#18~そこでチ〇ポおっ勃ててろ
今や究極の被虐対象となった [まぞ子] には、隠れファン達がいた。
彼女のあまりに献身的過ぎるその姿に心を打たれ、
彼女の事がとても気になりゴミ袋を漁る。
時には脅迫の電話等をかけてしまったり、後を付けたり、
中には知性派を謳うメンバーが、ゴミの中にある生理用品から
彼女の月経周期を割り出したりしていた。
そんな愛すべきまぞ子の隠れファンの彼らだが、
まぞ子が誘拐された時に丁度後ろをストーキングしていたファンが
他のメンバー達と連絡を取り合い、まぞ子救出隊を結成した。
紗土香の自宅はとても豪勢な邸宅であるのだが、
防犯を機械制御に頼っている事が逆に災いし、
ハッキングが得意なまぞ子のファンにより侵入を許してしまう。
そしてディアドロによる腕引きちぎりが行われている所へ、
三人のまぞ子隠れファンの男達が転がり込んで来た。
ファン1
「ま、まぞ子ちゃん。
助けに来たよ!!」
ファン2
「って、え!?
腕が・・・引きちぎられてる!?
え、何で!?」
ファン3
「でも、相手は女ばかり・・・コレは、勝てる!!
まぞ子ちゃんを助けよう、お主ら!!」
勇んで飛び掛かるファン達を、板目と紗土香が押さえつける。
紗土香
「面白いものが見れるんだから、黙って見てなさい、お猿さん達。
つける。この子達を縛り上げて、そこの柱に括り付けて。」
言われるがままに板目は三人を柱にロープで括り付けた。
そして、一言を言い放った。
「そこでチ〇コおっ勃てて見てろ、バーカ。」
彼らは既にドM化していた為、その言葉に体が反応してしまう。
そしてディアドロは、更に過激な加虐をまぞ子に加える。
仰向けに倒した状態のまぞ子の目を目掛けて、硫酸の瓶を傾けた。
『あ”っあ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!!!』
その声は、紗土香の遠く離れた隣家にまで届くような大きさだった。
彼女の声帯が潰れてしまうような、最大限を振り絞った悲鳴。
しかしファンの3人はそんな壮絶な光景を見ながら、
悔しい思いよりも自らの興奮が勝ってしまっていた。
ファン1
「あぁ・・・まぞ子ちゃんが・・死んじゃう。」
ファン2
「ヒドい、ヒド過ぎて吐き気がする・・・。
なのに、身体が何で反応しちゃうんだよ、クソッ!!」
ファン3
「まぞ子ちゃん、ごめん・・・・。
ボク達、キミを助けるどころか、
こんな状況で興奮してしまうなんて・・・最低だ。」
紗土香
「ふふ、お猿さん達、わかったかしら?
あなた達は助けるなんて喜び勇んで来たものの、
性欲に負けてワンチャン狙いでやって来ただけなの。
少し前に流行った言葉で言えば『おち〇ぽ騎士団』ですわ。」
ファン達
「ぐ・・・悔しいけれど、反論出来ない・・・。」
こうしてファン達の目の前で、まぞ子は筆舌に尽くし難い状況になった。
片腕はもがれ、片目は潰される。
こうなってもまだ、彼女は死ねなかった。
むしろ時間が経てばトカゲの尻尾のように腕が生えたり、
目も回復してしまうのだと言う。
しかしそれはまぞ子にとっては救いでは無く、
ただ再び痛く苦しい思いをするだけの拷問でしか無かった。
そこへ、四拝がリリス・ハデス・ルシフェルを連れてやって来た。
四拝は開口一番、『悪趣味だな。』と言い放った。
次にリリス。彼女はこの惨状から目を背けた。
彼女は純粋に性エネルギーを摂取したいだけであり、
どちらかと言えば捕らえられたファン達から漏れ出る
白濁にこそ興味があった。
ハデスは、
「哀れな存在・・・運命付けられた死が存在しない。
アンデットとなり果てた・・いや、させられたのね。」
と言った。
ルシフェルは元天使と言う事もあり、この状況を一番哀れんだ。
「もし、次に生まれ変わりがあるのなら神の子に。」
そう言って、両手を胸の前で握りしめて祈った。
まぞ子の存在が必ずしも全てのメンバーに受け入れられたわけでは無く、
むしろ不快感を覚えた者もいたくらいだったが、
それでも再び全メンバーをここへ呼び集めるエサには使えた格好だった。
紗土香
「皆さん、それぞれのお立場はあるでしょうけれど、
この哀れな被虐者を持ってしても、被虐は幸福というものですわ。
