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僕の罰は神様のお手伝い  作者: Gel
外の世界との接触

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28 エステティシャンの研修開始と5人の元違法奴隷

昼飯が終わって、みんなが部屋に引き上げたので、ラシーヌ様を離宮に戻して、僕は5人の元違法奴隷の元に向かう。目を覚ました時にバラバラだったら怖いだろうと思って、同じ部屋に寝かしておいたが、ジルベールと僕を入れて7人になるとこの部屋は少し狭いので、MESH TOWERの自宅に戻ってきた。彼らにかけていた眠りの魔法を解くと、一人の女の子が最初に目を覚ます。


「ここはどこ?貴方は天使?私死んだんだよね?」


天使かどうかは、主にジルベールに向けて喋っていた気もするがまあいい、


「君たちは全員生きてるよ。僕が穴に放り込まれる直前の君たちを助けて連れてきたんだ。」


「そっか。助かったんだ。また死ねなかったんだね。もう嫌だ。えーん」


と一人の少女が泣き出すと、他の少女たちも次々目を覚ます。


同世代の少女5人が集まると、どうしたらいいかわからなくなる。なんで視線でジルベールに助けを求めるが、すいーっと目を逸らされる。


二人目の少女が、僕たちに尋ねる。


「あの、私たち生きてるってことでいいんだよね?」


「え?あ、うん。穴に掘り込まれそうになってた直前に僕が助けた。」


「そうなんだ、ありがとう。私は由梨江、こっち風に言えば、ユリエ・サイトウ。私たちはみんな同い年で16歳。貴方は10歳ぐらいかしら?」


「うん、10歳。僕は蒼。アオイ・ソウマ。向こうでは20歳だったよ。もしかして君たち地球からの転移者?」


「え?もしかして貴方も?」


そう問われたから、頷くと


「私たち、ザグア武国と言う国に召喚されたらしいの。クラスのみんなで転移してきたんだけど、私たち以外のみんなはどんどんおかしくなっていって。攻撃に適したスキルをもらったせいかもしれないんだけど、多分マインドコントロールにかかってたんだともう。私達は、最初のステイタス検査の時に、あの国が欲しがっていた攻撃のスキルがなかったせいで、城から放り出されたの。それで、みんなであの国から逃げるために色々頑張ったんだけど、親切な商人に馬車に乗せてもらえたと思ったら、奴らは奴隷商人でさあ。」

その時のことを思い出したのか、ユリエさんが顔を顰めながら遠くを見るような表情をする。そして言葉を繋ぐ。


「寝てる間に奴隷紋を打たれて、次の朝目覚めた時の絶望感はなかったわ。

そのままオークション会場で保護されたと思ったら今度は神殿に連れて行かれて拘束されて、生贄にされそうになってた。」


「ザグア武国は異世界召喚なんかやってるの?くそ、あの邪神達め。」


邪神のことは知っていたけど、そんな悪事が行われていたなんて。勝手に異世界転移させて、自分たちの代わりに戦争のコマにしようだなんてふざけやがって。


「俺はジルベール。地球での名前は本宮佑。死んだ時は25歳の会社員だったから、君たちよりはちょっと年上だけど、今世は訳あって13歳の格好で生活してる。」


さっきまで泣いていた、最初に目を覚ました子が自己紹介する。


「私は、安達美雪。お母さんと二人暮らしだったから、あたしがいなくなってお母さん悲しがってないか心配なんだ。」


「そんなふうに、お母さんと温かい思い出があるのは羨ましいな。僕は育児放棄された挙句に捨てられたからさ。」


人生いろいろ、母もいろいろってことだろうね。


「私は、鍬形 希望(のぞみ)。この世界に来てから最悪なことばかり。

神殿に囚われた時は流石にもうダメだと思ったよ。」


「木之原 凌子。こんなところで転生者に会えるなんて。嬉しいわ。」


「私は中村 彩子。ここはどこなのかなあ?」


「ここは、僕の家だよ。5人とも歓迎します。いたいだけいてくれていいからね。まずは僕たちのことを知ってもらった方がいいね。」


僕は、転生する前と後のこと、神様との関係や、ここでの立ち位置、今やってることなどをできるだけわかりやすく説明した。ジルベールも転生して、25年間スライムの中で過ごして、進化してスライム型知的生物になったことなどを説明する。


「おんなじ転生者なのに、どうしてこんなに私たちと違うの?ずるい。」


美雪ちゃんがブーブー言ってるんだけどそんなことあるのかな?


「ねえ、みんなで教会に行って神様に見てもらおうよ。だったら、神殿の方がいいか。」


「そうだな。いいんじゃないか。神様たちも確か転生者はこの谷に集まるように努力するって言ってたし。」


「うん、じゃあみんな行くよ。」


ヒュンと転移してダンジョン50階に到着。ピクトとレイラが迎えてくれる。


「ああ、ようやくいらしたのですね。よくいらっしゃいました。転移者の皆様、私は闇の大精霊ピクトです。私は光の大精霊レイラです。二人でこの神殿を守っています。」


初めまして。と元気に挨拶してる。すると、美雪ちゃんが、


「あたしピクトさんにシンパシー感じちゃう」とか言い出すから何のこと?

