第百五十一話 まずは相談
翌朝、俺はアル兄さんと朝食を取っていた。
窓から入る朝の光が、長い食卓の端を白く照らしている。使用人が下がると、広い部屋には食器の触れ合う小さな音だけが残った。
いつもなら俺の傍にいるレティシアの姿はない。昨夜、ほんの少しだけ疲れさせてしまったようなので、まだ寝室で休ませている。
まあ、使用人はたくさんいる。朝食には特に問題もなかった。
もっとも、朝の挨拶を交わした時、アル兄さんが俺の後ろへ一度だけ目を向け、それから僅かに笑ったのは気になった。
レティシアが同行していない事情を察したのだろうか。
この世界では、女に興味を示さないより、きちんと興味を持っている方がむしろ褒められる。マバール家の者たちなら、俺が健全に成長していると喜びそうな話だ。
分かってはいるが、兄に察されるのは少し恥ずかしい。
俺は何も気づかなかったふりをして席についた。
昨日のアル兄さんは、話している途中で何度か疲れたような顔をしていた。だが、今朝は顔色もよく、食事を口へ運ぶ動きにも普段の落ち着きが戻っている。
どうやら一晩休んで回復したらしい。
よかった。
アル兄さんに倒れられたら困る。俺が謹慎している間にも、城の仕事は山ほどあるのだろう。正義を成すにも、まずは身体が丈夫でなければならない。
皿の上の食事が少なくなった頃、俺は話を切り出した。
「アル兄さん、少しご相談が」
アル兄さんの手が止まった。
何か妙なことを言っただろうかと思っていると、アル兄さんはゆっくり顔を上げた。目元が緩み、何度か確かめるように頷く。
「うん。そうだよ、ギル。まずは相談からだ」
「はい」
「うん、ちゃんと覚えているね。えらいよ」
なんだか、ちょっと感動しているように見える。
どうしたんだろう。
俺は普通に相談しただけなんだが。
まあ、いいか。
「厩舎の横にある小屋を、少し使いたいんですが」
「ああ、あの変な鳥の小屋かい?」
アル兄さんも存在は知っていたらしく、すぐに頷いた。
「はい。その変な鳥の小屋です。少し拡張するかもしれませんが、ご迷惑はかけません」
「拡張って、どれくらいだい?」
アル兄さんは手元の杯を置き、こちらを見た。
何も言わずに小屋を大きくすれば、周囲を使っている者たちの邪魔になるかもしれない。当然の確認だろう。
「最大でも、今ある囲いの内側までです。あまり迷惑にはならないかと思います」
「その程度なら構わないよ」
アル兄さんは笑顔で頷いてくれた。
やはり相談してみるものだな。思っていたよりも簡単に許可が出た。
これなら高さを足すのも、中を片づけるのも問題ないだろう。オルフィアがどの程度の広さを求めるかは分からないが、囲いの内側まで使えるなら、かなり自由にできる。
しかし、アル兄さんはそこで少し首を傾げた。
「でも、小屋にいるあの変な鳥はどうするんだい?」
あんなもののことまで考えるとは。
アル兄さんは、やはり優しいな。
「鳥ですし、別に外でも構わないでしょう」
「いや、ギル。そっちの方がまずいよ」
アル兄さんは少し苦笑した。
「城内の人間はある程度見慣れているけど、見慣れていない人間もいるだろうからね」
そうか。
ふむ。
あれはでかいからな。突然あんな鳥が歩いていれば、初めて見る者は驚くかもしれない。道の真ん中で立ち止まられたら邪魔にもなる。
……やはり焼き鳥にするか。
俺が少し悩んでいると、アル兄さんは困ったように笑った。
「まあ、急がなくてもいいから、レティシアにも相談したらどうだい? あれの世話はレティシアがしているようだし」
それもそうだな。
