え方もあるのか。
俺とエレオノーラ殿が結婚して子供が生まれる。
そして、その子が将来的に皇帝や皇帝の娘と結婚したりすれば、さらにその子供が皇帝になる可能性だってあるかもしれない。
もちろん、そんなに簡単な話ではないだろう。
帝国の皇位継承なんてものは、俺が考えているよりずっと複雑なはずだ。
しかも、今すぐどうこうという話ではない。
ずっと将来的な話になるだろう。
だが、血筋というものが重要な意味を持つ貴族社会なのだから、その可能性自体には確かに価値がある。
俺がそんなことを考えていると、ダル兄さんは少し身を乗り出した。
そして、それまでより声を潜める。
「だが、それゆえに厄介でもある」
「厄介、ですか?」
「ああ。マバールの血筋を帝家に入れて良いのか、とな」
……ああ。
そういうことか。
俺は小さく頷いた。
確かに、マバール家は帝国に編入したばかりだ。
そのマバール家の血筋が、将来的に皇帝の血筋と結びつく。
そう考えれば、面白くないと思う貴族もいるだろう。
まして四帝家の婚姻となれば、単なる男女の結婚では済まない。
相手がエレオノーラ殿だからこそ、政治的な価値が高い。
そして、価値が高いからこそ厄介でもあるわけだ。
ふむ。
なるほどなぁ。
ダル兄さんが声を潜めたのも分かる気がする。
だが、それはそれとして。
……エレオノーラ殿か。
俺は以前会った時の彼女を思い浮かべた。
美人だったなぁ。
落ち着いた物腰で、頭も切れる。
政治の話だってきちんとできるし、何より自分の考えを持っている。
少々年上ではあるが、俺は年上の女性が好きなのだ。
むしろ歓迎したいくらいである。
そして、何より。
……おっぱいがデカい。
あのおっぱい!
そうだよ!
あのおっぱいだよ!
美人で賢くて、しかもあれだけ立派なおっぱいを持っている女性が、俺の正妻候補だというのか!
なんと素晴らしい話ではないか!
もちろん、政治的な問題があることは理解できる。
マバール家の立場も考えなければならないし、アバルディア家との関係だって重要だ。
分かっている。
ちゃんと分かっていますとも。
だが、あのおっぱいが俺のものになる可能性があるのだ。
それなら頑張れる!
俺は頑張れるぞ!
「ダル兄さん、俺はエレオノーラ殿がいいです!」
気がつけば、俺はそう言っていた。
いや、別に勢いだけで決めたわけではない。
ちゃんと考えたぞ。
ゼーフェス家の娘は、武門の名家という政治的な価値がある。
シュタイン家の娘も、友好的な伯爵家との関係を強めるという意味がある。
だが、俺はどちらにも会ったことがないのだ。
どんな顔をしているのかも分からない。
もちろん、美人かもしれないし、性格だって俺と合うかもしれない。
そう考えれば少し申し訳ない気もする。
会ったこともない二人の美人、いや、美人かどうか分からないけど、その二人には悪いと思う。
思いはする。
だが、エレオノーラ殿は美人なのだ。
それは確実に分かっている。
賢いことも、話していて退屈しないことも知っている。
そして何より、おっぱいがデカい。
これ以上、何を望めというのか。
「あっ、いや、ギル」
ダル兄さんは少し驚いたように俺を見た。
「こう言ってはなんだが、けっこう年上だぞ」
「構いません。年上は大好きです!」
即答した。
何を心配しているのだろう。
むしろ年上というのは、俺にとって大きな魅力の一つである。
落ち着いた大人の女性というのは実に素晴らしい。
それに、俺より年下の女性となると、そちらの方が問題ではないか。
そもそも子を成せるかどうか分からん。
貴族の結婚では子供を授かることが重要なのだから、そこは無視できないだろう。
この世界の貴族は寿命も長いし、子供を授かることも簡単ではない。
そういう事情を考えても、年上だから嫌だという理由にはならない。
少なくとも、俺にとっては。
「他の二人に会ってから考えても構わんのだぞ」
ダル兄さんは、まだ少し心配そうだった。
まあ、言いたいことは分かる。
せっかく三人も候補がいるのだから、実際に会ってから決めた方がいいということなのだろう。
だが、それはそれで問題がある。
「いえ、会ってからでは断りにくくなります。俺はエレオノーラ殿がいいです!」
俺はもう一度、はっきりと告げた。
貴族の娘と正式に会うとなれば、そこには当然、相手の家の思惑も絡んでくる。
実際に顔を合わせ、話までした後で断るとなれば、何かと面倒なことになりそうではないか。
それなら、最初から意思を明確にしておいた方がいい。
もちろん、それだけが理由ではないけどな。
政治やなんやらはともかく、あのデカいおっぱいを俺にくれ!
