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僕の罰は神様のお手伝い  作者: Gel
神の使徒誕生

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死の谷ダンジョン最下層

3死の谷ダンジョン最下層


ピチョン、ピチョン。

頬に、落ちる水の滴の感覚を覚えて、目を覚ますと、そこは真っ暗な空間だった。

何も見えないまま起き上がるとどうもショルダーバッグを下げている感覚がある。

カバンの中に手を入れてマジックブックがあるはずだと思いながら探っていると、一冊の厚みのある本に手が触れた。それを取り出して開いてみる。

するとフワーッとかすかな灯りが灯り、周りをうっすらと照らし出す。

周りを確認すると前世で見た鍾乳洞の中のような景色が広がっていた。


「女神様との話では、なんかいい感じの世界への転移みたいなイメージだったけど、やっぱり地獄送りなのかな?」


静まり返った圧倒的な暗闇。


「異世界っていうとなんか、魔物やら、色々出てくるイメージがあるんだけど、大丈夫かな?あ、確か女神様が加護やスキルがどうのって言ってた気がする。どうやって調べればいいんだろう?」


そう思い何か書いてないかとマジックブックを捲る。

次のページにも何も書かれていない。うーん、もしかして。


「ステイタスオープン」


異世界転生ものの漫画とかではお決まりのあれを言ってみた。すると何も書かれていなかったページに僕のステイタスボードが浮き上がってきた。


相馬蒼 10歳 男 ハイヒューマン

レベル 1

称号  神の眷属・神の御使

職業  


HP:1000

MP:10000

筋力:100

耐久力:100

敏捷性:100

知力:100

幸運:100


スキル:アイテムボックス


加護   

法と正義の神    テミス の加護

愛と慈悲の神    ナリス の加護

輪廻と転生の神   カリス の加護

大地と豊穣の神   ワムス の加護

生命と水の神    ミヌス の加護


ふむふむ、平均値を知らないからこの数値がどれぐらいの数値かはわからないけど、きっとチートなんだろうな。

神様の加護がついてるけど、実際どんな恩恵があるのかは試してみるしかないか。スキルにアイテムボックスがある。どんなだけのものを入れられるかはわからないけど、めちゃくちゃ嬉しい。


マジックブックから漏れる小さな明かりでは周りの様子はよくわからない。ふと赤外線カメラみたいに暗闇でも見えるといいなって考えたら、ナイトビジョンって言葉が思い浮かんだ。

あかりでもいいんだけど、そのせいでなんかに見つかるのも嫌だし。それで、試しに『ナイトビジョン』というと、突然、暗闇の中なのにしっかり見えるようになった。


「え?うそ。全然よく見えるんだけど。それにしてもだだっ広いスパースだな。魔法ってなんか色々やってからしか発動しないんじゃないの?っていうことはこれは魔法じゃないのかな?」


もう一度ステータスを開いてみると、スキルの欄に、アイテムボックスの後にナイトビジョンと書き込まれていた。

相馬蒼 10歳 男 ハイヒューマン

レベル 1

称号  神の眷属・神の御使

職業  


HP:1000

MP:10000

筋力:100

耐久力:100

敏捷性:100

知力:100

幸運:100

経験値:100

スキル:アイテムボックス

    ナイトビジョン


加護   

法と正義の神    テミス の加護

愛と慈悲の神    ナリス の加護

輪廻と転生の神   カリス の加護

大地と豊穣の神   ワムス の加護

生命と水の神    ミヌス の加護



「なんでもできるわけではないけど、魔法とは違ったスキルが存在するんだな。神様ありがとうございます。」


暗闇の中で見えるようになったので、マジックブックを閉じてマジックバッグに収納する。こんなあかりでも狙われる原因を作るのは嫌だしね。


いつまでもここにいるわけにもいかないから、出口を探さないと。グーグルアースみたいなマップが欲しい。

内部の状況がわからないと怖くて動けない。だって身を守る術を何も持ってない状態で動いている間に、罠にかかったり、襲撃に遭ってもどうもできないしね。


そこでここはどこかを調べるためにグーグルアースをイメージしてみるもうまくいかず、じゃあこの空間に何があるか、誰かいるかを調べると考えると、『索敵』という言葉が浮かんできた。