レティシアは、あれの世話を楽しんでいたように見えた。背に乗って走らせていた時も楽しそうだった。
うん、焼き鳥にしたら、レティシアに一番に食べてもらおう。
「はい、そうします」
俺が笑顔で頷くと、アル兄さんも安心したように笑った。
もちろん、焼き鳥にしたらアル兄さんにも食べてもらうつもりだ。あれほど大きいのだから、二人で食べてもまだ余るだろう。
そこで、昨日から気になっていたことを思い出した。
「あっ、そうだ。アル兄さんに聞きたいことがあったんです」
「何だい?」
「アル兄さんは、あの鳥に似た魔物を迷宮などで見たことはありませんか?」
アル兄さんはすぐには答えず、少し視線を落とした。
「いや、見たことはないよ」
「そうですか」
珍しい魔物なのか。
珍しいとは、生意気な鳥だ。
俺が黙っていると、アル兄さんは続けた。
「でも、僕はそこまで自分で迷宮に入ったりはしないからね。ギルが気になるなら、少し調べてみようか?」
そうか。
アル兄さんは迷宮管理の仕事をしていたが、自分でいちいち迷宮へ入っていたわけではない。
なら、アル兄さんが見たことのない魔物がいても不思議ではない。
「お願いします」
俺が笑顔で頼むと、アル兄さんはしばらく俺を見つめた。
その顔が、また少しだけ緩む。
「うん。ギルが成長してくれて、僕は嬉しいよ」
「アル兄さん、俺は常に成長しています。期待してください」
「うん、うん」
アル兄さんは、少し目を潤ませながら頷いてくれた。
俺の成長をそれほど喜んでくれるとは。
血を分けた兄弟であり、志を同じくする正義の同志なだけはある。
さすがアル兄さんだ。
やがて朝食を終えると、アル兄さんは席を立った。昨日よりも足取りは軽く、扉へ向かう背にも疲れは見えない。
扉を開ける前に、アル兄さんは振り返った。
「いいかい、ギル。何事も、まず相談だよ」
「はい」
俺が笑顔で頷くと、アル兄さんも満足そうに頷き、そのまま部屋を出ていった。
そう。
まずは相談だ。
そうすれば、これほどすんなり小屋を自由に使う許可が下りる。
相談は大切だな。
しかし、うーむ。
レアのやつ、俺がシルビア橋へ行っている間に、あそこまで大きくなるとはな。
出発前にもそれなりの大きさはあったが、今では人を背に乗せて走り回れるほどだ。この先も同じ勢いで育つのか、それともすでに成長は落ち着いているのか。まずは、どの程度の餌を必要としているのか確認した方がいいだろう。
餌が少なくて済むなら、食肉として育てる可能性もある。
乗るだけなら軍馬がいるしな。
騎士たちは馬の扱いに慣れている。わざわざ正体の分からない巨大な鳥へ乗り換える必要があるかと言われれば、今のところはない。レティシアが楽しそうに乗っていたことを除けば、レアを飼い続ける意味はまだはっきりしていなかった。
これは要検討だな。
そんなことを考えながら自室へ戻ると、レティシアはすでに起きていた。
寝室から出てきた彼女は、髪も整え、いつもの服へきちんと着替えている。
ちっ。
明るいところで、レティシアの全てを確認したかったのだが。
まあ、いいか。
薄暗いところでは、すでに何度も全て確認しているしな。
俺が部屋へ入ったことに気づくと、レティシアはすぐにこちらへ向き直り、静かに頭を下げた。
「起きるのが遅くなり、申し訳ありませんでした」
「構わん。疲れさせたのは俺だ」
そう答えると、レティシアの頬が少し赤くなった。
視線が僅かに下がり、重ねた指先が落ち着かないように動く。
昨夜は少し疲れさせたからな。
もう起きているとはいえ、すぐに連れ出す必要もない。小屋へ行くのは、もう少しゆっくりしてからでいいだろう。
