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僕の罰は神様のお手伝い  作者: Gel
外の世界との接触

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4オデッサの商業ギルドでバカなギルマスと出来た領主に会う

冒険者ギルドを出た僕たちは商業ギルドへ向かった。同じブロックにある建物だったのですぐに見つかったのだが、受付の男に邪魔されて中に入れないでいた。


「ギルド会員証の提示がない方を中に入れるわけにはいきません。」


「だから、商品と素材を売りに来たって言ってるでしょ。商業ギルド会員になる申し込みもそのとき同時に行うって言ってるんだけど。」


「そもそも、ギルド会員になられる方は現在会員の方のご紹介がないといけません。」


「そんな規約はないよ。ちゃんと目を通したから。」


「これは、このオデッサの商業ギルドマスターの方針でして、ギルド会則よりも慣習の方が大切です。」


「あなたの名前と役職を教えてください。あなたに、ギルド会員の正式な会則よりも、地方ギルドの慣習の方が大事だと断じる権限があるのか確認させてもらいたい。」


そういうと、突然先ほどまでの慇懃な態度から、粗野なごろつきのような態度に変わる。


「何をこの平民のガキが偉そうに。俺はオデッサの領主である、アーリントン伯爵傘下の男爵家のものだ。平民のガキが貴族に対して不敬を働いたんだ。この意味わからないわけないよな。おい、こいつらを衛兵に突き出せ。」


突然切れ散らかした受付男は後ろから3人の男を呼び出して僕たちに向かってきた。


『ライト』

瞬間的に男達の目のそばで明るい光の玉を点滅させて、目潰しする。


「ぐわー、目、目が」

両目を押さえて床を転げ回っている。その隙にジルが『スリープ』というと全員眠ってしまった。


自分がけしかけた男達が眠ってしまったのを見て、逃げようとした受付男の足元に氷の床を作る。

『アイスバーン』


それに足を滑らせて転んだところをアースバインドで床に縫い付ける。


「お前俺にこんなことしてタダで済むと思うなよ。」


「その言葉そっくりそのままお前に返すよ。お前のようなばかな部下を持ったせいで、アーリントン伯爵もおしまいかもね。」


すると後ろから知らない男の声で、


「おしまいにしないでもらえないかな。」


と言われた。振り返ってみるとそこには30代中ばのハンサムな男の人が


僕に微笑んできた。


「私はアーリントン伯爵。この地の領主を任されている。さっきゴリから連絡をもらって急いでやってきて正解だった。今一番揉めてはいけない人間に喧嘩を売るところだったわけだから」


その言葉にジルベールと目を合わせて、少し驚いた顔をした。


「初めまして、僕は蒼。駆け出しの冒険者だよ。領主である伯爵様にそんなことを言っていただくほどの人間ではありません。」


「いやいや。まあ、こんなところで話をするのもなんだ。申し訳ないがわが屋敷まで御足労いただけないだろうか。それから、お前が誰か知らんが、我が家の名前を出したんだ。ただですむとは思うな。おいあの男を縛り上げて連れて来い。」


僕たちに向かって、丁寧な対応をとった後に、受付男の捕縛を後ろの護衛達に指示する。

ほう、これはなかなか。僕の方がこの国の貴族を侮っていたかも。この短時間で少ない情報から推論を立てて自らの足で機敏に動く。なかなかできることではない。


「では、そ・・・」


「これはこれは御領主様。本日はどのような緊急の用事でしょうか?それとこの騒ぎは一体。ご説明いただけますかな?」


僕が返事をしようとしているところに、小太りの男が断りもなく話に割り込んでくる。まあ、間違いなくギルドマスターかそれに近い地位の人間か。

そもそも貴族世界の常識においても、下位の身分の人間が上位の人間に声かけすることは禁忌とされている。ましてや話に割り込むなどもってのほかである。この男は伯爵よりも上位の貴族かバカか領主の弱みを握っているのか。どれだろうね。


「ギルドマスター、君は私がこちらの方と話しているのが見えないのかね。伯爵家の人間とはいえ君は無爵。常識をわきまえることもできないとは嘆かわしい。」


アーリントン伯爵は怒りをグッと堪え、厳しい目で睨みつけながらギルドマスターと対峙している。それに対していやらしくも傲慢な態度で、こちらを指差しながらアーリントン伯爵に言葉をかえす。


「えっと、こちらの方と申しますと、この平民の子供のことでしょうか?

私がこのようなものに気を使う必要がどこに?その上誰に断って私の部下に縄をかけているんです?」


あーもう、うるさい。完全にキレた。俺だけじゃなく、ジルベールも同様だ。こいつがトップを務めてるギルドなんかこっちから願い下げだ。

俺は薄い笑みを浮かべて、ギルドマスターは無視して伯爵に対して答える。


「伯爵、僕はこの街に興味を失いました。このギルドの会員になるのもやめます。ゆえに失礼致します。」


「貴様、私を無視するでない。」と言ってこちらにバカが向かってきたので、


右手を軽く振るって部屋の端まで吹き飛ばしてやった。もちろん、取り巻きも一緒に。


伯爵の護衛達が伯爵の前に出て剣の柄に手をかける。それを見た伯爵はたちどころに護衛に命じる。


「剣は絶対に抜くな。あのお方に失礼があってはならん。」


そうしておいて扉の前まで移動してきている僕たちに向かって叫ぶ。


「お待ちを、蒼様、アズール様お待ちください。」


蒼様にアズール様か呼び名が変わってる。どこまで知ってるのやら。

僕の後ろを追いかけようとした彼を護衛達が達が必死で後ろからはがいじめにする。

護衛達は得体の知れないものに近づけたくない。正しい判断だ。

だから伯爵にだけ、ニコッと微笑みかけて何も喋らず街の入り口までやってきた。


もらった入場証を返して街の外に出た。


「ただ、素材の換金したかっただけなのにね。」


門から外に歩きながらポツリとこぼす。


「だねえ。蒼様にアズール様かあ。あれはバレてると見た。誰が入知恵したのか、彼が一人で気付いたのかそれが問題だね。」

ジルベールの返事に笑顔で答えると


「代わりに怒ってくれてありがと。お腹すいたから急いで帰ろ」


森の中に入ったら魔道バイクを立ち上げてうちへダッシュした。











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