755:餃子
王将で餃子の食べ放題とか昔ありましたよね?
結局3対0で香子ちゃん、ルーちゃんチームが勝利。ゆうのシュートを香子ちゃんがことごとく止めていた。いや、凄いね。おっ、香子ちゃんがこっちに走って来た。
「ひとみさん、見ててくれましたか?」
「うん、凄かったよ。えらいえらい」
思わず頭を撫でてしまったが香子ちゃんは撫でられるままになっていた。うんうん、可愛い可愛い。
それから整列して礼。当番がボールなどを片付けて授業終了となった。今日は参観日ということで帰りのホームルーム無しで帰るらしい。保護者を待たせないようにしてるのね。
三人が着替えから戻ってきた。ゆうも玉藻前が一緒だからこっちに一緒に来たのだ。
「それじゃあ帰ろうか」
「え? ひとみさん、一緒に帰ってくれふんですか?」
「まあそりゃあね。参観日だもん。今日は一緒に居るよ。良いよね、ハル?」
「あー、うん。私もロニも連れてひとみんちに行くからー」
どうやら今夜は私の家で騒ぐつもりらしい。まあいいか。じゃあ香子ちゃんと一緒に晩御飯作ろうかな。
「ひとみさん、手伝いますね!」
「期待してるよ」
ハルはロニさんを迎えにルーちゃんと先に帰り、私と香子ちゃんは買い物へ。スーパーで晩御飯に作るものを考えながらショッピングする。
「香子ちゃん、何作る?」
「餃子とかどうですか?」
「あー、まあその辺かなあ。じゃあミンチとかニンニクとかニラとら買いますか」
皮から作ると時間が掛かるので今日はルーちゃんという欠食児童が居るから出来合いの皮を使う。ニンニク……ん? そう言えばニンニクってどうなんだろう? 吸血鬼はニンニクが弱点って聞くけど。ハルは平気そうだったんだよね。
「香子ちゃん知ってる?」
「えーと、少なくともロニさんはニンニク大丈夫そうでしたよ」
ラーメンにニンニク入れて食ってたらしい。本当に吸血鬼だろうか? ちなみに後で聞いた話だが、ニンニクが苦手というのは特に無くて、「血を吸うならニンニクの臭いがしない方がいい」位の感覚だそうで。そりゃあ美女の血を吸おうとして口臭キツかったらやる気削がれるよね。
まあ食べれないんじゃなければ問題無さそうだ。じゃあ香子ちゃん、ニラとキャベツのみじん切りお願いね。私は豚ミンチにするから。
さて、餃子の皮ですが、さっきは出来合いを使うとは言ったけど極少量自作の皮を使った。というか水餃子の為に皮を厚くしたのだ。水餃子用の買っても良かったんだけど強力粉と薄力粉だからね。作っても良いかなと。
中の具は普通のに加えてバジルとかチーズとか入れたのも実験的に作ってみた。香子ちゃんが私と一緒の時にやりたいと言ってくれたのだ。まあ私の技術を伝授しますか。
テーブルの上を埋め尽くす程の餃子が出来た辺りでハルがルーちゃんとロニさんを連れて訪ねて来た。
「凄まじい臭いじゃの」
「ニンニク苦手?」
「直接食べる分には問題ない」
「直接じゃなかったらダメなんだ」
「……お主はケーキとコーヒーを食べておる所に突然ケーキからニンニクの臭いがしたらどう思う?」
「それは……嫌ですね、かなり」
つまり、血は甘味気分という事らしい。さて、ではみんなが席に着いたし、今日の参観日を祝ってカンパーイ!
「カンパーイ」
……おい、なんで玉藻前までここに居るん?
「いややわあ、今日はみんなでご飯食べようて言うたやないの」
「誰が?」
「わてが」
「いつ?」
「わてが帰宅してから」
わかるか!




