イリディングル2
誤字脱字申し訳ありません。順次訂正していきます。あと、話が前後するところが分かりにくいみたいなので、日付をつけていきます。
2 イリディングルその2
次の日の朝は、ちょっぴり寝坊。僕が起きたら、ベロニカが朝ごはんの支度をしてくれてた。え?キッチンの使い方や、どこに何があるか教えてなかったのに。
「おはよう、ベロニカ。僕、キッチン使い方や食材置き場教えてなかったのに、こんなに立派な朝食ありがとう。」
そういうと、少し恥ずかしそうに
「昨日、蒼様がスープを作ってくださった時に見てましたから、なんとなくわかりました。それにしても、このキッチン本当に素晴らしいですね。ものすごく使いやすいですし。あと食材がたくさんあって、使ったことないものも多かったものですから、この後、よろしければ教えていただければ嬉しいです。」
「うん、そうだね。じゃあ朝食いただいた後に、簡単に説明するね。」
ベロニカが作ってくれた食事をテーブルに運んでいると、ジルベールも起きてきて、
「今朝はベロニカが作ってくれたの?ありがとう。」
ってベロニカにいうと、恥ずかしそうにとんでもございませんと返事をしていた。いつものようにテーブルについた、僕とジルベールは
「「いただきます。」」
と手を合わせて食べ始める。
「あの、蒼様。いただきますとはどういう意味ですか?」
「それはね、食べるものを与えてくださった、神様、作物を作ってくれた人、食材になった命、調理してくれた人みんなに感謝する言葉なんだ。」
「そうそう、お腹空いてぺこぺこの時に長い祈りは辛いしね。俺たちはこの言葉で感謝を伝えてるんだ。」
「そうなんですね。じゃあ私も。いただきます。」
そういって食べ始めた。別になんでもいいんだけどね。
「ベロニカ美味しいよ。どうもありがとう。そうそう、今日は、この後ベロニカにキッチンツアーをやったらベロニカには、昼食と夕食の係をお願いして、僕らは街づくりの続き、今日は僕たちの屋敷と移民が自分のうちに落ち着くまで暮らす、宿屋を作りに行ってくるよ。それが早く終わったら、鉄道の線路を敷きに行ってくる。あとさあ、地味に47階との往復つらくない?よかったら、このフロア広いから、あっちの空いてるスペースに寝室つくろうか?」
「え?ほんとですか?是非是非お願いします。実は寂しかったんです。嬉しいです。」
「あ、そうだったんだ。もっと早く言ってあげればよかったね。じゃあ、キッチンツアーの後、先に作っちゃうね」
たっぷり目の朝食で重いお腹をさすりながらキッチンツアーに入る。
調理家電の使い方、食器の洗い方、洗面台の使い方、お湯の出し方、冷蔵庫の中の食材、パントリーの中の食材、似たようなものを見たことがあるものだけ使ってもらってそれ以外は今度一緒に料理しながら伝えることに。
「そうだ、九十九様ばあちゃんのレシピベロニカに教えてやってもらえませんか?」
「わしは構わんが、お主が出ていくのにわしを下げんでどうする?」
「いや、誰もいないイリディングラに行くだけだし、誰かに襲われることはないよ。それに魔法でなんとかなるかなと。そうだ、ダンジョンで拾った剣もあるし、ちょっとの間だから大丈夫。それより、ベロニカにご飯作り任せられたら、僕街づくりに集中できるし」
「うーん。仕方ない。今回だけじゃぞ。じゃあ早速始めようか」
「はい、よろしくお願いします。じゃあ、ベロニカ、つく・・。」
ベロニカの怪訝そうな顔を見て話が通じて意なことを悟った。ああ、紹介してなかった。
「あ、そうだ九十九様のこと紹介してなかった。えっと、九十九様は付喪神っていう神様です。僕のおじいちゃんみたいな守り神で、いつもいろいろ助けてくれる家族です。今は刀の形をしてるけど、包丁とか、いろんな形になるよ」
「ああ、そうなんですね。話がどんどん進んでいくし、蒼様刀と話してるし、一人二役してるのかなとかなんかいろいろ考えちゃいました。けど、大丈夫です、蒼様は神様の御使。不思議が普通。もう大丈夫です。」
ちょっとまだ目の奥がやばそううだけど、仕方ない、慣れてくれ
その後、この部屋の奥の普段使ってない壁際エリアに、キングサイズのベッドを置き、サイドテーブルをセットする。クローゼットと棚の働きをする可動式の家具をクラフトすると、僕たちのいる側のベッドの脇にセットする。
これで一応目線を遮ることができるので個室感が出る。
「これは好みなんだけど、ベッドの足元側にも壁を作る?」
そう聞くと、九十九様とワイワイやってたのを中断し、僕の方にやってくると部屋の中を見て、確認を始める。
「蒼様、このクローゼット素敵です。それにこれ動くんですね。足元側ってあっちのことですよね?他にも住む方が増えるなら、壁があったほうがいいですけど、お二人とでしたら、そのままで構いません。」
