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【電子書籍化】悪役令嬢(!?)の鑑なんてごめんです! だから殿下、ついて来ちゃダメです。  作者: 氷雨そら
悪役令嬢は冒険者になります。え? 殿下はだめですよ?

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13 攻略してくる王子と絆されない予定の令嬢。



 ✳︎ ✳︎ ✳︎



 気がつくと自室で眠っていた。ゆらゆらと父が運んでくれる心地よさを感じていたけれど、あれは夢ではなかったようだ。


「フェイ?」


 フェイの定位置はソファーの上だ。そこでいつも寝ているフェイが、「やっと起きたか」とこちらにのそのそ寄ってくる。


 疲れて眠ってしまったみたいだ。今はもう日が傾いている。3時間くらい眠っていたのだろうか。今まで見たいに、心の奥底に重しみたいなものを感じないのは、きっと父が受け入れてくれたからに違いない。


「ねぇ……」


「なんだ」


「聞いてもいいことなのかな? フェイは何で」


「お前が後悔しないなら答えてやる」


 私が聞きたいことをフェイはすでに分かっている。

 わかっていて答えている。


 なぜ、フェイはアレス殿下が来るとどこかに行ってしまうの?


「後悔するなら聞かないでおけ。聞いたらルルーシアは選ばなくてはいけなくなる」


「そう……なんだね」


 小説の中で、アレス殿下がどうなったのか。いったいなぜ婚約破棄に至ったのか。


 アレス殿下とは、円満婚約解消予定だ。

 それでいいのなら、聞いたって変わりないし後悔することもない。


 だから、フェイが後悔するなら聞くなってことは……。でも、アレス殿下は多分もう知っている。知っているからあんなに必死だった。そして、それでも私の横に並んで座った。


 ――――それなら答えは決まっている。私だけ知らずに、ぬくぬくと幸せに過ごすなんて性に合わない。苦しむのだとしても、一緒に戦うのが私の……。


「うん! 迷うの嫌い! フェイは何で殿下が来ると、どこかに消えちゃうの?」


「――――そうか。そっちを選ぶのか。わかった……。第一王子の魔法は光属性だ。光魔法は闇魔法を打ち消してしまうから、俺はあの王子を避けている」


「殿下は……フェイに攻撃したりしないと思うよ?」


「それなんだよ。関係ないんだ。害意があるかないかは」


 そっか……。そう言えば、殿下の得意魔法は光魔法だった。


 そんな簡単なこと、どうして思い至らなかったのだろう。そうだ、転移魔法さえ使いこなす、第一王子アレスの属性は、風と光だ。


 そして、殿下は婚約破棄の直前に光の精霊を召喚する。そして、悪役令嬢ルルーシアは、婚約破棄を告げられる。


 ズキンと胸が痛んだ。


 それでも、殿下は私と一緒にいようと言ってくれた。

 そして、もしかしたら小説の中の殿下も、光の精霊を召喚する直前まで悪役令嬢ルルーシアと一緒にいる方法を探していたんじゃないか。ふと、そんな気がした。



最後までご覧いただきありがとうございました。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 双方の話し合いの元お互いが納得して分かれるようなところでも婚約解消じゃ無くて婚約破棄なところ まぁここだけじゃなく全ての中世風ファンタジーで貴族が出てくる作品に言えるけど
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