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快適なエルフ生活の過ごし方  作者: ぺるがもん
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488:赤き刃、青に散る

出したの全員楓ちゃんと戦わせたいんだけど(笑)

「そろそろ僕も本気を出させてもらうよ」

「今までのは本気でないと?」

「対人間なら十分だったさ。でも君は違うようだ」


 見る間にルノーの身体から焔が立ち上った。


「これが僕の神剣フロルベルジュだ。この焔に焼かれるといい。大丈夫。どうやら死んでもなんとかなるみたいだからね」

「確かにそんな焔で焼かれたら普通ならひとたまりもないな」


 不敵に笑う吉備津彦。笑ってても火は小さくなんないよ?


「ならば、その身体で試してみなよ!」


 凄まじい焔が畝りながら吉備津彦を呑み込んだ。


「これに焼かれたら骨も残らないよ。救護班に期待してくれ。さて、審判、僕の勝ちだね。宣言を」


 審判は動かない。という事は.......


「随分と気が早いこったな、オイ」


 焔の中で動いてる人が居た。まあここで戦ってるのは二人だけなんで誰かなんて言わなくても分かるけど、


「バカな! なんで、なんで燃えてないのだ」

「残念だが俺に焔は効かなくてね。姉が守護してるからだけどな」


 吉備津彦のお姉さん?


倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめ)、通称、百襲姫(ももそひめ)だな」

「素戔嗚尊様のお知り合い?」

「配下の大物主の妻でな。水神でもある」


 なるほど、水神の加護があるから焔が通じないのか。それってズルくない?


「勝負に逸って無効化などの能力を確認しなかったのだから仕方ない」


 割と厳しいっすね。ともかく、焔が上手く通じないならば他の方法だってあったかもしれない。当然それを期待されるのが英雄というものだ。


「鬼をも超えしこの力、その目に刻み込め!」


 吉備津彦の身体が膨れ上がり刀が厚みを増した。


「気力充実、喰らえ、鬼断ち!」

「くっ」


 ルノーは必死で食い止めようとするが、フロルベルジュは細身の剣。予想以上の衝撃に受け止められずに吹っ飛ばされてしまう。


「うっ、ううっ」

「負けを認めよ」

「断る! 僕は祖国の為にラモラックに勝たねばならないんだ」

「そうか」


 再び吉備津彦が刀を振り下ろす。必死で逃げようとしたルノーだったが片腕を切り落とされてしまった。


「負けを認めよ」

「断る!」


 そんなやり取りが何度も続いた。腕を切り落とし、足の骨は折れ、顔面が潰れ掛けている。そんなになってもまだ抵抗し続けているのはなんか根性というより単なる残酷ショーなのでは?


「ぬぅん!」


 ズバッと最後の一撃でルノーを真っ二つにした。


「しょ、勝者、吉備津彦!」


 歓声もなくシーンと静まり返った場内を吉備津彦をゆっくり退場して行った。入れ替わりに何人もの神様が集まってきた。なるほど、あれが救護班か。


「再生します」

「では時を戻しますよ」


 なんかあの辺でサラッと聞いちゃいけない言葉を聞いた気もしたけどきっと気のせいだよね。


 あっ、蘇生した。辺りをキョロキョロ見回して試合が終わってる事に気づくと雄叫びを上げながら地面を何度も殴った。

 いや、頑張ったと思うよ? でも多分相手が悪かったんだと思う。


「吉備津の野郎、また腕上げやがったな」

「そんなに強くなってどうするんですかね?」

「まあそこまでしてオレと戦いたいんだろうぜ」


 これだからバトルジャンキーって人種は。それからの試合も一進一退の攻防が続いて二回戦が全て終わり、三回戦のくじ引きが行われる事になった。

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