そこで『索敵』というと、頭の中に今いる場所の3D画像がバーっと出てくる。今僕は地下50階層にいるらしい。幸いこの階層には生命の気配が全くない。しかし、上の階層には動く生き物の気配がある。このまま魔法も剣術も何も持たない僕が地上まで出られるはずもなく、ここで準備をするしかない。となると拠点となる家というか砦を築かないといけない。うーん、どうしよう。そうだマジックブックに聞いてみよう。

そう思って、カバンの中にしまったマジックブックをもう一度開いて、聞いてみる。


「身を守るための砦と、魔法や剣術のスキルとかはあるのかな?」


すると、本の中から手のひらサイズの種が飛び出してきた。


その後、何も書かれてなかったページに説明文が。


『神の豆』


「地面に埋めると急速に成長し、内部は広い空間と階段を備えている。最大50階層まで作成可能。

内部は魔力シールドが張られており、外からの攻撃にも中からの攻撃にも強い。ダンジョンの中に設置すると階層を突き抜けて上に伸びていく。」


ヒョエ、なんとまあ。ジャックと豆の木みたいなお話だけど、それが現実にあるなんて。

ほんとかわからないけどまあ、やってみるか。


手で軽く足元の地面に穴を開けて土を被せる。


「うまく成長しますように」


そう言いながら手を合わせると、明るい光が急に辺りを満たしながら急速に上に伸びていく。

見る間にもう天井付近まで伸びていて、天井に穴を開け始めている。

あまりの急激な変化についていけないと思いつつ、目の前に現れたドアのようなノブを回す。

すると、外から見る空間とは全く違う広い空間とその奥には螺旋階段があった。窓はないのに中は明るい。どういう仕組みなんだろうか。


扉を閉めて何もない広い空間を見ながら、今日泊まるベッドが欲しいなって考える。

すると、一台のベッドが現れる。天蓋付きの豪華なの。その上セッティングまで終わってる。ベッドの枕側には大きな窓が付いていて、そこから美しい青空が見えている。えっとここ確か地下だよね。それもうーんと深いはず。どうなってるんだ?右側の壁には一列巨大なクローゼットが。

扉の一つを開けてみると、そこには夜会できるような正装が何組も。

隣の扉を開けると、冒険者のような格好の上下や、作業着が。下の引き出しには下着や靴下など。うーん。どんな状況になっても着るものには決まることはなさそうだ。


「じゃあキッチンとトイレとお風呂」


あららら、なんということでしょう。あっという間に素敵なLDKが。

アイランド型のキッチンに、後ろは一列すべて収納。シンクの蛇口からは綺麗な水が出ている。必要な食器や調理器具全てが揃ってる。


シンクの後ろに巨大な冷蔵庫。その左隣はパントリーが備えられていて、食材もちゃんと入っている。試しに、パントリーの中のパンを取り出すと、すぐに新しいものが補充されていた。無限に食材は補充されるようだ。どういう仕組みかわからないけど、炊飯器や、食洗機、コーヒーメイカー、湯沸かし器などなど家電も備わっている。排水設備の工事もなんもしていないけど、水もお湯も出るし、排水もどこかに流れていっている。


「神様が作ったものに、いちいち驚いていても仕方ないよね。」


早々に考えることを放棄して、とにかく感謝することにした。


「神様、ありがとうございます。ここで、暮らしながらこの世界の常識を学んでいきます」


マジックブックを開いて

「この世界の常識、攻撃魔法、防御魔法について」と声をかける


すると、膨大な資料が現れる。よし、食事をしてから読んでいこうと決意し、キッチンで食事の準備を始める。






















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