そう考えている間にも、レティシアは茶器へ手を伸ばした。慣れた動きで湯を注ぎ、茶を淹れ始める。
休ませていたはずなのに、起きた途端に働くとは。
俺の前へ杯を置いたレティシアへ、向かいの椅子を示した。
「レティシア、まだ疲れているだろう。座って茶を飲め」
「ですが、若様のお世話が」
「茶くらい自分で飲める。いいから座れ」
苦笑混じりに言うと、レティシアの顔がまた赤くなった。
「……はい」
小さく答えたレティシアは、自分の分の茶を淹れ、俺の向かいへ腰を下ろした。
朝の光が窓布の隙間から入り、杯から立ち上る湯気を淡く照らしている。着替えを終えたレティシアは、いつもと変わらないようにも見えたが、杯を持つ動きは普段より少しゆっくりだった。
やはり、もう少し休ませて正解だったな。
俺は茶を飲みながら、向かいに座るレティシアを眺めた。
うーむ。
食肉としての可能性も出てきたレアを、今すぐ焼き鳥にするのは少し惜しいかもしれない。
残念だが、もう少し育てるか。
だが、小屋は俺とオルフィアが使う。
あいつをどこへ移すかが問題だ。
俺の部屋は無理だな。入らないことはないだろうが、あんな大きな鳥が部屋の中にいれば邪魔で仕方がない。羽毛も落ちそうだし、勝手に歩き回られても困る。
城内で別の場所を探すか。
もっと小さく、あまり動けない小屋へ入れておいた方が肥るかもしれない。しかし、まったく動かさないより、適度に運動させた方が肉は美味くなりそうな気もする。
どちらが正しいのかは分からない。
悩ましいな。
レティシアとゆっくり茶を飲んでから、俺たちはレアの小屋へ向かうことにした。
こういうことは、実物を見ながら考えた方がいい案が浮かぶこともある。
俺は、ついつい頭の中だけで考えることを優先してしまう。
俺の悪い癖だな。
城内を歩き、厩舎の横へ回ると、見慣れた囲いと大きな小屋が見えてきた。
朝の空気には、藁と土、それに厩舎から流れてくる馬の匂いが混じっている。囲いの中には、昨日レアが走った跡らしい窪みがいくつも残っていた。
レティシアが小屋の前で名を呼ぶ。
「レア」
少し間を置いて、小屋の奥から大きな白い頭が覗いた。
続いて長い脚が現れ、レアがのそのそと外へ出てくる。
ふむ。
さすがに一晩では大きくなっていないな。
昨日見た時と比べても、目に見える変化はない。あれほど急に育ったのだから、さらに大きくなっていても驚かないつもりだったが、成長期はもう終わっているのかもしれない。
レアはレティシアを見つけると、甘えるような声を出して近づいた。
だが、俺が鋭い視線を向けていることに気づいたのか、昨日のようにレティシアの胸へ頭を擦りつけたりはしなかった。
ふむ。
反省したようだな。
レティシアに頭を撫でられるだけで、満足そうに目を細めている。
そのまま眺めていても餌の量は分からない。俺はレティシアへ尋ねた。
「レティシア、レアはどの程度の餌を食うんだ?」
「こちらです」
レティシアはレアの頭から手を離し、小屋の中へ入った。
すぐに両手で木の桶を抱えて戻ってくる。
「こちらに豆や穀物などを入れて、日に二度与えています」
「そうか」
俺は頷き、桶を覗き込んだ。
空になっているため正確な量は分からないが、それなりには入りそうだ。これへ豆や穀物を入れ、それを日に二度。
けっこう餌代がかかるのではないだろうか。
細かい値段はよく分からないが、この大きさの鳥を何頭も育てれば、消費する量も無視できないはずだ。
うーん。
これで採算は取れるのか。
いや、美味ければ需要はあるか。
