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僕の罰は神様のお手伝い  作者: Gel
アンダルシア王国連邦成立

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二つの国の愚かな指導者

7サミット会議


「これから3国サミット会議を始めます。まず、ミノラ王国、アレジ王国の国王、王太子、第2王子が消滅したことにより、それぞれの国の最上位者が王大后2名となり、両者の要請により、ミノラ王国、アレジ王国、アンダルシア大公国を3カ国でアンダルシア王国連邦という新国家を樹立することとなった。連邦のトップにはアンダルシア大公 クレリックが就任する。王太子にはセリーヌが、王太孫にはアリサとセディが就任する。これは連邦を構成する3カ国それぞれから王を出し、すべての国は平等であると示すためである。」


議長席に着いた僕に各国の代表者は視線を向ける。


「これだけのことを皆様が各国へ帰って発言するだけで、王宮は蜂の巣をつついたようになるでしょう。当然正当性に対する挑戦も起こるだろうし、反乱も起こるでしょう。でもいいのです。むしろそうなった方が良い。新王国

に家柄を誇るだけの無能も暗躍しかしない生産性のない領主も、民を疲弊させ、悲しませる支配者は必要ありません。また、資源も有限です。無駄な国庫支出は少ない方がいい。故に線を引きます。必要な人間か否か。」


クレリック大公が手をげて発言を求める。指名すると


「アズール殿。では、暴発した貴族たちの対処はすべてそちらにお任せくださいと手紙にはあるが、本当に大丈夫なのか?」


「至極もっともな質問ですね。僕の能力を知らないのですから。ではダンジョンにお連れしますので、そこで僕の戦闘の様子を見ていてください。」


そういうと、全員をダンジョン23階に案内する。全員を保護バリアーで囲った状況で目の前に100頭以上の魔獣たちがひしめく様子を見せる。


「きゃああーー」


「怖がらせてごめんなさい。ジョセフィン様。バリアーを張ってありますから問題ありません。ではよくご覧ください。」


『スリープ』

闇魔法のスリープをかけると一斉にすべての獣が睡眠状態に入る。


『隷属』

一部の獣に奴隷紋を打ち込む


『トルネード』残りの獣たちを巻き上げて


『ファイヤーボール』を打ち込む。炎を青色まであげて青い炎で包み込んだら一瞬で消えてしまう。


『スリープ解除』

そうして目覚めた獣がこちらに向かってくるが、


「とまれ」

と命令するとその場にとどまる。


あまりの魔法の威力に驚いて言葉もなくしている。これ以上は必要ないかと思い元の会議室へと転移。


「わかっていただけましたか?私にとって戦闘はたいした問題ではないのです。」


そういうとクレリック大公は

「あなたの強さは承知しました。あなたの武力を背景に国の統合を進めるとしますが、あなたの目的はなんなのですか?」


「手紙にも書いておきましたが、他の方は知らないので皆様にお伝えしますね。


1今まで、不毛の土地ゆえ誰も住んでおらず、誰も所有していなかった死の谷の周辺の地域を私アズールが所有し国を建てることを認めること。

2その土地に住む、民とその財産を奪わないこと。

3近隣の領主に通達し手を出させないこと。

4真神教の教会にアンダルシア王国連邦内での布教を認めること。」


この4つです。」


「あんな草一本生えない土地を欲しがるなんて。アズール様がそこの領有を求めるのならば元々どの領主もいらないと捨てた土地です。問題ないと思いますが。」


ジョセフィン王大后がそういうと、すべての参加者も頷く。


「私の領地は街が一つと農地が少しぐらいの小さな土地ですが、実はもうすでに開発を進めています。近い将来美しい姿をお見せできると思います」


今まで黙っていた、ラシーヌ王大后が声を上げた

「真神教の布教とありますが、聞いたことない宗教ですが?」


「はい。私は神様からこの世界をよくするお手伝いをする約束をしてこの世界に参りました。それで悲しいことに、創世教は大災害の原因を作った当時の教皇の責任を覆い隠すために、恐れ多くも3大神の1柱である破壊神様を

悪者に仕立て上げたのです。また当時の管理神であったアロンの邪神化を知っていながら黙認したのです。故に正しい神の姿をこの世に伝えるために作った宗教が真神教となります。創世教との違いはこれから経典に触れていただければと思います」


プリシラ大公妃が、

「この世界に荒地が広がっているのは、破壊神様を怒らせているからなんですか?」


「それは半分正解で、半分間違いです。破壊神様はこの世界アリアーノを見限られておられます。故に、本来は破壊神様が行うべき破壊が進まないので、再生が始まらないのです。このままではこの世界は早晩枯れ果ててしまいます。急がなければならないのです。」


