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#3~哀れなる神の子羊

第三話はちょっと、マゾ向けかも?

ってかボクの書いたマゾ向けの小説を読まないマゾには興味ないので、

読んでくれたマゾだけ可愛がって行きたい。

挿絵(By みてみん)


ドMには、いくつかの類型と言うか、種類がある。

別にどれが偉いとか劣っていると言う事も無く、

ドMはすべからく等しくドMではある。


類型として、大きくは精神型と肉体型に分けられる。

肉体型には、痛め付けられたい者と我慢させられたい者、

ひたすらに快感を与え続けられて壊されたい者がいる。

精神型は、心理的に支配されたい者と、精神崩壊させられたい者がいる。

この他にも多くの類型があり、人の数だけドMの数がある、

と言っても良い。

今回はこうした中から、ある宗教者の話を取り上げたい。



神尾かみお 真治しんじ42歳。

彼はとある西洋の宗教の熱心な信者だった。

一日二回の祈りは欠かさず、何か人生で大きな事がある度に

神からのご神託を授かろうと、寝食を忘れて祈り続けたりもした。

そんな彼は肉体的には決して屈強とは言えないものの、

どんな痛みであろうと神からの試練だとする事で乗り越えて来た。

とある大病を患った際、競技中に激しい痛みを伴うボクサーのような

格闘技経験者ですら声をあげてしまう中で、神尾はただ静かに耐え続けた。


そんな彼の前に、丸木戸紗土香の友人である『板目 つける』が現れた。

板目は紗土香の計画を聞き及び、是非とも自分もその計画に

微力ながら協力させて欲しいと名乗りを上げたのだった。

しかし板目は非常に加虐傾向が強く、もし紗土香の友人で無ければ、

真っ先にドM化の対象になっていたような人物だった。

そして神尾は今回、不幸にもこの板目に目を付けられてしまったのだ。


「ヤッホー、おじさん♪ 今日も神様に祈ってる~?

 ってかさ、神様から常に見られてるから『そういう事』も、

 しちゃいけないんだっけ~?」


板目は神尾をナメ切った口調で言った。

神尾は冷静な態度を崩さずに、板目に応えた。


「神聖なる神の前で、そのような事が出来ようはずも御座いません。

 そのようなふしだらな事を言っていると、貴女には悪魔が憑きますよ。」


神尾は冷静に返したものの、板目はそんな返答を気に留めず、

更に煽って行く。


「悪魔なら、もうとっくに憑いてるんじゃないかな?

 だってアタシ、痛め付けるの大好きだからさぁ~!!」


そう言って板目は突然、神尾の股間に膝でニーキックを繰り出した。

それは見事、神尾の急所に命中し、神尾はたまらず泡を吹いて倒れ込んだ。


「gwじぇごsjごsじゃg」


ワケのわからないうわ言を言い、神尾は白目を剥く。

しかし板目の攻撃はまだ終わらない。


「ちょっと、ノビてんじゃないよ!

 まだ『コッチ』を攻撃してねーじゃん!!」


板目は倒れている神尾の尻の割れ目に向けて更に蹴りを加える。

固いローファーのつま先は見事に尻の穴の奥の方まで達し、

神尾がその衝撃に『グギィ!?』と無様な声を漏らす。

板目は心配するフリをする。


「わぁ~、おじさん大丈夫~?