見てごらん遊ばせ、この幸せそうな緩みきった口元を。
悲鳴をあげながらも本心では喜んでいる。
コレが、人類の本質ですわ。」
四拝
「・・・・。
まぁ、私のAIデータから弾き出した計算によると、
必ずしもそれを否定する材料は見当たらない、という事だな。
何より管理と支配において、このような形は効率的だ。」
リリス
「まぁ、コレ見て性エネルギーが高まるそこの3人みたいなのもいるし、
アタシはエネルギーが摂取出来ればそれで良いのよ。」
ハデス
「こうして一身に深い『業』を背負う者がいれば、
こちらとしては効率的で助かる。
世界のバランスの上では極端な者と言うのは、
罪や業の分散を防ぐからね。
そうした意味では私も、この狂宴を応援しても良いのかも。」
ルシフェル
「天使としての私はとても深い憐れみを感じます。
だけど一方で堕天した私の魂はコレを楽しんでいる。
矛盾する2つの心がありますけれど・・・必ず来世に救いを。
そうであるならば、現世の生は酷ければ酷い程良い、かも。」
まぞ子の痛みが引かないうちに、それぞれのスタンスが述べられる。
紗土香
「皆さん、それぞれの思いがお有りのようですわね。
ただ、何と言うのかしら。まぞ子を見ていると・・・。」
板目
「やっぱり、紗土香様も同じ、なのかな・・・。
何だか、こうも全部を受け入れてそれでも尚幸せそうにされると、
こっちまで心が洗われるって言うか・・・。」
四拝
「究極のドMは世界を救う、なんて言葉をどこかで聞いた事があるが。
この女はまさに究極の自己犠牲とも言える。
私達のどんな思想も捻じれも歪みも、全てを否定せずに受け入れる。
コイツは・・・・革命者よりももっと影響力を持っている。
コイツは・・・・。」
ルシフェル
「言ってみれば、 [救世主] なのかな・・。
何をされても抵抗せず、ただそれらを受け入れる。・・・。
こんな存在、私はそれしか呼び方を知らない。」
ハデス
「彼女の存在一つで、大きなバランスが保たれている。
これでもまだ、全人類ドM化計画は続けるのか?」
紗土香
「だって・・・今更もう、前言撤回は・・・」
四拝
「だったら、あらゆる批判からの攻撃は全て、
まぞ子に受けさせれば良い。
そのままお前は雲隠れ、と言うのも一案だな。」
紗土香
「・・・・・。」
リリス
「本当はもう結構、無理してるんじゃないの?
どうやっても革命者は増え続けるし、アタシ達も一枚岩じゃない。」
板目
「紗土香様・・・別にこの計画がダメになっても、
アタシ紗土香様の事はお慕い続けますよ?
それに、一部にはもうかなり浸透している気がしていて。
もう十分、頑張ったんじゃないかなぁ。」
四拝
「最近のお前には以前ほどの余裕が感じられなかった。
もしかして、感化されてしまったんじゃないか?
『ドMも案外悪くないかも』って。」
紗土香
「それは・・・確かに、そうかも知れませんわ。
私は人類というものを愛して支配管理するつもりでした。
だけど彼らは自ら自浄作用を持っていた。
どれだけイジめ抜こうが、むしろそれをものともせず、
自ら喜びを見つけ出していた。
まぞ子はそれを象徴するかのようなのですわ。」
ディアドロ
「・・・。アタシだって、わかってたさ。
本当は今の人間達にいくら復讐しようが、
仲間は、家族は返っては来ないって。
そろそろ、終わらせる頃じゃないか?
この狂った計画は、アイツら自身に渡せば良い。
人類が自らドM化を望むのなら、好きにやるだろうさ。
アタシらはもう、人外の存在は、ただひっそりと
見守っていたら良いんじゃないか。
その攻撃性により自ら滅んだとしても、
それは種としての選択なんだよ、きっと。」
紗土香
「皆さん・・・。
えぇ、わかりましたわ。
私は今ここに、宣言します。
『全人類ドM化計画は、これより人類に選択を委ねます!』
ふぅ、もう疲れましたわ。
皆さんこれまでこの狭い一室にお集まり頂きありがとうございます。
私はこれから、ただ人類を見守る事にしますわ。」
━━こうして、まぞ子という究極のドM存在がキッカケとなり、
紗土香は計画を人類へと委ねる事にした。
そして、それから一年が経った。
次でいよいよラストの予定です。
正直、もっと続ける事は出来たけど、紗土香もそろそろ疲れてるかなぁ、ってね(笑)




