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第66話:朝の目覚めと、新しいお散歩
翌朝、カーテンの隙間から差し込む朝日の光で目が覚めた。
天井を見上げると、夜の間ずっと優しく光っていた折り紙の星たちは、役目を終えたように光を収め、ベッドサイドの小さな台の上へふわりと静かに降りて休んでいた。
(わぁ、昼間はちゃんとお休みモードになるんだ……!)
『わふっ!』
私の横で丸くなっていたノワールが、勢いよく起き上がって尻尾をブンブンと振る。
ご機嫌なノワールと一緒にベッドから降りると、パタパタと軽快な足音を立ててお部屋の扉が開いた。
「オリカ、おはよう! 今日もいい天気だよ」
朝の着替えを手伝いに来てくれたお兄様が、満面の笑みで部屋に入ってくる。
「今日はね、父上が公爵邸の中庭にある『温室』をオリカのために特別に開放してくれたんだ。珍しいお花や植物がたくさんあるから、一緒にお散歩に行こうか」
(温室……! 植物がいっぱいの場所!)
「あぅ~!(いくー!)」
私が元気に両手を挙げると、お兄様は嬉しそうに抱き上げてくれた。
お気に入りの魔導折り紙を小さなポシェットに詰め込んで、ノワールと一緒に新しい探検へと出発するのだった。