「まあ、そんなことが。」


「真神教については今は迫害しないというだけで結構です。国教にするかは

皆さんでよく判断してください。今はそれよりも国を落ち着かせる具体的な方向性を皆様に伝えておかなければなりません。」


そこから必要なこと、目的、方法、理由などを詳しく説明していく。


各王室で新たな王族の範囲を決め、範囲外の王族の臣籍降下を行い新たな貴族家を立ち上げる。これは王族費を減らし、国庫の負担を減らすためである。のと同時に次の中央集権的な国家への道筋をつけるために働く人材を確保する目的もある。


元王族には新しい貴族として領地は与えずに、新たな王室直轄領の代官として各領地に出向させ仕事に対する報酬を与えることとする。これはこののち、中央集権的な国家に導いていく際の予行演習の意味がある。領主の代わりを国が派遣した代官が行う。そうして、貴族の数を減らし、最終的にはなくしていく。これは強い国を作るためには避けて通れない道であることを説明した。

新たな国においてはすべての領主が守らなければならない規則が制定される。

これにより、領民から取る税の算定方法が全国一律となり、独自の裁量での増税は認めないこと。

過去10年分の領地の収入と支出に関する資料の提出と保有財産の目録の提出を義務付けた。

それに加えて

王宮での役職はすべて一度解かれること。

新たな国の首都はランドサットに置かれることとなり、拡張工事を行うための費用をすべての貴族で収入に応じた金額を負担することを決めた。


これは領主たちの不正の温床を奪うことにつながっている。そして、自然に徴税権を領主から国王の元に奪うことになると説明する。

ここまでのことを今から3年以内に終了させることを目標として動いていく。

次にその3年間で必ず暴動や反乱が起きると警告した。

その際の鎮圧はこちらに任せてほしいこともお願いした。

あえて暴動を起こさせようとするのはなぜかと問われたので、その貴族が新しい国に必要か否かの踏み絵だと答えた。


3つの国が一つになるわけだから当然貴族は多すぎる。そのままだと統治に問題になる。ただ、なんの瑕疵もないのに貴族家を潰すことはできない。それに角貴族家の下に、文官と武官がいる。これを取り上げない限り、王権の強化はできない。故に、貴族家を潰すために、自ら暴発してくれるのを待つしかないと。故に暴発しやすいように、貴族の旨味を減らす法律を制定する。特に悪徳領主に取っては到底飲めないような。


反乱に加わった大貴族は処刑されるから、お家は断絶。

しかし傘下の寄子貴族たちは連座対象にはならないので、ただ身分が平民になるだけ。その優秀な平民の人材を国が直接雇用して、文官、武官として登用することで、国直下に優秀な人材が集まるようになる。また、今まで貴族に限られていた文官・武官に優秀な平民を登用できるようになる言い訳が立つ。


そして、彼らを高級で遇すことで新しいエリート層の形成ができ、貴族年金や貴族手当を減らせば、領地を返上して国の傘下に収まるものも出てくるだろう。

同時に反乱に加わらなかった他の大貴族傘下の貴族たちも我先に国直属の武官や文官を目指す流れが出来上がる。


こうして、途中に有力な大貴族を介さない人材が国の傘下に収まることで、王家の地位向上と国力の増進につながると説いた。


そこで次の手は、優秀な平民や元貴族たちを国直族の武官や文官にするための方法。それは全国共通で試験を行い、その結果により、採用不採用を決めるという国家試験制だ。


そして家柄より実力が新しい国では必要と言ったのだからだから同時に教育改革を行い、試験に受かる優秀な人材を育てなければならない。故に全国に初等教育、中等教育、高等教育の学園の設置が急務であると説いた。


これから世界は混乱期に入っていく。多くの難民が出るだろうし、戦闘も起こるだろう。だから、この国だけでも少しでもまともな国にしておかないと。


「クレリック大公、大変ですがなんとかできそうですか?もちろん私は手助けはできますが、あくまで皆さんの国です。国民みんなで成し遂げなければなりません。僕はあくまで伴走者ですから。」


「そうだな。王になると決めたのです。やり切るしかないだろうな」


クレリック大公がそう答えると、

プリシラ妃が


「ほんと大変。でもやるしかないわね」と笑った。


それから、みんなを順番に転移で送っていった後に、僕らもうちに帰った。

もう疲れ切っていて、ご飯も食べないで、『クリーン』でお風呂をキャンセルした僕とジルベールは深い眠りについた。


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