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僕の罰は神様のお手伝い  作者: Gel
外の世界との接触

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21 白鳥城の中を見ていきます

21 白鳥城の中を見ていきます


正面から見ると白鳥が翼を開くように見えるとても美しい城だ。僕らは空を飛びながらいろいろな角度から城の周りを見ていく。正面門の前に立つと


『レイ』


セキュリティトップのフェンリルのレイを呼ぶ。


「これから、城の内外を見て回るから一緒に回ってくれる。」


「御意」


「ふふ、もっと気楽のしゃべってくれていいよ。」


「は、はい。わかりました」


「蒼、すごい城だな。こんな美しい城見たことがない。ガイヤお前すごいな」


「そんな、もったいないお言葉です」


跳ね上げ門を通り抜けて、美しい水堀の水を覗き込む。水の精霊達が跳ね飛びながら遊んでいる。


噴水を備えた大きな庭園が出てくる。城の周りを巡るような回廊型になっている。今回は、時間がないので庭園の見学はまた今度に。案内がないと先に進むのが難しいラビリンス型回廊を進み、城のメインエントランスに到着する。


大きな両開きの扉を開く。圧倒的な吹き抜けを備えたグランドエントランスが出迎えてくれる。


「ガイヤ、君をこの城、白鳥城の家精霊に任命する。よろしく頼む。」


「蒼様、このような素晴らしい城をお任せいただき心より感謝を申し上げます。」


「この城には僕に好意的なものばかりでなく、悪心を持つものも多くやってくるだろう。故に、ガイヤには面倒かけるが君ならきっとやれると信じている。」


「はい。お任せください。私は一人ではありません。多くの精霊達が皆蒼様の安全を担保するために万全の対策を講じております。ね、レイ殿」


「はい、どんなものも決して見逃しません。ご安心ください」


「ありがとう。」


「では、晩餐会用のホールから順にご案内させていただきます。ここは最大1000名の収容を考えております。人数によって細かく区切って使えるように可動式の壁を用意しております。広さでいうと2000平方メートルほどあります。」


「これは広いね。端がすごく遠いよ。」


「こちらが晩餐会用の調理場になります。皆様のプライベートスペース用のキッチンは別にご用意しております。」


執務室、応接室、客間、ライブラリー、温室、大浴場、運動場、遊戯室など贅を凝らした部屋が続く。


プライベートゾーンは3階、4階、5階プラス塔でセンター区画を使っている。東翼と西翼は客間と家族が増えた時用の空間が広がっている。


僕たちの主寝室に入る。居心地の良いインテリアでまとめられたリビングの左奥に寝室の扉が開いてある。部屋の奥は一面ガラス張りになっており。南側を向いている。中央部分にある螺旋階段を登るとガラスで囲まれたジャグジー付きのお風呂場があり、外の景色や夜空を楽しみながら入浴ができるようになっている。

衣装部屋や物置なども綺麗に配置されていて、この部屋がものでいっぱいになる日は来るのだろうかと思うほどの広さ。前世では貧乏だったからこの落差に感覚がついていかない。


「蒼、ここの風呂は寝室からすぐでいいな。それに、クローゼットが狭くなってきてたから、こんだけあると片付いていい。」


元王子はこの状況になれるのは早いようだ。


「そうだね。とにかく、いろんな人たちが一斉に来ても対応できるということで、安心したよ。」


「それでは塔をご案内いたします。」


塔の壁に造られた螺旋階段を上がっていく。そこにある小さな扉を開く。すると、塔の中とは思えない大空間が広がっていた。


「ここは空間拡張魔法をかけた作業場です。蒼様が大きなものを建造するためのドックをどこに作るか考えたのですが、地下はいろいろなものがすでに敷設されているため、塔の中に空間拡張魔法を使って大空間を作らせてもらいました。」


「うわー。これは助かる。これから列車や魔動船などを作らないといけなかったから作業場をどうしようか迷ってたんだよ。ありがとう。」


「喜んでいただけてよかったです。」


それでは地下をご案内いたします。


転移で地下に移動した。そこには、貴賓車両専用のホームが作られていた。


「一般客と同じ駅での乗降はセキュリティの関係上難しい問題が出てくるかと思いまして、貴賓客船両車両はこの駅で乗降していただくことになります。」


出迎えや、一時待機にも便利な待合室や専用エスカレーター、エレベーターも設置されている。


「電車内での汚水や汚物もここで交換になります。専用のホースをドッキングして処理場に送られます。スライムによって綺麗にされた水がまた水路を通って川に戻される仕組みになっています。」


