↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2432/2435

32「見上げたらぎゅんぎゅんがいました」②





「…………じゃあ、お掃除頑張って」

「ちょちょちょちょ、ちょっとお待ちよ僕のサムよ」

「お前のじゃないし」

「ふっ、照れ屋さんめ。僕に子供が生まれたからと言って、サムへの愛が減ることはないよ」

「誰が、いつ、そんなことを気にしたの」

「君の心はいつだって丸見えさ!」

「ちょっと待っててね、ローガン様を呼んでくるから」

「サムっ!? やめておくれ、僕が長年集めに集め続けた宝が!」


 天井から必死に手を伸ばすギュンターを、オフェーリアはゴミでも見るような眼を向けた。


「……その、お聞きしたいのですが、生まれてきたご子息にその歪んだ性癖が申し訳ないと思わないのでしょうか?」

「甘いね、オフェーリアくん。君も、ジェーンくんも、覚えておきたまえ。それはそれ、これはこれ!」

「めちゃくちゃですわ!」

「言っておくけどね、僕のウルリーケコレクションは後世に残るべき記録と言っても過言ではないのさ!」


 天井から真面目な顔をして、ギュンターは声を張り上げた。


「歴史に残る魔法使いであるウルリーケ・ウォーカー・ファレルの軌跡――僕のコレクション、記録は偉大な魔法使いと呼ばれるであろうウルの貴重な存在なのだよ!」

「ちなみに、コレクションと記憶とはどのようなものですか?」

「ふふふ、この知りたがり屋さんめ! でもいいだろう! 語ってあげようじゃないか! まず、衣類だ」

「サム様! やっぱりギュンター・イグナーツ様は度し難い変態ですわ! まず、で衣類のコレクションはおかしいですわ!」

「うん、知ってる。すごく知ってるー」


 軽いジャブで、衣類のコレクションをしていると堂々と言ったのはさすがだ。

 サムは出会った時から知っているが、オフェーリアは噂で聞いた程度だったのか、衝撃を受けている。


「無論、下着類もね! むしろ、下着類の方が多いと断言しておこうじゃないか!」

「変態ですわ! このような輩を退治するのが宮廷魔法使いですわ!」

「残念ながら、宮廷魔法使い第四席に天井に張り付いている変態がいるんですけど」

「世も末ですわぁあああああああああああああああ!」

「はっはっは! 今もウルの幼ころの私物からたくさんの物があるよ。ちなみに、記録というのは彼女の名言集から、僕に飛んできた罵声の数々、ジョナサンおじ様がウルを叱った回数や、途中から泣き言に変わった瞬間などを鮮明に記録してあるのさっ!」

「――え、きも」

「……ガチめのやつは僕も傷ついてしまうのだけどね!」


 ぽたっ、と落ちてきた雫はきっと涙ではない。


「僕はね! ウルと出会ってから、ずっとずっと集めてきたのさ! もう彼女のことは可愛い妹として見るようになったけど、妹は妹として可愛いのはかわらんのだよ! そして、麗しのサムと結婚し、子作りし、子供をおぎゃぁあああああああと産んで幸せな家庭を築く家庭を記録する義務が僕にある!」

「ねえよ!」

「これからも僕はコレクションし続けるだろう! ウルとサムの奇跡の軌跡を!」

「うまいこと言ったみたいな感じになってんじゃねえよ! とりあえず降りてこい!」

「ふっ、甘いな。――いつから僕がひとりで降りられると勘違いしているのかな? 助けて」

「ずっとそこにいろぉおおおおおおおおおおおおおお!」






 最近、ビンビンやラッキースケベ、わからせなどの勢力に押されていますが、本作のはじまりこそぎゅんぎゅんなのです!


 ――ちなみに彼のコレクションは本当に後世に残ります。



 ――ご宣伝させてください――

 ブシロードコミックス様より「異世界から帰還したら地球もかなりファンタジーでした。あと、負けヒロインどもこっち見んな。」最新3巻が発売となりました! 何卒よろしくお願いいたします!


 コミックグロウル様にてコミカライズ最新話17―2が公開となりました!

 それに伴い、16−2が無料公開となりました☆


 応援いただけますと幸いです!

 ぜひお読みください、何卒よろしくお願いいたします!!

挿絵(By みてみん)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。