あのおっぱいは俺のものだ!
いや、まだ俺のものじゃないけど!
だが、ここで諦めるつもりはないぞ。
せっかく巡ってきた機会なのだ。
逃してなるものか!
俺が身を乗り出して返事を待っていると、ダル兄さんはしばらくこちらを見つめていた。
それから、口元を緩めて苦笑する。
「分かった。父上にはそう伝えておこう」
「ありがとうございます!」
やった!
さすがダル兄さん!
実に頼りになる!
俺が直接父上に申し出るより、ダル兄さんから話してもらった方が納得してもらいやすいだろう。
何しろマバール家の嫡男である。
父上だって、ダル兄さんの意見ならきちんと聞いてくれるはずだ。
もちろん、まだ婚姻が決まったわけではない。
エレオノーラ殿本人の意思だってあるし、アバルディア家との話も必要になるだろう。
分かっているとも。
だが、俺の希望はダル兄さんが父上へ伝えてくれることになったのだ。
これは大きな前進ではないか!
うむ。
これであのおっぱいの半分くらいは俺のものになったと言っても過言ではないだろう。
……いや、ちょっと過言か?
まあいい。
少なくとも、何も決まっていなかった時よりはずっといい。
そう考えると、自然と頬が緩んでしまう。
しかし、喜んでばかりもいられない。
ふと、気になることが頭をよぎった。
エレオノーラ殿ほどの女性だ。
美人で賢く、しかも四帝家の血筋となれば、婚姻を望む男が俺だけということはないのではないか?
いや、むしろ他にもいると考えるべきだろう。
……むう。
これは確認しておかなければならない。
「もしかして、俺以外にもエレオノーラ殿との婚姻を望む者がいるのですか?」
念のために尋ねてみた。
これは重要な問題だ。
せっかく俺がエレオノーラ殿を正妻にしたいと言っているのに、横から邪魔をされては困る。
もしいたら暗殺しても構わんだろう。
いや、もちろん相手にも色々と事情があるのかもしれないが、そんなことは俺の知ったことではない。
エレオノーラはすでに俺のものなんだからな。
……まだ結婚してないけど。
細かいことは気にするな。
「いないわけではないが、どいつもそれほど気にする必要はない。お前に比べれば小物だ」
ダル兄さんは事もなげに答えた。
ふむ。
いるのか。
やっぱりいるんだな。
しかも一人ではなさそうだ。
ダル兄さんが小物だと言うのだから、俺がそこまで心配するような相手ではないのかもしれない。
だが、それはそれ、これはこれである。
俺としては気になるのだ。
相手が誰なのかも分からないし、どれほど本気で婚姻を望んでいるのかも分からない。
兄の言葉を信用していないわけではない。
むしろ、ダル兄さんが俺の方が上だと言ってくれたことは嬉しい。
だが、いくら小物でも余計なことをされては面倒ではないか。
貴族の婚姻なんてものは、本人同士だけで決まるわけではないのだから。
俺はエレオノーラ殿を嫁にしたい。
それだけはもう決まっている。
それなのに、顔も知らない男たちが同じ女性との婚姻を望んでいると聞かされてしまった。
むう。
実に面白くない。
ダル兄さんは大したことがないと言うが、俺としてはもう少し詳しく聞いておきたいところだ。
エレオノーラは俺の嫁になるんだし。
……いや、なる予定なんだし。
俺は腕を組み、ダル兄さんの言葉を思い返しながら、しばらく考え込んでいた。
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