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『白髪の天使は折り紙を折る 〜HP無限の転生令嬢、最強の家族にノンストップで溺愛される〜』  作者: CASCADE


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第54話:広がる世界と、お気に入りのハンカチ




お庭でたっぷり遊んだあと、私はお部屋に戻ってソファでひと休みしていた。



膝の上には、すやすやと気持ちよさそうに眠るノワール。

お父様とお兄様は、さっきお庭で跳ね回っていた葉っぱのカエルやバッタを大事そうに特製の魔導ケースに保管し、熱心に記録をつけている。



(ふふっ、二人とも本当に勉強熱心だなぁ……)



私はテーブルの上に置かれていた、お母様が刺繍してくれた可愛らしいハンカチ(高級な布製)に手を伸ばした。

手触りの良い布を指先でなでながら、ふと考える。



(紙も、落ち葉や花びらも折れた……。じゃあ、布はどうなんだろう?)



私はちっちゃな手で布ハンカチを折りたたみ、前世でよく作っていた「布うさぎ」の形に整えてみた。

そして、そっとふうっ……と息を吹きかける。



ぽわん……♪



すると、ハンカチでできた小さいうさぎが、耳をぴこぴこと可愛らしく動かし始めたのだ!

金属や木材のような硬いものは無理でも、折ったり形を変えたりできる柔らかい素材なら、私の魔法は発動するらしい。



(やっぱり! 折りたためるものなら、なんでも魔法が乗るんだ!)



ぴょこんと立ち上がったハンカチうさぎが、私の膝の上で眠るノワールの鼻先にちょんと触れる。



『くぅん……? すやすや……』



ノワールは気持ちよさそうに短い尻尾をパタパタと振るだけだ。

自分の手の中で広がっていく【折り紙魔法】の無限の可能性に、私はワクワクしながら胸を踊らせるのだった。

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