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快適なエルフ生活の過ごし方  作者: ぺるがもん
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765:権天使

迷走中

「ようこそ、私の愛しいモルモット諸君」

「誰よあんたら」

「私は教団の使徒、エリエル!」


 ティッシュ?


「貴様らには今から実験の手伝いをしてもらう」

「バイト代出る?」

「ああ、出るとも。もしも最後まで死ななければここから出してやってもいい」


「出してやってもいい」であって「出してやる」と約束しないのがセコい。でもまあこのままだと話が進まないので受けてやるとしよう。


「私がやる。他の子は出してくれない?」

「そういう訳にはいかんな。しばしお付き合いいただこう」

「自分勝手な」

「なんとでも言うが良い! いでよ、権天使(プリンシパリティ)たちよ!」


 拠点とか護る天使だっけか。四位五位くらいか? 何としてもこちらを倒すと息巻いてるのかもしれない。


「さぁさぁ皆さん、夢の中で殺されてください」

「なんだよコレ!」


 どうやら攻撃は幻覚系だったみたい。しかし、私たちには誰も効いていない。その事をアピールする方が良いのかなってぼんやりと思ってたら、そいつの姿が消えた。


「死ねえ!」


 ガインっ!


「なっ、何だと!?」


 姿を現すと同時に私にちょっかいを掛けてきたのである。まあちょっかいと呼べるレベルなのかはおいとくとしよう。何より怒り心頭になってるんだから、みんなが。


「お姉様に何してくれちゃってんだゴルァ!」


 白い部屋全部に黄金の粉をまく澪ちゃん。次の瞬間、中に居る権天使が全員触手に絡め取られた。


「なんだとー!?」

「よし、ではこいつらはエネルギー吸っておしまいですわ」


 みるみる干からびていく権天使たち。


「バカな!? 天使が消滅!? ありえない、ありえない、ありえない!」


 それが有り得るかもな訳だが。さて、それじゃあ上にいる人たちの番かな?


「ま、まままま……」


 ママ? あー、そういえば実家に帰るのも良いなあ。夏も近いし涼みに帰ろうかなあ。いや、私自身は体温調節常時してるから暑くも寒くもないんだけど。


「そんな条件呑める訳が無いでしょう!」


 どうやら何か言われたらしい。ごめん、聞いてなかった。でもこいつらは滅ぼさなきゃまた来るでしょ?


「ならば殺し合いじゃなくて取っ組み合いでも良い。もし出来るなら起動は勘弁してやろう」


 起動ってなんのこと? えっ? もしかしてこの街を人質(?)に取られてんの?


「市内全域……厚南だけでもかなり広いっていうのに……」

「起爆装置はあちらですから今は従わないと……」


 あー、やっぱりそうみたいね。あれが起爆装置とやら? という事はあそこに行ってしばき倒したら良いのね。


「ハル、行けそう?」

「あー、うん。今身体の一部を既に侵入させてるー。多分大丈夫だと思うよー。それじゃあ行ってくるねー」


 ハルの身体が完全に闇に溶け込んだと思ったら上の方の部屋でぐわっとか声が聞こえる。順調にやってるみたい。そこに小さなモヤが小さなハルになって飛んできた。


「え? 何そのオプション」

「疲れるからやりたくないんだよねー。でも、ひとみんには伝えないといけないからー。爆弾の起爆装置は抑えたよー」


 それなら私はやる事をやろう。一応念の為というやつだ。火の精霊さん達に仕事とかで使ってるもの以外の火薬を発火しない様にしてもらった。遠隔操作は疲れるので判断はイフリートに任せた。


 さあ、どうしてこんな事をしでかしたのか尋問……まあしなくても分かりそうだけど。

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