「うん、わかった。いつでも変更可能だから言ってね。このクロゼットも簡単に動かせるから、自分で部屋を広げても構わないよ。」
「はい、壁が動くって発想がなかったので。これには驚きました。蒼様は頭が柔らかいんですね。」
いや、前世のテレビ番組で見ただけなんだけど。でも言えないし。
「ありがとう。なんか希望があったら言ってね。それじゃあ、行ってきまーす」
「ジルベール、いくよ」
「おう終わった?よし行こう」
ジルベールの手を握ると『転移』とスキルを発動させる。
そうやって、やってきたのは南門を入ってすぐの場所。
「ジルベール、ここは南側の港町といずれ道をつなぐことになるので、鉄道の始発の駅を作って、その前に大きな広場を作ろうと思うの。街の中に広がる路面電車のホームを3階に設置して、垂直移動で乗り継ぎできるようにするつもり。交通渋滞の緩和と人の移動を促して、経済活動を後押しするんだ。またいずれはここから港町まで特急電車や貨物列車を走らせたいって思ってるんだ。だから、物流拠点を作ることと外国人を受け入れる行政機関の出張所を作る必要がある。
なのでまず、少し大きめに広場を区切る。その地下に特急電車の発着のた目の地下駅を作る。1階は通り抜けエリアと階段や店舗が入ったエリア、2階は、電車のチケットを買う発券場、弁当屋、雑貨屋、カフェ、レストランが入るエリア。3階は路面電車のホームが入る。4階には鉄道公団のオフィスと移民局、税関、の出張所が入って5階は中高価格帯のホテルが入る。」
「すごい都市計画だな。前世でもこれだけのことをしようと思えば、莫大な資金と労力がかかった。それをお前が一人で、ほとんどやってしまうってんだから、やっぱり規格外だなあ。」
「うん、確かに。土木関係や建築関係は魔法で結構やれちゃうよね。ただ魔力モーターが作れなければこの先進まないのもまた事実だし。今はできることをして、魔道工学に関しては誰か専門家の助けを借りよう。そうだ、ジルベールにお願いしたいのは街の南東エリアの農業の先端特区なの。研究所や温室なんかはまた後で僕が建てに行くからさ、あの辺りの土地を緑の手で土起こししてきてくれる?それで、この間ダンジョンで拾ってきたオリーブの木の枝を使って挿し木して増やして欲しい。これから、油の取れる植物は食用だけでなく、石鹸や化粧品作る時に必要だから絶対いるんだよ。それに桜を楽しめる場所も作りたい。ダンジョンにしかないから、なんとしても外の世界で増やさないとね」
「だな。俺もこの世界の石鹸には物申したいことがある。それよりも揚げ物に植物油は欠かせないよな。やってやろうじゃないか。おし行ってくる。昼飯の時間になったら戻ってくる。」
そう言って、影渡で向かっていった。転移より時間はかかるけど、言ったことない場所にも行けるし、盗み聞きもできるしすごいスキルだよね。
「さあ、やるか。」
まず、広場の領域を決めてそこを全部15メートル掘り下げる。
地上に何もないからこそできる荒技。大学で建築を学んでいた時、ふと興味が出て、地下に空間を掘る際、その上にどれぐらいの深さの土地を残す必要があるかを勉強したことを思い出す。結局全部はわからなかったので、マジックブックに訊ねて教えてもらったんだけど、「あかりほり」のこと知らないと、質問もうまくできなかっただろうし。その空間に鉄の柱をたて、地面を支える基礎を作り、その上に5メートルの土を被せた。そうして門の前に大きくとった広場の向こうに、5階建てのビルを建てた。3階から、路面電車が通る高架が出ているのがなんとも珍しいが、強力な魔動モーターの製作が難しそうな今の情勢ではできるだけモーターへの負担は減らしたほうがいい。
『フライ』で飛び上がると中央大通りの中心部分に、高架橋を伸ばしていき、『硬化』の魔法をかけて、鉄のレールを二本づつ、二列に敷いていく。凸凹が出ないように繊細にコントロールし北の端まで敷く。街の北側は山の裾にかかっているので少し高くなっている。なので、3階の高さにしておかないと高低差が出てしまうのだ。ゆえに北中央駅の場合は、2階にホームを作ったから、一階は通り抜けエリアと券売所と雑貨屋。3階に飲食店、弁当屋、マッサージ屋、仮眠所を設置。4階に鉄道公団のオフィスに、移民局、税関の出張所。5階にホテル。今度は東西大通りの中央に同じようにレールを敷いていく。Ikmごとに停車場を設ける。停車場の上には歩道橋がかけられ、安全に歩道まで行けるようになっている。東西の中央駅にも、南中央駅と同じ駅ビルを建てる。
そこまで、やり切るとちょうどお昼の時間だ。南中央駅の辺りに戻ると、ジルベールが待っていた。
「蒼、すごいな。もうだいぶ出来てんじゃん。」
「うん、まあ線路と、東西南北の駅ビルができたのは嬉しいかも。午後からは僕たちの屋敷を作るよ」
「おう、じゃあまあ昼飯食いに帰ろう。」
「そうだね。『転移』」