今も鶏肉は食べられているのだから、それより味がよければ可能性はある。身体も大きいため、一頭から取れる肉の量は鶏よりはるかに多いだろう。
問題は、そこまで育てるのに必要な餌と時間だな。
俺が桶とレアを交互に見ながら悩んでいると、囲いの向こうを歩いてくる人影が見えた。
見慣れた体格と歩き方だ。
ん。
セバスチャンか。
向こうもこちらに気づいたらしく、進む方向を変えて近づいてきた。
セバスチャンは囲いの前まで来ると、俺とレティシアを見比べた。
「何してるんだ? 謹慎中だろうが」
俺が先に声をかけると、セバスチャンは一瞬だけ目を細め、それから苦笑した。
「謹慎を命じられてるのは若様だけですぜ」
「ちっ」
やはり騙されんか。
俺と長く一緒にいるだけあって、さすがにこの程度のからかいには引っかからないらしい。
セバスチャンは俺の舌打ちを聞き流しながら、囲いの中へ目を向けた。その視線が、レティシアの隣に立つ白い巨体で止まる。
僅かに眉が持ち上がった。
「……これは、あのレアですかい?」
レアの頭を撫でていたレティシアが頷いた。
「はい。レアです、セバスチャン様」
「ほう。デカくなりましたなぁ」
セバスチャンは呑気に感心したような声を出した。
まあ、驚くのも無理はない。
セバスチャンもレアには何度か会っているが、俺たちと一緒にシルビア橋へ向かっていたのだから、急に大きくなった姿を見るのは今が初めてだ。
レアもセバスチャンをじっと見ている。
長い首を僅かに傾け、頭の先から足元まで確かめるように視線を動かしていた。
しばらく互いに見合っていたが、レアはやがて甘えるような声を出し、セバスチャンへ近づいた。
セバスチャンも嬉しそうに笑い、その大きな頭へ手を伸ばす。
レアは嫌がる様子もなく、目を細めながら撫でられていた。
「いや、ちょっと待て」
思わず声が出た。
こいつ、俺のことは警戒するくせに、なぜセバスチャンには懐く。
セバスチャンなど、これまでそれほど会ってもいないはずだぞ。
レティシアなら分かる。
卵の頃から世話をしていたし、今も日に二度餌を与え、頭を撫でている。レアが懐くのも腹立たしいが、理由はある。
だが、セバスチャンは違う。
こいつは別に餌を与えたわけでも、毎日世話をしたわけでもない。それなのに、俺より素直に撫でられているのはおかしいだろう。
俺の声に振り返ったセバスチャンは、レアを撫でたまま笑った。
「若様、またレアを食おうとか考えとるんじゃないですかい?」
内心、少しだけ怯んだ。
なぜ分かった。
しかし、ここで目を逸らせば、まるで後ろめたいことを考えていたようではないか。俺は胸を張り、正面からセバスチャンを睨み返した。
「それの何が悪い。食料の安定供給を考えるのは当然だろうが!」
「レア一頭を食ったところで、民の腹は膨れませんぜ」
セバスチャンは声を立てて笑った。
失礼な。
俺が何も考えず、目の前の鳥を食いたがっているだけだと思っているらしい。
「ふっ。ちゃんと繁殖計画も考えている」
俺が自信を持って告げると、セバスチャンの笑いが止まった。
代わりに、なんとも言えない顔でレアを見る。
「レア一頭じゃ、繁殖はできんでしょう」
「バカめ」
そんな当たり前の問題に、俺が気づいていないとでも思ったのか。
「アル兄さんに聞いて、レアと似た魔物がいないか調べてもらっている」
胸を張って答えると、セバスチャンは俺の顔をじっと見た。
「それで、似た魔物がいたらどうするんです?」
「ん?」
見つかった後の話か。
そんなものは決まっている。
「そうだな。なんとか捕まえて、城へ連れてくる」
