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僕の罰は神様のお手伝い  作者: Gel
外の世界との接触

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5売られたケンカは買います

オデッサから豆の木の家に帰ってきた僕たちはちょっと疲れてしまっていた。だから早々にお風呂を沸かして、食事の準備をする。新しい家はできたけど、神様からもらったパントリーはここにしかない。食材が外からちゃんと入ってくるまではここで暮らすのがメインになりそうだ。


「蒼、お風呂沸いたよ。」


「うん、ありがとう。先にジルベール入っちゃいなよ。」


「うん、分かった。」


とジルベールに声をかけて夕飯の仕上げをする。するとベロニカが


「蒼様も一緒にお入りになってきてください。お夕食は大半もうお作りいただいてますから、仕上げと配膳は私がしておきますので。どうぞごゆっくり。」


「え?いいの?じゃあお言葉に甘えて」


「はい、いってらっしゃいませ」


「ジルベール僕も入る」


風呂場で体を洗っていると浴槽の中のジルベールがポツリといった。


「ネズミが3匹入り込んできたみたいだ。どうする?」


「まだ、僕らの家は認識してないようだけど、こちらのスタンスは教えておいた方がいいね。

あいつらは見たことを伝えてもらわなきゃいけないから逃してやるか」


「そうだね。それが一番楽か。ちょっと待って。今影に忍び込んで彼らの話を聞いたんだけど、送り込んできたのは今日会った伯爵じゃなさそうだよ。ちょっと頭の中をのぞいてみよう。彼らを送り込んだのはミノラ王国のクレイダー公爵さんっていう人みたい。相当腕が長いみたいだね。かなりのキレものだ。」


「へーそうなんだ。王宮での異変に関しても素早く情報を取っていたみたいだし、死の谷の話が出たことで、一番近いオデッサに張り込んでおくなんて切れ者だ。でもさあ、それにしても僕にたどり着くの早すぎない?最初から冒険者ギルドに現れるって知ってたみたい。それに僕ら、あー帰りは『インビジブル』かけないで飛んで帰ってきちゃったね。じゃああのバイクのこともバレてるね。クレリック様に一言伝えておかなくちゃ。」


「そうだね。ああ、あと小物も出てきたよ。あのギルマス怒り狂って闇ギルドに俺たちの暗殺依頼したみたいだ。あいつらは僕らの事わかってないみたいだけど、あの伯爵の家に入ってるネズミから情報を得ていたみたいだね。あいつらはいらないから、今夜は新月だし闇に紛れてお仕置きしちゃうか。」


「ゆっくりお風呂入りたかったのに、僕たち働き者だね。」


「そうだな。蒼はクレイダー公爵の手のものにお手紙を渡してきて。今回はそれと一緒にお帰りいただこう。仲良くできる人だといいな。それから商業ギルドのギルマスは不正の証拠と一緒に突き出してやろう。プラス暗殺ギルドの殺し屋も一緒に突き出してやろう。」


僕たちは急いでお風呂から出ると、ざっと体を拭いて身軽な格好になるとベロニカに声をかける。


「ベロニカ、ネズミが出たからちょっと退治してくるね。多分10分ぐらいで戻ると思うから、ご飯待たせて悪いね。」


「いえいえとんでもない。ネズミ退治ぐらい私がしますのに。申し訳ございません」


「いいんだ。今回はちょっと趣向もあるし。行ってきます」


そういうと暗殺者達の後ろに転移する。別に話す言葉もなかったので、彼らの後ろをとって、気絶させる。二人で協力して縛り上げるとジルベールの中にしまっておく。


僕は商業ギルドに転移で飛ぶ。中に入ると、一階の窓口には人がいなくなっていた。ただ、ビルの中にはまだかなりの人間が働いているようだ。


「遅くまで、ご苦労だね。それがいい仕事だったらね」

はあ、とひとつため息をつくとさっさと用を済ませようと、            


最上階までフライで上がると奥の一番豪華な部屋の扉を開ける

「こんばんわ」


そう言って、にっこり微笑むと奴に魔法をお見舞いする


『テイザー』


一瞬で体を痺れさせ動きを止める。


金属の紐で奴の手足を縛りつけたら、不正の証拠が入ったファイルを隠し金庫から引き出す。


「素敵なお友達を送っていただいてありがとう。お返しするね。」


そう言って、気絶した三人を目の前に放り投げる。


「ひいいい。」


腫れ上がって誰だかわからない奴らの顔を見て、驚いて後ろに尻餅をついた途端、お股が盛大に濡れる。


「あれ?こんなことでビビっちゃったの?闇ギルドに僕の殺害を依頼するぐらいだもんてっきり慣れてると思ったのに。」



うーん、困ったなあってへの字顔をする。すると調子に乗って


「な、な、なんだ貴様。っし、し、知らん。闇ギルドなんか知らん。ザイン伯爵家の令息にこんなことしてタダで済むと思うなよ。」


と喚き立てた。


「令息って。何者でもない元貴族だろうが。おっさん僕のこと舐めてるよね。」


強めの威圧をかける。


ガチガチガチガチ


唇を青ざめさせ、体の震えがとまらない。


「たかが落ち目の伯爵家の落ちこぼれ3男にビビるとでも思ってるのか?そっくりそのままお返しするよ。タダで済むと思うなよ。それにしても良くもまあ、これだけの悪さをしたもんだ。何回処刑されても足りないぐらいの罪状だな。」


そして奴の後ろに瞬間移動で回り込み耳元で囁いてやる。


「特にこの誘拐と奴隷の不正売買はこれから嵐をまき起こす。お前の命をとったぐらいでは全くもって合わないんだよ。ベリスの商人と組んで悪さをしてたのはお前達だったか。見つかってやっとスッキリしたよ」


「『ナイトメア』」


「とっても豪華なお話にしてあるから、楽しめると思うよ。お前が不幸にした人間の数だけ悪夢が存在する。しっかり味わってもらおう。」


ぎゃーとかくるなーとか色々聞こえるけどまあこいつはこれでいいだろう。


誰のところに持っていこうかな。クレリックに頼むほどではないか。あ、いるじゃんちょうどいいのが。


『転移』


アーリントン伯爵の屋敷前に商業ギルド長を放り投げる。悪行の証拠と、殺し屋と共に。突然降ってきた様子のおかしい男を前にして衛兵は警戒して剣を抜いた。近くの木の上からその様子を見ていた僕は


「こいつの悪行の証拠をここにつけておいた。アーリントン伯爵に渡せ。いいな」


と言い捨て、うちへ転移。


さあ、お手並み拝見しましょうアーリントン伯爵。あなたはこれをどう使う?


「さあ、ジルベール、あちらさんにお手紙渡しにいこう。」

ジルベールの影渡で向かった場所に黙って手紙を置くと、


「クレイダー公爵に渡しておいて。できれば仲良くしたいな」

と一言残してお家へ転移。


「おまたせベロニカ。ご飯にしよう」


僕と、ジルベール、ベロニカ、グレン、キリルの5人でテーブルを囲んで美味しい夕飯をいただきました。みんなおまたせしてごめんね。


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