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快適なエルフ生活の過ごし方  作者: ぺるがもん
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778:顕現の代償

レーヴァテインは割とシャレにならん威力です。

「ひとみさん、ごめんなさいね。ウチの子がおイタしちゃって」

「いやガブ、一体これはなんなんだか説明しろよ!」

「はい、ちょっとウリ君は黙ってようか」


 ガブリエルさんの言葉にウリエルは黙った。もしかして……言霊?


「あ、いえ、ガブリエルさん、なんでここに?」

「何となく大きい天使の気が降臨した感覚があったから急いで来たのよ。近場で良かったわ」


 いや、そこまで近くないし、校区も違うんだけど……まあ助かったから良いか。


「ちょっとウリ君と話があるから席を外してもいい?」

「あ、はい、どうぞ」

「ありがとう。ウリ君ちょっとこっちおいで」


 そのまま引き摺って行った。それで向こう側でウリエルが「何すんだテメー!」とか言ってるのをガブリエルさんが諭してるみたい。「ユグドラシル」とか「レーヴァテイン」とか時々話してるからきっと私の事だろう。エルフイヤーは地獄耳なので本気出せば聞こえるだろうけどいい話じゃないみたいだしなあ。


 しばらくして二人がこっちに戻ってきた。そして私の前にくるなりウリエルが土下座をし始めた。


「真に申し訳ありませんでした!」

「あ、えーと、なんでしょう?」

「この度の協定破り、平にご容赦を……」


 競艇? 徳山競艇かな? あ、違う。ああ、「主」を探す代わりにってやつね。


「ああ、いえ、知らなかったんですよね? それなら不可抗力って事で。天使が頭とか下げていいんですか?」

「ありがとうございます。相手がハイエルフならばそれも仕方ないかと」


 ハイエルフ凄いな。どんな印籠だよ。


「まあハイエルフ自体は私たち熾天使と同レベルだけど、ユグドラシルの化身たるひとみさんは私たち三人合わせたくらいかなあ」


 三人? ミカエル、ガブリエル、ウリエルって事?


「ミカさんにガブにラファ兄かよ……どんだけなんだ。いや、でも、こいつオレの炎剣止めるのがやっとだったぜ?」

「ウリ君、ちょっと結界張るから待っててね。ひとみさん、レーヴァテイン、出して貰えます?」

「いや、危ないですよ?」


 レーヴァテインは下手すると世界焼き尽くしちゃう可能性があるって。


「私が結界張ってますから大丈夫です。どうぞ見せてあげてください」


 まあそこまで言うなら。おいで、レーヴァテイン。


「なっ!?」


 空間を燃え尽くす様な炎が生まれた。私は熱くないし、結界のお陰なんだろうか、ウリエルとガブリエルさんも熱くは無さそうだ。


「あの、すいません、しまってください」

「ああ、はい。もう良いんですか?」

「ふぅ、ありがとうございました。さて、ウリ君、今のを見てどう思いますか?」


 するとウリエルは今度は先程とは比にならない程に叩頭していた。


「本当に申し訳ありませんでした!」


 心做しか震えている様に見えたのは気の所為だろうか?


「さて、じゃあ残りの奴だけど……」

「あ、オレは門番の仕事あるからこの身体から抜けるぜ」

「ああ、そういう顕現の仕方ですね。でもあなたを降ろすと身体がボロボロになりませんか?」

「いや、何度か呼ばれたがこいつは特別でな。再生者だからな」


 普通その身に天使を宿すと肉体強度が天使の魂に耐えられなくなり、いなくなった後に砕け散るそうだ。いや、ガブリエルさんが真那さんの体内に入ってんのは?!


「私の場合は内側から修復もしてますから」


 癒しを司るガブリエルさんだから出来るそうな。さて、ウリエル帰してアナスンを何とかしよう。

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