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僕の罰は神様のお手伝い  作者: Gel
神の使徒誕生

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精霊達の居場所

15 精霊たちの居場所

蒼が世界樹を死の谷に植えた頃、世界中に散らばっていた精霊たちはその異変に気付いた。現在のエルフ居住区にあった世界樹は年々その勢いを落とし、今では枯れかけの状態。そばにいた精霊たちも今ではどんどん減っていきその現状に大精霊たちもため息をつくばかり。


そんな時、風の精霊が風の大精霊エオリカのとこに飛んできた。

「エオリカ様、タイヘーン」

「すごいの」

「事件なの」

はああ、と息をつくとエオリカは


「ちょっと、落ち着きなさい。何があったか説明して。」


「新しい世界樹ができたよ。」

「世界樹ができたの」


「は?世界樹?世界樹なら枯れかけてるけどあるじゃない」


「人間の国の死の谷ってとこに世界樹ができたよ」

「フローラ様がいたよ」

「女神様方もいたよ」

「人間の男の子もいたの」


「え?なんですって?フローラが?わかったわちょっといってくる。」


いまいち要領がつかめなかったけど、フローラと女神がいたということは何かあったのかもしれない。風の大精霊は瞬時に世界中の風の精霊の声を聞いてフローラのいる場所を割り出すと、まさしく風の如く飛んでいった。


あまり近づくことのなかった東大陸の南に広がる荒涼とした大地の真ん中に結界で閉じられた空間を見つけた。


「大精霊のエオリカ様をなめんじゃないわよ。こんな結界お茶の子さいさいってね」

そう言って解除を試みるが、一向に中には入れない。何度も試してみるがびくともしない。しまいには足で蹴ってみるけどむしろ痛い思いをしただけだ。


「うーーー。フローラいるんでしょ?ここ空けてーーーー」


すると、スッと背後にすんと済ましたフローラが立っていた。


「エオリカ何ですか。大声で恥ずかしい。」


うーーーとジト目で睨みながら


「なんであたしが入れない結界をあんたがはれるのよ?」


「はあ。これを貼ったのは私ではありません。5柱の女神様から遣わされた御使様である蒼さまが張られました。先ほど世界樹の植樹と地形改変テラフォースを行ったので、準備ができるまで人間たちに見られないように隠されたのです。」


「え?じゃあ、精霊たちが言ってたのは本当なの?新しい世界樹が生まれたと。」


「ええ、本当です。今の世界樹様はもうお力はほとんどなくしてしまわれました。故に今回新しい世界樹をここに立てることができたのです。新しい世界樹様は、人間も魔物も、精霊も、動物も、植物もみんなが共に生きる世界をご希望です。そして蒼様もその思いを共有されていました。これから、ここに街ができます。精霊たちも住みたいものはくればいいのです。蒼様は決して拒まれません。」


「ええ〜ーー、本当に?あたしたちはあちこち飛んでいくのが性だけど一所

に留まりたい精霊や眷属たちもいる。これを聞いたらきっとみんな喜ぶね。じゃああたしはみんなに伝えてくるね」


そう言って、言葉通り風のように去っていった。


「本当にあの子はもう。」

教会の中を見てまわって戸締りを確認していた蒼は、フローラが帰ってきたのに気付いた。


「何かあったの?」


「ふふ、はい。騒々しい子が飛び込んできまして。風の大精霊エオリカが新しい世界樹が立ったことに気づいて突撃してきたんです。」


「そうなんだ。その子はどうしたの?挨拶したいな」


「あのそれが、全く落ち着きのない子でして。聞きたいことを聞いたら、世界中に知らせに行ってしまいましたわ。」


「ふふ、そうなんだ。面白いね。でもありがたいな。この街には精霊や眷属たちにも住んでもらいたいから。世界樹周辺のエリアは、人間が立ち入れない聖域にする予定だよ。精霊たちには、聖域でもそれ以外でも好きな場所で暮らして欲しいな。」


「ありがとうございます。訪ねてくるものがいたらお知らせしますね。」


「よろしく。そうそう、フローラは家は要らない?」


「私は人間が住むような家は必要ありませんが、植物が健やかに暮らせる土地があればそれで十分です。」


「うん、わかった。そうだ、ジルベールにも見せてあげよう。迎えに行ってくるね」


転移で、うちに戻ったらジルベールを掴んで教会へ。


「蒼、連れてくなら説明してくれ。」


「ごめん。さっき女神様方がいらしてて、この辺りの地形を変えてくださったの。それで、大精霊のフローラを呼んでくれて世界樹を植えたらもうこんなに大きくなって。だから教会を作ってみた。色々こだわって作ったんだよ。」


「あの草一本生えない死の谷がこんな緑あふれる場所になるなんて。世界樹と教会って。それになんだこの教会すんげえでかいじゃないか。」


教会の扉を開けて中に入る。中をざっと見渡す。


「人間が100年たっても作れない規模の教会を一瞬で建てちまいやがって。前世の建築家が血の涙を流すぞ。でもすげえな。ステンドグラスや、天井や壁や床を見れば聖書に書いてあることがわかるんだろ。ちょっと震えるほど感動だ。」


それから僕らは黙ってあちこち見てまわった。途中、ここのところが俺たちが聞いた話と違うとか、こんな話聞いたことないとかいう部分が結構たくさん出てきて、わかりやすい漫画の聖書作ろうかなって思った。


フローラにジルベールを紹介して、歩き出したら突然ふらっと眩暈がした。

幸いジルベールが抱き止めてくれたので地面で頭を打つことはなかった。


「ジルベール様、蒼様は魔力切れのようです。お家でゆっくり寝かせてあげてください。お部屋まで、私が転移でお送りします。」


そうして、ジルベールに横抱きにされたまま、フローラに転移させてもらって部屋に戻った僕はベッドに寝かされたところで意識を失った。


それから2週間ほど50階に神殿作ったり、手に入れた素材でクラフトしたり、教会の周辺に手を入れたりして過ごした。エオリカが声をかけてくれたおかげで、動物の大精霊トビシクが眷属のフェンリルを連れて会いにきてくれたり、街の中を通る川に堤防をつけたり、バイパスを作ったり、氾濫した時用の空池を作っていると、水の大精霊ミュラが中精霊のネレイスを連れて

遊びに来てくれたり。聖域の中に、泉を作るとそこに住むと言ってくれて、水の精霊がたくさん来てくれたから、ここはきっと水に恵まれた街になるだろう。そうやって過ごしていたら、初めての神様からのお願いが来た。

初仕事頑張るよ。


ここで、第1章おしまいです。

次作からは第2章。外の世界と関わりが始まります。

風邪のせいかだるくて眠いので今日はたくさん寝ます。皆様もお大事にヾ(´。•。`)ノ(><)

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