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快適なエルフ生活の過ごし方  作者: ぺるがもん
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490:北国から来た男

ブリザードブレス、ブリザードブレス、エーギルへブリング!

 第三試合は吉備津彦さんが出てきた。相手はドワーフみたいな体型してるな。


「吉備津彦対エイリーク・ソルヴァルズソン」


 髪は真っ赤だし、目はギョロリとしてて気持ち悪いし、なんか不気味。


「赤毛のエイリークか」


 赤毛のエイリークってグリーンランド発見した人?


「ではなんでグリーンランドを発見できたか知っているか?」

「探検家だったからとかじゃないんですか?」

「殺しや盗みで故郷や行く先々で追い出されたからだ」

「そんな人がまだ生きてるんですか?」

「さっきのペンテシレイアと同じくヴァイキングの間で世襲されているか過去の英雄の名前に因んで付けられているのだろう。別に不思議な話でもないと思うが」


 何そのやべーやつ。それにしても.......


「インドラ様、すっかり雷電ポジションですね」

「確かに私は雷帝だがなんだ、その雷電ポジションというのは?」

「なんでもないでーす」


 まあ素戔嗚尊様に解説させるわけにもいかないよね。脳筋だし。てなわけで暫くはインドラ様にお願いします。


 ゴングが鳴って吉備津彦さんは刀をエイリークは斧を構えた。と、エイリークが斧の柄で闘技場をぶっ叩いた。すると地面に亀裂が走り、吉備津彦さんを襲う。


「あれがエイリークの津波割りじゃ」


 ドヤ顔でオーディンが言った。いや、なんであんたがそんなにドヤ顔なのよ。


「ヴァイキングは北欧の代表じゃからな」


 ああ、はいはい。さっきドライアドがドヤってたのと同じ理由か。


「レギンレイヴの手下を見るまでもない。エイリークで決まりじゃろう」

「いやあ、そいつはどうかな」


 素戔嗚尊様まで入って来た。そんなに気になるんですか、吉備津彦?


「俺はアイツなら優勝だって出来るって思ってるぜ。楓の嬢ちゃんには悪いが」


 そうこう言ってる間に津波割りは吉備津彦の足元へ。吉備津彦はそれを.......踏み潰した。


「な、なんだと?」

「おいおい、こんなヌルい技でオレを落とそうってのか? 舐められたもんだねえ」

「なんだと? こっちが下手に出ていればいい気になりおって! ならば直接潰してくれるわ!」


 いや、あんた別に下手に出てなかったやん。それとも手を下にやって下手とかいう最新式のギャグ?


「このデーンアックスで粉々にしてやろう」

「やれるものならやってみせろ!」


 双方とも気迫は怖いくらい伝わってくる。


「どちらが勝つと思うか?」

「吉備津彦さん」

「何故だ?」

「剣と斧だったら剣が勝つに決まってます」

「なんじゃそれは!」


 あー、オーディンさんには日本のサブカルは厳しかったか。槍だったら斧の勝ちなんだけどね。なんの事か分からない?

 まあそれはそれで。


「斧と剣、普通にやり合えば細身の剣の方が不利だろう。しかし、それは相手があの吉備津彦でなければの話だ」


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


 雄叫びを上げながら突っ込んでいくエイリーク。雄叫び多いな。


「鬼をも超えしこの力その目に刻み込め!」


 またあれだ。吉備津彦さんの身体も刃も大きくなっていく。そしてそのままそれはエイリークへと叩き付けられた。獰猛な突進が叩き潰された瞬間であった。エイリークはピクリとも動かない。


「勝者、吉備津彦!」


 うーん、楓ちゃん、こんなのと戦うかもしれんの?

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