第65話:おやすみの星空と、家族の団らん
夜になり、子ども部屋は特製の折り紙の星たちが放つ柔らかな光に包まれていた。
天井近くでふわふわと浮かぶ星たちは、眩しすぎず、ちょうど眠りを誘うような温かい明るさで部屋を照らしている。
「オリカ、そろそろ寝る時間……って、まあ!」
様子を見に来たお母様が、部屋の扉を開けて息をのんだ。
続いて後ろからのぞき込んだお父様とお兄様も、部屋いっぱいに広がる幻想的な光景に目を見張っている。
「これは……オリカが作ったのかい? まるで部屋の中に本物の星空が広がっているようだ……」
「ただの明かりではないな。見ているだけで心が安らぎ、一日の疲れが抜けていくような魔力を感じる……」
(えへへ、みんな気に入ってくれたみたい♪)
私がベッドの上でパチパチと小さく手を叩くと、お兄様がそっと近寄ってきて頭を撫でてくれた。
「オリカのおかげで、このお部屋は世界で一番居心地の良い場所になったね」
『わふっ♪』
ベッドの足元に丸まったノワールも、甘えるように尻尾を揺らす。
家族みんなの優しい笑顔に見守られながら、私は温かい光の中でゆっくりと目を閉じた。
優しい魔法に包まれて過ごす、幸せな夜。
明日もきっと楽しい一日になる――そう確信しながら、私は心地よい眠りへと落ちていくのだった。




