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僕の罰は神様のお手伝い  作者: Gel
僕らの国を作ろう

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15 エレンのお迎え

15 エレンのお迎え

【新暦586年11月11日】

(エレンサイド)


やばい、ほんとにやばい。この三日ほとんど寝ていないのに、終わらない片付け、終わらない荷造り。今日はもう約束の日。蒼が迎えに来るわ。ああどうしよう。


こんなことになったのは3日前、私が蒼の一言にうんと言ってしまったから。あたしのばかー。一ヶ月ぐらい言えばよかったのよ。


トントン


え?今扉にノックがあった?いえ、気のせいよね。


どんどんどん


いやー、やっぱり気のせいじゃなかったあぁ。仕方なく扉に向かい、扉を開ける。


「おはようエレン。よくあたしの家がここだってわかったわね。」


「ああ、あそこのレストランのオーナーさんに会って聞いてきたんだよ。あのオーナーも一緒に来るって?これで好きなものがいつでも食べられる。嬉しいな。」


蒼がいやに上機嫌だ。これはいい。このタイミングなら許してもらえるかも。


「ああ、そうなのよ。引っ越すって言ったらオーナーになかれちゃって。ついてくるっていうのよ。これから作る街だから商売はどうなるかわからないって言ったんだけどさ。」


「ああ、そのことなら問題ないよ。ちゃんと客は来るし。」


「それに新しいお店を作るのだってお金も時間もかかるしさ。」

「ああ、それも大丈夫。お店ごと収納してきたから。」


え?あたしの聞き違い?


「店ごと収納?どういうこと?」


「ああ、僕のアイテムボックスは容量無制限なんだ。だから問題ないよ。ほんでエレンの荷物はどれ?」


「あのね、蒼ごめんなさい、まだ荷造り終わってなくて。」


「ねえ、何をもっていくの?この家はエレンの?」


「えっと、一応買い取ったからあたしの家よ。」


「じゃあ、一回外に出てくれる?」


「ええ。」


じゃあ「エレンの家全部収納」


そういうと、スポッとあたしの家は消えてそこには更地が。

どういうこと?これってあたしは悩まなくていいことに悩んで、しなくてもいいことをしてたってこと。


「ちょっとそういう非常識なことは先に言っといてよ。」


「そっか。まあ、荷造りできてなかったんだし、エレンに文句言う権利はないよね。ここはありがとうだと思うけど。ああ、それと家を作ったりしなくていいわけだから、向こうに着いたらすぐ仕事だよ。頑張ろうね、魔動エンジン。」


鬼だ、鬼だわ。あたし選択を間違ったかしら。


「じゃあみんな行くよ。」

一瞬だった。

私は今遠くに大きな木が生えている何もない土地にやってきている。地面に線が引かれていて区画整理は行われているみたい。私があてがわれたのは丸い広場の脇の一角。そして隣にあのレストラン。


「ここが、エレンにあげる土地だからここにお家を出すよ。」


そう言うと、どんどんと2軒の建物を出す。それから家の水回りの管を地面に埋まっている管と接続を始めた。


「これは何をしてるの?」


「ああ、下水管と浄水管を繋いでるんだよ。これでトイレは水栓にできるし、システムキッチンや風呂も家の中に作れるよ。」


ああ、何てことだろう。この世界に来て満たされなかった思いがやっと叶うのね。


「ウォシュレット付きのトイレは?」

ウキウキしながら尋ねると


「流石にそれは難しいけど、エレンの魔動モーターがうまくいったら問題なくできるんじゃないかな?ぜひよろしくね。僕らこれから、もう一箇所いかないといけないところがあるから、隣のオーナーさんに色々説明してあげて。帰ってきたら一緒に夕飯食べよう。」

そう言って蒼はまたどこかに転移して行った。


そう言って、駆け足で消えていった。今は恨めしそうにあたしを見てるオーナーに水道と排水がうまくできてるか見てあげないと。


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