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快適なエルフ生活の過ごし方  作者: ぺるがもん
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965:役員会にて

地域金融統括官は実際には無いと思います。適当に作ったので。

 役員会の内容が気になったのでエルフイヤーを発動させよう。どれどれ……


「それでは令和三年十二月期役員会を始めます」

「ではまずはじめにボーナスの獲得状況を各地域統括より発表していただきます」


 あ、そう。ボーナス。そう、ボーナスですよ。私もやらなきゃ。まだ間に合うよね? 私の周り、ボーナスに縁がない人ばかりなんだが。また高宮さんにお願いするのもなあ。黒木さんは身元バレるとあれやし。


 などと考えているうちに次の議題へと移ったようだ。興産の新規事業に対する融資の方向性とかそういうの。いやまあうちの市ですけどね、本社工場。隣の市のセメント工場とかも含めて県内の化学工業での輸出が増加傾向らしい。


「さて、中国資本の新しい工場について誰か情報は?」


 あ、はいはい。知ってます。食料品工場なんでうちの市の工業とは被りませんよ。って知ってんの私だけかよ!


 そのまま誰からも挙手はなくその議題はおしまいとなった。


「他に何も無ければ役員会を解散するが?」


 あれ? 提案しない? あの黄金沢とかいう常務、私たちを騙すつもりか?


「それでは役員会を終わりま……」

「はい、ちょっと待ってもらいましょうか」


 バターンと扉が開いて一人の女性が入って来た……って睦月さん!?


「あなたはなんだね?」


 常務が面倒くさそうに言うが睦月さんも特に気にした様子はない。


「こちらに来られるとは聞いておりませんでしたが?」


 おや、知ってそうな人も居るのね。


「はい。同僚に着いてきただけですので。それよりも私の一存である人をお連れしましたよ」

「あなたは……」

「どうも。突然のお邪魔で申し訳ない」

「いえ、とんでもありません。役員会はそろそろ終わりますがどうぞお掛けください」


 この声の人も終わらせる気満々? いや、知らんだけか。あの黄金沢とかいうボンクラ常務が言わない限りは話し合うにも話し合えないのだろう。


「終わってもらっては困ります。黄金沢さん、あなた、先程私の同僚や副支店長とした約束を反故にするつもりですか?」

「なんだと、黄金沢君? なにか約束でもしていたのかね?」

「あ、いえ、そういう事では……」


 ボンクラはオロオロしている様だ。そこに睦月さんが畳み掛ける。


「えー、我々の支店では熊井建設によるリスケの実行を希望しております。融資部では埒が明かないので役員会で提案していただく予定でした。そこの黄金沢常務の口から」

「やかましい! リスケなどするわけが無い。役員会にかけるまでもないと判断したまでの事だ!」

「おっ、おい、黄金沢君!?」


 物言いにキレてしまったような黄金沢は睦月さんを怒鳴りつけた。


「だいたい、街の建設屋が一つ消えた所で大したダメージはない。それに不良債権化していると聞く。いっそ潰してしまった方が銀行の為になるんだ!」


 バァンと私が渡した書類を叩きつけた。しかしどうしようか……とか考えてたら誰かが拾った様だ。声は男性の様だが。


「どれ……経営改善計画書も資金繰り表もよく出来てるリスケをしない理由もないのでは?」

「さっきからなんなんだ、あんたらは! うちの銀行のやり方に口出しするんじゃない!」

「そういう訳にはいかんね。仕事なものでね」

「仕事だと?」

「……黄金沢君、この方は金融庁の地域金融統括官の方だ」


 地域金融統括官って、地方銀行の元締めとか言われてる部署じゃない? 睦月さん、あんた、なんつー人を連れて来たんや……

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