挿話:王大后の詔
挿話:王大后たちの詔
サミット会議の後、僕がうちに戻った後、二人の王大后はそれぞれの国の貴族と国民に対して短いメッセージを出した。
新暦586年11月7日
私達は、アレジ王国、ミノラ王国の貴族と民達に伝えなければならないことがある。
2日前、両国の王、王太子は愚かな謀を画策したことで国を危うくした。
そのことで、神の怒りに触れ、奴隷の身分に落とされた。
王は神によって認められ、民を導くもの。民を顧みず、私服を肥やし、己の欲望を満たすことにしか興味を示さぬものに、王の資格はない。
故に、これより政は王府ではなく、王大后府において引き継ぎ、準備期間を経た後アンダルシア大公クレリックを新たな王とするアンダルシア王国連邦を樹立することとした。
王太子には、アレジ王国の王太子妃であり、ミノラ王国の王妃の娘である王女セリーヌが立ち、王太孫にはセリーヌの娘である、アリサが立つこととなった。3国全ての民が平等であるということを明確にするためである。
各領主、貴族の位は新王国においても保証されるが、役職は一度全て白紙に戻される。新たな王の建国の宣言が出るまでは、騒ぎ立てることなく日々の暮らしを続けるように。
なお、叛意を見せたものには、一切の慈悲なく、一族郎党処刑、お家断絶、傘下の寄子貴族は連座で平民とする。反乱に加わったものは身分を問わず全て死罪。
この言葉を軽く見るものはかかってくるがよい。いつでも相手をしよう。
神の怒りを恐れぬものは己の欲望に従い向かってくるがいい。そのようなものの居場所は新王国にはない。




