4「重要な会議です」③
小休憩を終わり、軽食を食べたサムたちは会議室へ戻った。
全員が着席すると、クライド・アイル・スカイが表情を引き締め、話を始める。
「サムよ」
「――はい」
「戦神のためにこの世界にやってくる神々はすでに来ているのだろうか?」
「いえ、まだのようです。世界さんの話が確かなら、――来ればわかる、とのことです」
「ふむ。世界の意思がそういうのであれば、少なくともサムにはわかるのであろうな。神々の動きが分かり次第、報告を頼むのである」
「承知しました」
「くれぐれも、神々が来たからと突っ走って単独で戦うことをしてはいけない」
「……はい」
サムの性格を見抜いていたのか、クライドが釘を刺す。
スカイ王国、いや、大陸の中でも十指に入る実力者であるサムであるが、神々を相手に一人で戦うことは無謀だった。
サム自身も言われるまでもなく、単独で戦うことなどしないと思っているのが――。
「自分が戦えば誰かが傷つかないと優しいそなたは思うかもしれぬが、そなたが傷つくことで悲しむ者もいるのだ。夫となり父親となったのであるからこそ、今までの考えを捨てろとは言わぬが改める必要はある。良いな、サムよ?」
「――はい。陛下のお言葉、心にしかと刻んでおきます」
「ぜひそうしてほしい」
サムの本心としては、クライドが察したように「自分が戦えばいい」と考えた。
傲慢とも取れるだろうが、実際、犠牲は少ない。
本来の力ではないとはいえ戦神と戦っているサムだからこそ、使徒となったマニオンと戦ったサムだからこそ、わかる。
使徒や神々は人間の手には負えない、と。
人間が魔王を相手に勝てないように、神にだって勝てない。
魔族と魔王だって、神々を相手にしてどこまで戦えるか。
負けるつもりは毛頭ないのだが、戦えば犠牲が出るとわかっているのだ。
――だが、クライドの言葉通り、サムは夫であり父親だ。
――何かあれば悲しむ家族がいるのだ。
「諸君。今回の戦いは、誰かのためでも、国のためでもない。他ならぬ、自分自身のためである。神が世界を弄ぼうとするのであれば、この世界に生まれ育った我々は全力で争わなければならない。敗北したとしても、神に立ち向かった愚か者と謗られようと、我々は戦わなければならない。――それが、この世界で生きる我々の誇りである!」
反論する声はひとつもなかった。
「この美しい世界を守るためならば、我々は――神など恐れないのだ!」
クライドの言葉に対し、一同は大音量の拍手で応えた。
ゾーイさん「まったく、会議が始まって良い言葉も聞いたが、ビンビン陛下が来ていないではないか。仮にも一国の王だというのに、会議に遅刻するとはけしからん!」
サムくん「いや、あの……えーっと」
十指にはいる実力と書きましたが、他にはウル、綾音っち、カリアン、レプシー、ジェーン、玉兎、友也、モンド、エヴァンジェリンです。
クリーママ、竜王炎樹は番外として、ギュンターも強いですが人間ですので限界があります。潜在能力的には将来的にここにメルシーが加わるでしょう。
ウル、カリアンじいじ、モンドさんがとにかく規格外なのです。
ちなみに強い順に書いております。
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