↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『白髪の天使は折り紙を折る 〜HP無限の転生令嬢、最強の家族にノンストップで溺愛される〜』  作者: CASCADE


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
43/198

第41話:王都のお買い物と、消えた天使




「まあ、オリカ! このドレスもとっても似合うわ!」


「母上、こちらのレースがついたデザインもオリカの可愛さを引き立てますよ!」



今日は家族みんなで王都の高級店街へお買い物。

ずらりと立ち並ぶ老舗サロンの中でも、公爵家御用達の高級子供服店を貸し切って、

お母様(エレノア)とお兄様(ルファス)は大はしゃぎだった。



(わあぁ……どれもフリフリで可愛い服ばかり!

前世は病室でパジャマばかりだったから、服を選んでもらえるのってすごく嬉しいな)



お父様(ギルバート)は、鏡の前でちょこんと立っている私を見て、

鼻血が出そうなのを必死に耐えながらボソッと呟く。



「……店主。この店にあるすべての服を我が家に届けるように」



(お父様、流石に買い占めすぎよ!?)



相変わらず重すぎる家族の愛に苦笑しつつも、私は幸せな気持ちでいっぱいだった。

今日身に着けているのは、お母様が選んでくれた最高級のシルクの服。

まだ試着段階だから、普段お屋敷で着ているような「防護の付与魔法」はついていないけれど、

家族全員と最強の警備が周りにいるのだから、危険なんて万に一つもないはずだった。



「さあオリカ、次はあちらの試着室で、この可愛いお洋服に着替えてみましょうね」



お母様が私を抱っこして試着室へ入れると、ふかふかな台の上へそっと降ろしてくれた。



「母上、こちらの靴も合わせましょう!」


「まあ素敵! ルファス、それも持っていきましょう」



カーテンの向こうから、お母様とお兄様が次の服を選びながら

楽しそうに会話している声が聞こえてくる。



(ふふっ、お母様たちすごく楽しそうだなあ……♪)



私が微笑ましく声を聞いていた、ほんの数秒後のことだった。



カチャリ。



背後にあった大きな姿見(鏡)が、音もなくクルリと回転した。



(えっ……!?)



私が声を発するヒマもなく、台ごと足元が滑り落ち――

私は鏡の裏にあった「暗い穴」の中へとすぽんと落とされてしまったのだ!



「オリカ、次はこの靴を合わせてみましょう……あら?」



数秒後、次の靴を手にしたお母様が試着室のカーテンを開けた。

しかしそこには、さっきまで天使のように座っていた愛娘の姿は、影も形もなかった。



「……オリカ……?」



お母様の手に持っていた小さな靴が、床へポロリと落ちた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。