表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2294/2328

7「カリアンの疑問です」②





 きっかけは些細な疑問だった。

 カリアンは魔力を捧げ、「女神」から聖力を授かった。

 神聖ディザイア王国では、一定の魔力を持つ者はカリアンと同じく魔力を捧げている。

 かつては疑問を抱いたことはない。

「そういうもの」だと思っていたのだ。


 神は見えない。いるのかもわからない。

 ただ教皇アルフレッド・ポーンがそう言っているだけ。

 カリアンにとって、神は「いるのかいないのかわからない」存在でしかなかった。


 長い月日を経て、カリアンは女神を見た。

 古の魔王によって封印されていた、女神「日比谷綾音」。

 復活したばかりだというのに、その力は凄まじかった。


 ――しかし、彼女の力は「聖力」ではなかった。


 当時は、女神から授かる力が「聖力」ではないかと考えていた。

 神と人では違いがあるのだろうと。


 だが、友に働くようになり、カリアンは疑問をぶつけてみた。

 すると綾音は困った顔をした。


「え? なになに? 私、カリアン様たちに力を授けたことなんてないですけど?」


 これで答えは出た。

 我々が持つ聖力は、我々が神だと信じていた日比谷綾音のものではない。

 そう思うと、己の身体に宿る力が気持ち悪くなった。

 血管の中に、何かが這いずっている錯覚さえ覚えた。


 カリアンは綾音に相談したところ、彼女はあっさりと「じゃあ、繋がりを切る?」と言ってくれた。

 綾音から見ると、カリアンたちの聖力はどこかと繋がっているらしい。

 そして、魔力に蓋をしているようだ。


 カリアンはすぐにお願いをした。

 この力から解放してくれ、と。


 そして綾音の手によって聖力から解放されて魔力を取り戻したカリアンは絶句した。

 かつて「誰か」に捧げたはずの魔力は、聖力よりもずっと大きく強かった。

 意図されていたのか、それとも偶然だったのか、カリアンの力は大きく封じられていたのだ。

 それは、モンド・ムンドもメイ・リー・リーをはじめ、神聖ディザイア国で魔力を捧げた者すべてが同じだった。




 ――ならば「聖力」とはなんだ。

 ――誰が与えた?

 ――なぜ、魔力より弱い力を使わせたのだ?




 カリアンが疑問を抱いた時、どこからともなく舌打ちが聞こえた気がした。







 シリアス先輩「ひえっ、シリアス!」


 ブシロードコミックス様より「異世界から帰還したら地球もかなりファンタジーでした。あと、負けヒロインどもこっち見んな。」最新2巻が発売いたしました!!


 コミックグロウル様にてコミカライズ最新話13―1が公開となりました!

 それに伴い、12―1が無料公開となりました!


 応援いただけますと幸いです!

 ぜひお読みください、何卒よろしくお願いいたします!!

挿絵(By みてみん)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