表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
快適なエルフ生活の過ごし方  作者: ぺるがもん
770/1275

763:解体屋と書いて「こわしや」と読む

建築的な知識とかは無いけど爆破する場所はわかったんですよ!()

「澪ちゃんはともかくとして、葵さんも楓ちゃんもハルが集めたの?」

「え? だってこれ終わったら教団に殴り込みにいくじゃーん?」


 ハルはやる気満々だった。


「教団ってなんですか? バトル?」


 楓ちゃんがワクワクしながら聞いてきた。えーと、とりあえず解体してから話すね。まずは風で壁を作る。アパートの周りに張り巡らせる様に。これで音が漏れない様にするのだ。


 次に中心の柱を爆破する。電線? 水道? アパートから出る時に報告したらうちの上が手配してちゃっちゃとやってくれたみたい。師走一家が出たら直ぐに工事するようになってたらしい。まあ引渡し日決まってたしね。ともかく爆破だ。粉塵が酷いので軽く水をかける。


 そして崩れた建物を重力で圧縮。いや、あまり圧力かけてもえらいことになりそうだからそこそこに潰して……アパートがデカいサイコロぐらいの大きさになった。何が出るかな、何が出るかな?のやつだ。


「これ以上は小さくならない?」

「疲れるからヤダ」


 ベヘモスに頼んでみたが断られた。まあたかがアパートの解体でそこまで力見せるのもどうよって思うしね。やれやれ、後でどっか埋めとくか。


 更地にした地面を均して整地しておく。整地のズルは最も卑劣な行為だってなんかの漫画で言ってた気がするので丁寧にやった。解体の漫画じゃなかったけど丁寧にやるのは大切だよね。


 最後に風の幕を外しておしまい。三井さんに電話しとこう。


「あ、もしもし、私、霜月と申しますが三井さんはいらっしゃいますか?」

「少々お待ち下さい」


「代わりました。三井です」

「霜月です」

「ええ、それで解体はいつ頃になる予定ですか?」

「もう終わりました」

「は?」


 電話の向こうでキョトンという擬音が見える様な間だった。


「もう終わったですって!?」

「あ、はい。もう更地になってますのでお引渡しをと……」

「確認に行きます!」

「はい。今現地に居ますので。それでは」


 そして三十分も経たない内に三井さんが車で到着した。


「どうも、霜月さん。これは……」


 実際に整地されている現地を見て唖然としていた。


「ええ、整地が終わったんでお引渡しを……」

「いやいやいやいや、何をどうやったらほぼ完品の、多少ガタが来ていたとはいえアパート一つが影も形も無くなるんですか!?」

「そこは……企業秘密って事で」

「あの、霜月さん、実はちょっとご相談したい事が……」

「やりませんよ?」

「海辺の別荘なんですけど解体するのに」

「や、り、ま、せ、ん!」


 さすがに見せる訳にもいかないしね。私は解体屋じゃないよ。名前もゲンとか我聞とかじゃないしね!


 三井さんには確認が終わったので書類と引き換えに入金するとの事。まあ融資の回収なのでうちの口座に入金してくれて小切手切ってもらうだけなんだけどね。というか当座残高十分にあるはずだから小切手だけでも大丈夫だろう。


 ちなみに早く出来たからといって特別ボーナスなどは一切ない。


「ひとみん、それじゃあ教団潰しに行こうかー」

「そうだね。ちゃっちゃと終わらせて次のお仕事……お仕事かあ……」

「ひとみさん、これ終わったら膝枕してあげますから」

「……葵さんにしてもらうと下手すると窒息するから」


 上からのしかかる重量は半端ではない。きっと、いや、絶対。私には無いけど重いのは分かる。


「さ、さあ、いざゆかん、中野開作へ!」


 気まずい雰囲気になったのを察した楓ちゃんが号令をかけてくれた。まあ害虫は駆除しとかないと面倒だもんね。行きますか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 霜月ぶれいく工業(笑) [一言] >私は解体屋じゃないよ。  銀行の債権回収より解体業者社長の方が儲かるんじゃね?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