731:お風呂でおしゃべり
アパートのお風呂、勝手に改造していいのかは分かりません。
ついでにお風呂にお湯を入れる。水の精霊さんと火の精霊さんの合わせ技だ。
「よーし、お風呂入れたから二人とも入っておいで」
「はーい!」
と言って入って来たのは三人。ハルまで入って来たか。ある意味予想通りだけど。
「うふふ、ひっとみーん」
「はいはい。じゃあハルは今日香ちゃんをお願いね。私は明日香ちゃんを洗うから」
「い、え? あ、う? お、おお!」
先手必勝。仕事与えておけば大丈夫でしょ。よーし、それじゃあ明日香ちゃんは隅から隅までお姉さんが洗ってあげるからね!
「くすぐったい〜」
「ほらほら、動かないの」
「だってぇ〜」
ちっちゃい子を洗うのは得意だからな。何せ時々妄想で……ゲフンゲフン。ま、まあ、明日香ちゃんはお風呂にしばらく入ってなかったらしく、垢が沢山出た。それは今日香ちゃんも同じの様だ。まあ今日香ちゃんは自分で身体洗ってんだけど。ハル? あいつ下手だもん。前に洗ってもらった時はしつこく胸揉むし。それでも育たなかったんだよ、ちくせう。
「よーし、じゃあ湯船に浸かろうか」
「はーい」
掃除のついでに湯船の大きさを一回り大きくしたので全員で入っても少し余裕がある。
「二人とも、百まで数えてあがるんだよ」
「はぁい。いーち、にぃー、さーん……」明日香ちゃんが元気よく数えている。今日香ちゃんは私の耳元で「本当にありがとうございます」って囁いてくれた。うむ。これだけでも手を掛けた甲斐はあったよ。
「まああとは正直、お兄ちゃん次第だよねえ」
悟君はどこまで頑張るのかに掛かっている。ケツまくったらこの子たちは連れて帰るよ。
「お兄ちゃんもお風呂入ればよかったのにね!」
「あー、一緒には無理じゃないかな?」
「えー、わたし、お兄ちゃんならいーよ」
混浴希望だと?! いやいや明日香ちゃんは大好きなお兄ちゃんとお風呂に入りたいだけだ。他意はない。
「それでお兄ちゃんとけっこんしてあげるんだ」
そっ、それはいくらなんでも……
「ダメ!!」
「お姉ちゃん?」
「ダメ、ダメ、ダメ、ダメ、絶対ダメ! ダメよ、ダメなんだから、ダメったらダメ!」
「んー、ダメならお姉ちゃんがお兄ちゃんと結婚すればいいんだ! そしたら本当のお兄ちゃんになってくれるもんね!」
「けこっ、私とお兄さんが……そんな……」
ぼひゅんと音がした気がして今日香ちゃんを見ると真っ赤になって気絶していた。
仕方ないのでお風呂からお姫様抱っこで寝室へ。布団に寝かせておく。
「えーと、なんで明日香ちゃんは悟君と結婚したいの?」
「だって、お兄ちゃんいるとき、お姉ちゃんが元気なんだもん」
これは完全に今日香ちゃんのためか。しかしよく見てるんだなあ。これはもう結婚させちまうか? いやいや、年齢が足りないな。
「ひとみん、ちょっといいかなー?」
「? 何? 今日香ちゃんたちに聞かれたら拙いこと?」
「いずれは話さなきゃだけど今はその時ではないのだー」
「何よ、勿体ぶるわね。さっき驚いたから大概の事ではおどろかないよ?」
「あの二人の母親、見つかったんだよねー」
……はあ? なんですと!?
「えっとね、澪ちゃんに調べてもらってたんだけどさー」
「澪ちゃんに話したの?」
「うん、まあ隠し事なしって取り決めだからねー。そしたら見つかったんだよー。二人の母親らしき人物がねー」




