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僕の罰は神様のお手伝い  作者: Gel
僕らの国を作ろう

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ラシーヌ王大后とベリス

8 ラシーヌ王大后とベリス


突然の誘いに面食らって否定的だったんだけど、転移して街の大通りや路面電車の線路、駅ビルや、下水処理場などを転移で見せて回った。その後、意地悪なエルフがいない、世界樹のある街に住む初めてのハーフエルフって素敵じゃない?って言ったら急に決心して移住してくることになった。

仕事は街のインフラの魔道具作成。報酬は今の10倍。うつってこない理由がないよね。そういうわけで彼女をオローラに送り届けて、3日後に迎えにくるから引越しの準備よろしくと言っておいてきた。


そして今日はもう次の日。

最近やること多くて、1日グデーっとしたいところなんだけど、ラシーヌ様のところにも献上品と売り物を届けて、お願いしてこないと。


「ベロニカ、ラシーヌ様のところに行ってくるから後よろしく。そんで、夜は帰って来れるかわからないから適当に休んでね。そうそう48階には牢屋を作ってあるので今日は上の方に近づかないでね。」


「はい、わかりました。行ってらっしゃいませ」


ほんで、ジルベールとベリスの王大后の宮殿に来たんだけど、当然門番は取り次いでくれないわけで、『転移』でお部屋のバルコニーに直接移動。


「ラシーヌ様、おはようございます。」

僕とジルベールが二人揃ってお辞儀する。


「ふふふ、やっといらしたの?ジョセフィン様からお話を伺っていたので

昨日からずっとお待ちしてましたのに。」


「昨日、ジョセフィン様のところから帰った後も、盛りだくさんでもうクタクタだったんですよ。でも、待っててくださって嬉しいです。」


「じゃあこちらへどうぞ。」

テーブルに案内されて着席した僕らの前に、お茶とお菓子がセットされる。


「ありがとうございます。いただきます」

と言って、お茶とお菓子をいただく。


一息ついてから今日の要件を切り出す。


「ジョセフィン様からお聞きいただいているなら、話は早いのですが、いろいろ障りがあって売れないものを献上したいのと、買っていただきたいものをお持ちしました。」


そう言って、巨大なイエローサファイヤをそっと出す。


「私が、勝手にジョセフィン様は青、ラシーヌ様は黄色とイメージカラーを決めてしまったので、昨日大粒のブルーサファイヤをジョセフィン様に献上しました。こちらは極希少なゴールデンサファイヤです。未処理、非加熱の非常に珍しいものです。イエローサファイヤはブルーサファイヤよりも数が出るのですが、その中でもゴールデンサファイヤの未処理、非加熱で大粒なものは滅多に出ません。ゆえに、争いごとの種になることが多く、市場に出せませんでした。なので、どうかこのままお納めくださいませ。」


そう言って、大粒の複雑な色を放つゴールデンサファイヤを差し出すと、


「まあ、なんて美しい。私のイメージカラーを黄色にしてくださったなんて、本当に光栄です。私も一番大好きな色です。」


「よかった。それではこちらの買取はいかがですか?」


そう言って、用意してきた商品を並べた。

ガラスペン・インク・紙・結界蝋燭・仙桃・防御の指輪・転移の腕輪・魔法の食器・クリーム・オリーブ石鹸。商品の説明をするたびに、喜んでいただき


「どれも素敵なものばかり。他で買えないものばかりですわね。私も白金貨2枚で買わせていただきます。」


「ありがとうございます。」

と即買いしてくださいました。


それで昨日知ったことを踏まえて聞いてみる。


「実は昨日ジョセフィン様を訪ねた後に服を作りに行ったんです。そこで手持ちのアラクネシルクの布を出したら、店主が貴重なものだから、これでドレスを作ると不敬になるというので、だったら王家の皆様に配りに行こうとなったんです。ラシーヌ様もよろしければいかがですか?」


「アラクネシルクですって?そんなものもうここ数年出回っていない奇跡の布よ。それを譲ってもらえるの?」


「はい、綺麗な黄色に染めてまいりました。こちらです。」


「まあまあまあまあ。ちょっとあなた達見てごらんなさい。この底から湧き上がってくる光沢。この滑らかな肌触り。これは超一級品ですわ」


「気に入っていただいて嬉しいです。これは本日たくさん買ってくださったお礼に差し上げます。これから少しづつ取れる様になりますので、ご入用でしたらお声をかけていただければまたお持ちしますよ。次は妥当なお値段を頂戴します。」


「こんな希少なものをありがとうございます。大切に使わせてもらいますね。」



「喜んでいただけてよかった。あとお伝えしなければならないことがございます。私たちは今、イリディングルという街を緑の谷に作っております。来年の年明けぐらいから希望移住者を募りたいと考えておりますが、その前に違法奴隷を売り捌いてるベリスの商人を叩くことをお許しいただきたいのです。」


「それは、確かな証拠を掴んだということですか?」


「はい。そして、今夜そのオークションに潜入いたします。関係者を全員捕縛致しますが、王大后陛下には奴隷達の解放と保護を受け持っていただきたいのです。本日のオークションの場所はクリスタルプラザで時間は19時からです。多分20時ごろになるかもしれませんが、私がラシーヌ様の元に転移しますので、それを合図に動いてください」


「わかったわ。あなたに大変な負担をかけて申し訳ないわ。でも一つだけお願いしたいことがあるの。私のことおばあさまって呼んでくださらない?王大后陛下なんて呼ばれるのは悲しいわ。」


「私は大変嬉しいのですが、そのような不敬を周りが認めるでしょうか?」


「あなたは神様の御使さまなのです。本来は私が膝をついて然るべき方なのです。だから、おいさき短い私の頼みを聞いてもらえませんか?」


「はい。おばあさま。」


「ジルベール様もぜひ。」


「はい、おばあさま。」


「まあ、こんな可愛い孫ができたなんて、嬉しいわ。」


「それでは、孫にしていただいたお礼に、私の街がある程度できましたら、ご招待したいのですが、お受けいただけますか?」


「まあ、それはもちろん。本当に楽しみにしていますわ。」


「ありがとうございます。では1日でも早くご招待できますよう、一層頑張ってまいります。今日はありがとうございました。またまいります。」


「ええ、待ってるわ。」


ラシーヌ様の部屋から転移でベリスの街に出てきた。


今日ベリスで違法奴隷の秘密オークションが行われることはエレンから情報を得た。彼女の友人の野良聖女グレンが、奴隷の解放に動いているらしい。

引っ越しで忙しいエレンを引っ張り出すわけにいかないから、代わりに僕が手伝いをすることに。元ヤン野良聖女とか属性多すぎ。

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