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78「お風呂に入ります」③





 綾音たちはお風呂に入った。

 貴族の家では、風呂の世話をする使用人がいるが、ウォーカー伯爵家では自分でできることは自分でするという家訓があるので、基本的にいない。

 ただ、現在はリーゼたちが身重なため、浴室の外で呼べばすぐ来ることができるようにメイドが待機している。


「……まあまあ、綾音っちはつるつるですのね」

「ちょっと、どこ見てるの!?」

「いいではありませんか」

「凝視されるのはちょっと」

「さすが、元勇者にして元女神ですわ。選ばれしものはお肌も、あっちもつるつるですわね」

「勇者も女神も関係ないからね!? 私は、もとからこうよ!」

「お手入れの手間が省けて羨ましいです」

「だから凝視するなって言ってんのよ!」

「あら、ステラ様だってほぼツルツルではないですか」

「私は目立ちにくいだけですから」

「わたくしやお姉様は普通ですけど、それでもお手入れは大変ですわ」

「何この会話!? 私を泡まみれにしながらする会話かしら!? 私がおかしいの!?」


 綾音は、リーゼたちの身体を洗いながら、視線を浴びて身じろぎする。

 こちらの世界に来る前はもちろん、こちらの世界に来てからも裸の付き合いをしたことがない綾音はちょっと顔を赤らめている。


「しかし、つるつるも羨ましいですが、本当に綾音っちは無駄なく引き締まっていますね」

「そう?」

「長い間惰眠を貪っていたとは思えません」

「惰眠を貪っていたわけじゃねえから! 封印されて動けなかっただけだから!」

「し、失礼しました」

「本当に失礼よ!? 白雪のせいで身体バッキバキだからね! カルミナの独り言もうるせえから深く眠れなかったし!」


 泡を流して、みんなと湯船に。

 綾音は、肩までお湯に浸かり、ほう、と息を吐く。

 ようやく身体温まる。


「あんたたちのお腹も大きくなっているわね。春だっけ?」

「はい。もうすぐ、可愛い我が子と出会えます」

「いいわね……」

「そういえば……綾音っちは」

「あー」


 綾音はリーゼに、自身の子供がいたこと、顔も名前もわからないことを打ち明けている。


「白雪に聞いたんだけど、私の子供ってなんやかんやあってこの国の王家の先祖みたいよ」

「……え? 綾音っち、おばあさま?」

「泣くわよ! ご先祖様で勘弁してよ!」

「……綾音っちはわたくしたちのおばあさまだったのですね」

「アリシアまで!?」

「いえ、ここはスカイ王国のグランドマザーとして君臨していただくのもアリではないでしょうか」

「ステラもボケるんだ!? これ誰が突っ込むの!? オフェーリア!?」

「いえ、私はツッコミ役ではないのでちょっと」

「じゃあ、誰がこのノリを止めるの!?」


 言われると思ったが、おばあさま扱いは心に来るものがある。

 封印されていた時間こそ長いが、女神として肉体が若々しく止まっているのだ。

 せめて「お姉様」と呼んでほしい。


「綾音っち様! リーゼお姉様たちに突っ込むのはサムお兄様の役目ですわ!」

「それ、違う意味の突っ込みよね!? あらやだ、急に下ネタ!」


 クリーの品のないギャグに、綾音はびっくりした。

 きっとこの子、大物になるわね。そんな確信をしたのだ。

 しかし、クリーはすでに大物である。


「そんなことよりも、そろそろ恋バナをしましょう!」

「このメンツで!? あんたたちはみんなサムじゃない! そっちのクリーはギュンターだし!」

「私たちのことではありません。綾音っちの恋バナです!」

「……私? なんで?」


 首を傾げた綾音に、リーゼたちがにたりと笑った。






 シリアス先輩「綾音っちは剛毛かと」

 綾音っち「どういう先入観!?」


 せっかくの肌色回ですが描写はちょっと怒られる可能性があったので、基本会話でお願いいたします。

 皆様の妄想力で補足してください!


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