レアと似ているなら、それなりに大きな魔物かもしれない。だが、捕まえなければ繁殖できるかどうかも確かめられないのだから、連れてくるしかないだろう。
セバスチャンは、少し間を置いてから尋ねた。
「どうやって捕まえて、どうやって城まで連れてくるんですかい?」
「ん。それは、なんとかしてだ」
当たり前のことを聞くな。
見つけてもいない魔物の大きさや強さなど、今の段階では分からない。捕まえ方も運び方も、実物を見てから考えるしかないだろう。
俺としては当然の答えだったのだが、セバスチャンは深く息を吐き、肩を落とした。
「大雑把すぎますぜ」
なんだか憐れむような目で見られた。
失礼な奴だな。
細かいことばかり先に決めて、肝心の魔物が見つからなければ全部無駄になる。まずはいるかどうかを調べ、それから考える方が正しいはずだ。
俺が反論しようとしたところで、レティシアがレアの首元を撫でながらセバスチャンへ顔を向けた。
「セバスチャン様、レアに乗ってみますか?」
セバスチャンの目が少し輝いた。
「ほう。それは面白そうですな」
ふっ。
お前などが、レアに乗れるわけがない。
俺の時など、座りもしなかったんだぞ。
そう思った途端、胸の奥が少しだけ寂しくなった。
別に乗りたかったわけではない。
レティシアが楽しそうに乗っていたから、どのようなものか確かめようとしただけだ。それなのに、あの生意気な鳥は俺が手綱を引いても座りもしなかった。
どうせセバスチャンに対しても同じだろう。
レティシアは小屋の中へ入り、すぐに鞍を抱えて戻ってきた。
慣れた手つきでレアの背へ載せ、腹の下へ回した帯を確かめていく。レアは動かず、時折長い首を曲げてレティシアの手元を見るだけだった。
準備を終えたレティシアがレアをセバスチャンの前へ連れてくる。
俺は腕を組み、少し離れたところから見守った。
ふん。
どうせ座らない。
セバスチャンが近づけば、俺の時と同じように離れていくはずだ。
そう思っていたのに、レアはセバスチャンを見つめると何の抵抗もなくその場へ身体を沈めた。
長い脚を折り、乗りやすい高さまで背を下げる。
「なっ……」
俺の口から小さな声が漏れた。
セバスチャンは当然のように鞍へ足を掛け、そのままレアの背へ跨がった。
軍馬へ乗り慣れているだけあって、初めて乗る鳥の背でも姿勢は崩れない。鞍の位置とレアの身体の動きを確かめるように腰を僅かに動かし、手綱を軽く握った。
レアが立ち上がる。
背が持ち上がっても、セバスチャンの身体はほとんど揺れなかった。
「こいつは、馬とは随分違いますな」
そう言いながらも、声には余裕がある。
最初は囲いの中をゆっくり歩かせていた。
レアの一歩に合わせ、セバスチャンの上半身が小さく揺れる。馬より脚の運びが大きいためか、乗り心地は違うようだ。
だが、一周もしないうちに、動きが馴染んでいった。
セバスチャンが手綱を僅かに動かすと、レアは素直に向きを変えた。
次には歩調が速まり、長い脚が土を蹴る。
白い身体が囲いの中を駆け始めた。
セバスチャンは鞍の上で身体を安定させたまま、楽しそうに笑っている。レアも嫌がるどころか、その指示へ大人しく従い、囲いの端で滑らかに曲がった。
なぜだ。
俺の時には乗せもしなかったくせに、なぜセバスチャンは乗せる。
しかも、妙に楽しそうではないか。
レティシアも走るレアを見ながら、柔らかく微笑んでいる。
俺だけがおかしいのか。
いや、そんなはずはない。
主人である俺を乗せず、直属の騎士を喜んで乗せる鳥の方が絶対におかしい。
「……納得いかーん!」
俺の叫びは、囲いの中を駆けるセバスチャンの笑い声にかき消された。