と本気ではてなだったんだけど、ジルベールが吹き出すし、ピクトは美雪ちゃんの手を握って目で語り合ってるし。


「蒼、ここは絶対に反応したらダメなところだ。そのままわからないままでいい。」


「よしじゃあ神様に紹介するからこっちに来て。」


神殿の礼拝殿に跪くと天から美しい光が伸びてきて、5柱の神様が降臨された。


テミス様が最初に口を開かれた。

「蒼、久しぶりね。そして集団転移でこの世界に引き摺り込まれたあなた方もやっと蒼の元に辿り着きましたね。皆さんには大変苦しい思いをさせてしまって申し訳ありません。邪神エレンギオスが皆さんを異世界転移させるにあたり、この世界の神から与えられる恩寵を奪って自らの力に変換していたので皆さんのステイタスにプラスがついていなかったのです。そして、特にマインドコントロールに強い耐性を持つ貴方たち5人はエレンギオスの魔の手に落ちなかったので、あの邪神は皆さんに『不幸の種』を植え付けました。これからそれを取り除きます。」


ワムス様が出てこられて、


「大地と豊穣の神であるワムスが命じます。幸運の種よ、不幸の種を相殺しなさい。」


すると手のひらサイズの大きな種が体の中に吸い込まれたかと思うと、ガチっという音がして、二つの大きな種が体の中から飛び出してきた。


「これで不幸の種は仕事ができません。私から、幸運の加護を与えましょう。」


「愛と慈悲の神であるナリスが皆さんに力を授けましょう。」

虹色の光がみんなの体の中に入り込む。


「輪廻と転生の神カリスが、本来あなた方に渡されるはずだった転生特典を授けます。」


5人みんなにマジックブックが配られる。


「蒼もジルベールも持ってるわよね。同じものよ。書かれてあることはみんな違うけどね。」


「法と正義の神であるテミスが断罪の剣を差し上げます。」

色々な形のミスリルの武器が5人に配られる。


「生命と水の神であるミヌスが、奪われた生命エネルギーを元に戻し、生命力、魔力の増大係数をアップさせてあげましょう。これであなた方は早く能力値をあげることができるでしょう。蒼のそばは安全だから、ここでスキルを磨いたり、魔法や剣術の訓練をして自身の能力を磨いてちょうだい。そして、あなた達の元の仲間も救ってあげてちょうだい。」


ダンジョンでレベルアップ訓練に付き合ってあげよう。ちょうど色々と資源が足りなくなってきてたしちょうどいいや。それに彼女達きっとすごく優秀になるだろうから、僕も楽できるかも。


「あと、蒼とジルベールもステイタスをチェックしなさい。」


「「はーい」」


最後に僕らにも託けをすると、神域へお帰りになった。



『ステイタスオープン』


名前:アオイ・アズール・セイント・ソーマ

年齢:10歳

髪色:黒

瞳色:黒

レベル900

称号:神の眷属・御使・ツインエンジェル・精霊王

性別:男

種別:エルダースピリットヒューマン

HP:10000

MP:30000

筋力:9000

耐久力:7000

敏捷性:15000

知力:18000

幸運:20000

魔法属性:全属性


スキル:LV10

アーキテクト

クラフト

アイテムボックス

自動MP回復

並行思考

索敵

転移

テイム

浄化

浄霊

鍛治



12大精霊の加護


テミスの加護・ナリスの加護・カリスの加護・ワムスの加護・ミヌスの加護

ゼネビアの加護・アーサーの加護


破壊神の愛子

創造神の興味

世界神の感謝


え?大神様たちのタイトルがついてる。

「ジルベール見て。この最後のあたりがかなり変わってるんだよ。」


「うお、本当だ。これは初めて見るかも。興味・感謝・愛子。お前が教皇でよかったよ。こんなタイトル持ちが一般にいたら絶対穏やかな人生を送れない。」


「うん、確かにそうだよね。ジルベールのは?」


うーん、スライム型知的生命体でレベルは123と増えてる。称号がキングスライムになっててスキルにスライムテイムが増えてるな。

加護は5柱の神様、動物の大聖霊トビシクの加護、時の大精霊アリオンの寵愛がついてる。


「まだ会ったことのない大精霊だね。確かにアリオンに救われたもんね、ジルベールは。」


「これがついたってことは、出会いが近いってことかもな。」


「だといいね。そうだ、5人のステイタスはどうなったの?見せてもらっていい?」


「ああ、こういう感じね。まず5人全員に言えることは、なぜかみんな精霊王の眷属っていうタイトルがついてるの。だから、精霊魔法もみんなとても器用に使えるようになると思うよ。大精霊たちを紹介するから練習頑張ってね。ちなみに精霊王は僕です。(^^)それじゃあ個人的なところを順に言ってくね。


