99「神々の使徒です」②
金色の髪の長身の男は青を基調とした戦闘衣に身を包んでいた。
彼はサムを睨みつけ、血走った目をして唾を飛ばしながら叫び続けた。
「まさかっ、こんな巡り合わせがあるなんて思いもしなかったぜ! 神がいるっていうのも驚いたが、どうでもいい! 神々は俺の才能を見抜き、てめえを倒すための戦士として選んだ。実に見る目があるじゃねえかと思わないか?」
「えっと、うん、はい。そうですね」
「そうだろう!? しかもっ、だ! あのスカイ王国一の変態が創造神とかふざけているにも程があるだろう! あのスカした気取った変態が、神だとよ! あんな変態が神なら、俺はなんだ!?」
「えっと、なんかすごい存在なんじゃないかなーって思います!」
「ほう。子生意気なガキの割には素直じゃねえか。まだ一年くらいした経ってねえようだが、成長したようだな。そこは褒めてやる」
男は一歩一歩サムに近づいてくる。
「てめえに殺されたから、俺は闇の中にいた。心が凍りそうなほどの闇の中だ。そんな俺に、神々が救いを与えた。神の力を与え、てめえを殺す機会をくれた! 神など信仰もなにもねえが、感謝はしているぜ!」
「よかったですね!」
「まったくだ! 善行を積んでおけば俺のように奇跡が起きるってことだ。てめえも見習え」
「はーい」
サムは素直に返事をしながら、内心で首を傾げた。
(俺のことを知っているみたいだけど、どこのどなただろう? 神の使徒らしいから問答無用でぶっ殺したほうがいいのかもしれないんだけど、さすがに誰だか思い出せない状態で殺すのもどうかなって思うんだよなぁ)
必死に記憶を手繰ってみるが、思い出せない。
彼の言葉から察するに、サムが殺した相手らしいのだが、まったく記憶になかった。
強敵や、心躍る戦いをした相手であれば絶対に忘れない自信があるのだが、反面、雑魚やまったく心が踊らない相手のことを記憶に留めることができる自信がない。
むしろ、そういう人間を覚えておくメリットが見つからないので、覚える気すらない。
「俺は神の力を得た! そして、使いこなすことができる! おっと、他人からもらった力だなんてつまらねえことを言うなよ? 剣士が業物を欲するように、俺のような強者はさらなる力を求めるもんだ。力を手に入れた過程なんてどうでもいいんだよ。その力を、どう使いこなすか! どう使うかが大事だってことだ! わかるかぁ、サミュエル・シャイト!」
「えっと、あのさ」
「なんだぁ!」
「すっごく今さらなんだけど」
「だから何だって言うんだぁ!」
「……あんた、誰?」
「――え?」
頑張ったが思い出すことができなかったサムが、ちょっと申し訳ないように青年に尋ねた。
すると、彼は大きく目を見開く。
「あの、本当に申し訳ないんだけど、いつ会ったっけ? 名前も思い出せないんだ。悪いんだけど、自己紹介から始めてくれる?」
「………………てめぇ、さすがにそれはひどいだろ」
青年――アルバート・フレイジュは悲しげな顔をした。
シリアス先輩からの補足Death!
「アルバート・フレイジュはスカイ王国の宮廷魔法使いにして、スカイ王国最強の座にいた男だよ! ちょっとズルをしていたんだけどね! そして、フランさんに粉かけていたしょーもないやつだよ! ま、サムに何をされたのかわからず瞬殺されちゃったんだけどね! 詳しくは、本編1章か、ノベル1巻、コミック全4巻をぜひ読んでね! シリアスだぁあああああああああああああああああああ!」
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