「細かいところまでよく考えられているね。本当にありがとう。レイここまでで気になるところはない?」


「地上は、複数経路が存在し、隠し通路も確認しておりますが、この地下の部分は動線がシンプルになっていますが、そこが気になります。この場で襲撃された場合逃げる動線が複数ある方がいいのではないかと。」


「はい。実はこの線路をもどってもらいますと、MESH TOWER駅に出るまでの間に4つの隠し扉があり。地上への出口がございます。開けることのできる権限を誰が持つかを後でご相談しようと思っておりました。」


「それならいいね。あとは、水責めにあった場合だけど、ここはミュラ姉さまの加護が働くから、大丈夫だと思うけど、他のビルでは地下の浸水対策は万全にするようにね。」


「はい。肝に銘じます」


「ジルベールはどこか気になるところはある?」


「特にないかな。眷属達を浄化プラントで働かせることでこの城の内外の状況は逐次俺に入ってくるので、助かるよ。」


「それじゃあ、使用人エリアを紹介してくれる?」


「はい。立場に応じて、四人部屋、二人部屋、個室となっております。」


「綺麗なベッドだね。寝具は清潔なものを。あと、使用人用風呂も男女分けて大きなものを。毎日湯を浴びるように指導して。」

「はい。承知しました」


「石鹸類は僕たちが使っているものと概ね同じものを使わせてあげていいからね。あと滞在している客も、スタッフも小綺麗に清潔にしていることは必要だから、髪結、エステ、爪の手入れ、髭剃りなどの美容部門のスタッフの詰め所と店舗を僕たちもアクセスしやすいところに作ってね。」


「はい、承知しました。」


「うん。すごい。じゃあ僕たちはプライベートゾーンに行くよ。」


部屋に戻ると、ダイニングテーブルに軽食とお茶が用意されていた。

アヌアが笑顔で聞いてくれる。


「蒼様いかがでしたか?ご満足できましたか?」


「うん。すごかったよ。よく考えられてて、手直しは全く必要じゃなかったよ。アヌアこれは何?」


「蒼様もうお昼の時間はとっくに過ぎてますよ。夕飯に障らないように軽めのものを用意させてもらいました。お召し上がりください。」


「ああ、もうそんな時間だったんだね。いただきます。」


アヌアが用意してくれたのは、チーズとサーモンが乗ったオープンサンドとゆで卵のスライスとハムが乗ったオープンサンドとカットりんご、コーヒー牛乳だった。ジルベールと顔を合わせて美味しいねって言い合う。


「俺たちの好みまでもう把握してるの?アヌアすごいな」

ジルベールが驚いて声をかけると、


「恐れ入ります。ジルベール様にも喜んでもらえましたか。嬉しいです」


と答えてくれる。何も言わなくてもレイにも同じものと大きな骨をあげている。レイってあんな顔もできるのね。また家族が増えて楽しくなったよ。


イリディングルにいる仲間達を全員転移で連れてきて、簡単に城を案内する。みんなの驚く顔が面白くてずっと笑ってた気がする。今日はみんなお城でお泊まりすることになり、夕飯はアンドレさん達にお願いしたよ。

アンドレさんの腕もかなり上がってる。お客さん相手に営業する代わりにずっと、僕らの食事作ったり新しい料理の試作を最高の材料を使って行っていたので、出てくる食事もすごくおいしかった。


キリルはレイのことが大好きになったみたいで、ずっとしがみついて離れない。紅蓮が引き離そうとするんだけど全く効果はなし。


ジュリアさんは、ベロニカとの暮らしに慣れてきたそうで、ドレスだけでなく、毛糸を使った編み物などにもチャレンジしてるそうだ。そろそろハーネス子爵の問題も片付けないくてはいけないなあ。セリーヌからまだ返事はないけど、明日、おまあ様とお母様のところに行くついでに、セリーヌにも会ってこようかな。


ランドサットの城には転移門おけないから、どこか近くの屋敷を一つ買おうかな。明日も忙しくなりそうだけど、みんなの笑顔が守れるんだったら頑張るしかないね。



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