美雪さんは剣術が伸びそうだよ。剣神の加護がついてるのに加えて筋力、敏捷性、耐久力、知力が高いからね。


由梨江さんは闇魔法の才能がありそうだ。実は僕もジルベールも全属性魔法を持ってるんだけど、一番よく使うのが闇魔法なんだ。イメージ悪いかもしれないけど、使い勝手がいいんだ。ぜひ一緒に練習しよう。


希望さんは、攻撃魔法の才能がずば抜けてるね。風・水・土・火の魔法の才能があるし、MPもすごく高い。


涼子さんは、光魔法・神聖魔法・治癒魔法特化型だね。聖女に向いてる。それに加えて、雷と氷が使えるから攻撃もできる。


彩子さんは、無属性魔法・転移や索敵などのスキルも使えるようだ。生活魔法のスキルがかなり高いので、彩子さんがいるパーティは幸せだね。


今言ったのはあくまで最初のとっかかりだよ。これからいろいろ訓練をしてると、なかったスキルが生えたり、得意でなかった魔法も扱えるようになったりするのでとにかく苦手なことにもチャレンジすること。あと、創造スキルを生やすと便利だから、こんなことができたら便利、こんなものがあったら便利っていう気持ちを大切に、魔法やモノを作っていると、クラフトや創造魔法の能力が上がっていくと思うよ。」


「ありがとう。蒼のアドバイスを参考にこれから頑張ってみるね。」


希望さんは思ってた通りの能力だったみたいですごく乗り気だ。


「先生は魔法神の眷属を派遣してもらうから、頑張ってみて。それから、住むところだけど、5人一緒の方がいいでしょ?だから、このMESH TOWERの中のコンドミニアムを一つあげるから、5人で一緒に暮らしたらどう?家賃はときどき手伝ってくれればいいからさ。」


「それはすごく助かる。ありがとう。」


彩子さんが一番しっかりしてるっぽいから、家の使い方や、このビルの使い方、食糧庫の中に食材を詰めてあげてから、なくなったら僕に言ってねと

言っておく。連絡用の通信の魔道具を一人に一つ渡しておく。


「夜は、できるだけ一緒にご飯食べよう。いろいろ情報交換したいしね。」


この世界の洋服も作ってあげないといけないし、ジュリアさんに紹介しないと。思いついたら即行動。

ジュリアさんとベロニカを紹介して一緒にエレンのところに転移した。

エレンやアンドレさんたちを紹介してみんなを連れてホテルに戻ってくる。


エステの研修生やグレンたちも加えてみんなで食事にする。研修生は今日が初日。初めてのことばっかりで疲れただろうから美味しいモノをたくさん食べて心と体を癒してほしい。今日は人数が多いから、ホテルのメインダイニングで食事をすることにした。アンドレさんの食事はエレンが監修してるから、前世の食事にかなり近い。なので、新たに合流した5人は特に喜んでくれた。


「あのメシマズ国には絶対に帰らない。あたしたちはイリディングルの国民になる。」


美雪さんが、「海賊王に」のフレーズみたいに言うもんだから吹き出してしまった。


アンドレさんには、しばらくホテルのキッチンで働いてもらえないか相談して、OKをもらえた。通いでも泊まりでもいいよって言ったら、泊まりにするというので急遽部屋を用意して。街に住む人が増えないとアンドレさんの仕事が増えないから、建国宣言するまでは僕たちの食事に専念してもらうことにした。


ちらほらこの街に移住希望という体で中を探ろうとくる人間が増えてきているが、聖教国から逃げてきた家族は本物の難民だった。今は、アンドレさんの隣の寮で暮らしてもらってる。食材は週に一回まとめて届けてあるので、特に困ってはいないようだ。仕事としては、馬車や乗り物の誘導と管理をお願いすることにした。奥さんたちはホテルの仕事も手伝ってくれている。

そろそろ、移住者の受け入れに関して本腰を入れないとなあ。


クレイダー公爵のところから派遣されてきてる子はいつも遠くから眺めるだけでかわいそうだったので、街の中に入れてあげた。彼らにはお世話になっているから、屋敷をプレゼントして、内偵の子たちにはそこで寝起きしてもらって屋敷の管理をしてもらっている。この間、通信の魔道具をクレイダー伯爵に渡してって託けたから、そのうちメッセージが来るだろう。僕の白鳥城のそばなので、行き来もしやすくて、彼らの顔も明るくなった。連絡も取りやすくなったしね。


エレンに頼んでおいた魔道バイクが出来上がったので、注文を受けていた人とは別に、ジュリアさんとベロニカに1台、アンドレさんたちに1台、美雪さんたちに1台、グレンとキリルで1台、ジルベールにはこだわった2人乗りのかっこいいのを1台、エレンに1台配った。難民の家族には、馬なし荷馬車を1家族に1台支給した。これでみんな日々の移動が楽になるよね。注文受けてた面々にも配りに行かないと。


5人も魔道バイク欲しがったから、エレンに追加発注しておいた。コツを掴んだらしく、量産は楽ちんらしい。なんかそれに関するスキルが生えたらしく、ニマニマしていた。


今日も1日頑張ったな。おやすみ












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