 コレは大変だね~、神様に助けてもらわなくっちゃだね~、

 ホラ、腫れたままで放置してたら、もう使いモノにならなくなるかも。

 早い事病院行った方が良いよ~?」


しかし神尾は起き上がれず、悶絶している。

一人、この路地に入って来た女性がいたが、股間を抑えてうずくまる神尾に

”うわ。変態が痴漢して、反撃されて呻いてるじゃん”と、踵を返した。

板目が同情するフリをする。


「うっわ~、かわいそ~。

 アタシに蹴られて助けて欲しい所に、冤罪までかけられちゃった~。

 ねぇ、今どんな気分?ねぇ、答えてよ~、答えないと・・・・


 【ソレ、もう潰すから】。」


板目の容赦ない言葉に『ヒィッ』と怯えた神尾は、途切れ途切れの言葉で

弱弱しく答えた。


「ど、どうしてこんな事をなさるのですか・・・。

 神はそんなあなたをも見放しはしないでしょう・・・、

 ですから私も貴女を許します・・・。

 さぁ、神に懺悔を・・・」


神尾がこんな状態でも板目に反省の機会を与えようとした、その時だった。


「うるせぇよ。終われ、タコ。」


板目が今度は蹴るでは無く、軽くジャンプした後、

股間に全体重をかけて飛び乗って来た。


「gklがじょえrjごえjgぽえkrg」


声にならぬ声をあげて、神尾はついに気絶した。

服の上からでも、股間がパンパンに腫れあがっているのがわかった。


「うわ、コイツこんな事されて興奮してるじゃん。キモ。」


もちろん、そうでは無い。

板目によって強烈に蹴られ、ついには全体重をかけられた事で内出血し

異常なほどに腫れているのだが、板目はそれを興奮によるものであると、

神尾を最後の最後まで侮辱し尽くした。


そこへ、紗土香が現れた。


「あら、板目さん。こんな所で奇遇ね。どうかしたのかしら?」


板目はニヤァ~と薄ら笑みを浮かべたまま、答えた。


「神を信じるなんて言うお馬鹿さんに、現実を叩き込みましたわ。

 だってこの世に神なんて、紗土香様しかいないのだもの。」


板目は紗土香の首筋にそっと唇を這わせた。

紗土香はそれをパンッと手で払う。


「あら、つれないわね、紗土香様。

 こんなにお慕い申し上げておりますのに。」


「そんな事はどうでも良いの。

 それでソイツ、ドMになったのかしら?」


「あぁ、それなら、まだこれからですわ。

 紗土香様にアタシの調教テクを見て頂こうかしら。」


「ふぅん、やけに自信あり気ね。良いわ、見ててあげる。」


二人の美女は恐ろしい話を交わした後、板目が神尾に近づいた。


「ホラ、起きろパンパンマン。」


板目は神尾の頬を強く殴り付け、神尾は痛みで起きる。

しかしすぐに股間の鈍痛に顔を歪める。

板目は無表情に神尾に告げる。


「ねぇ、神様は、いた?

 返答次第じゃ、わかるよね?」


神尾は心底ゾッとした。

こんなに惨めになった自分に更に追い打ちをかけるようなこの美女に、

理解不能といった感覚を感じた。

しかしそれと同時に、早く屈服して楽になりたい、

といった感情がムクムクと心に湧き上がって来た。


そしてその瞬間の微細な表情の揺れを、板目は見逃さなかった。


「ねぇ、パンパンマン。

 神様ってさ、今目の前にいるよね?アタシじゃ無いよ。

 神様の前でさ、自分の一番弱い所、曝け出したいよね?」


その言葉を聞いた時、神尾の中に全く新しい感情が芽生えた。

もう既に攻撃を受けてからしばらく時間の経つ、

使いモノにならないであろう醜く腫れあがった自身の急所。

それを晒す事が許しに繋がるという事に深い慈悲を感じたのだ。


「あ、さ、ささ、曝け出したい、です!!

 み、みみみ、見て見て見て見て!!

 ほほほら、こ、こんなに腫れあがって、惨めです!!」


神尾は遂に堕とされてしまった。

板目により理不尽に痛めつけられた恥部を紗土香に晒し、

言葉すら追い付かないほどに感情が昂っていた。


紗土香はそれを見て "ニィ" と嘲嗤い、そして神尾の両手を握る。


「痛かったね、大丈夫よ、私が神様になってあげるから。」


両手を掴まれて、神尾は多幸感に包まれていた。

こんなに痛めつけられて弱弱しい自分に触れてくれた。

そして優しい言葉までかけてくれた。

神尾は紗土香の事を本気で、神様だと思った。


そして次の瞬間、つま先に鋼鉄が仕込まれた紗土香のヒールで

神尾の股間は蹴り上げられ、その性を終えさせられた。


「あ”・・・・・・・ーーーーー!!!!!!!」


神尾が最後に上げた声は、紗土香と板目にとっては心地の良い、

クラシック音楽のように感じられた。

古来より弱者は強者によりいたぶられ、弄ばれて来た。

弱者に許されるのはただ、蹂躙に対して声をあげるだけだった。

そしてその声が一部の強者にとっては愉悦の証となる。

こうした連綿と続いて来た人類の暗い側面の積み重ねを、

こうした悲鳴の中から聞き取れる事が二人にとっては、

クラシック音楽を聴く事に重ねられるのだ。


その夜、神尾は警察により発見され病院に送られたが、

遂には彼の"機能"が復活する事は無かった。


路地裏では二人の美女達が月を眺めていた。

この世に神が無いと言うのなら、自分がそれに成り代わろう。

紗土香は澱み無くそうした思いで、月に誓うのだった。

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