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『白髪の天使は折り紙を折る 〜HP無限の転生令嬢、最強の家族にノンストップで溺愛される〜』  作者: CASCADE


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第21話:深夜のピカピカ極秘実験




お風呂での「ウンディーネ降臨事件」の夜。

私はすっかりポカポカになった体で、

自分の子供部屋にあるベビーベッドに寝かされていた。



深夜。静まり返った公爵邸。

私の部屋には誰もおらず、

もちろん、隣の部屋で寝ているお兄様(ルファス)の

気配も、今は壁の向こうにしかない。



(よし、誰もいないわね。

今度こそ、誰の邪魔も入らない

本当の極秘ミッションの開始よ!)



私が今夜試すのは、

生活魔法の基本中の基本『ライト(灯火)』。



お風呂の時のように水をこぼして

証拠を残す心配もない。

指先に、ほんのりキャンドル一歩手前くらいの、

小さな小さな、消えかけの明かりを灯すだけ。



(めざせ、マッチの火くらいの灯り!

魔力1を指先に集めて……ぽんっ!)



私はふとんの中で、

短い人差し指をそっと突き出した。



しゅわん。



指先から生まれたのは、

予想していたオレンジ色の頼りない火花……

ではなかった。



それは、夜の闇を優しく溶かすような、

息をのむほど美しく、温かい

ハニーゴールド(蜂蜜色)の光球。



(あ、あれ……? なんかすごく綺麗だけど、

光の範囲、小さすぎない……?)



そう思ったのも束の間。

私の頭の中で、おなじみのシステム音が響き渡る。



『生活魔法:ライト(魔力1注入)⇒

【天界の常夜灯(ゴッド・ランタン)・極小光】

の生成に成功しました。

※半径5メートル以内の不浄(魔物や悪霊)を

自動的に消滅・浄化し、安眠をもたらします』



(まーたゴッド(神話)級が出たーーーっ!?)



しかも、その蜂蜜色の温かい光は、

ふとんの隙間から漏れ出し、

真っ暗だった私の部屋全体を、

まるで陽だまりの中にいるような

最高に心地よい、ぽかぽかとした光で満たし始めた。



この安眠効果のせいか、

部屋の空気が一気に美味しくなったような気がする。



(ちょっと待って、これ眩しくはないけど、

私の部屋が昼間みたいに明るくなっちゃってるわよ!?

大慌てで消さないと――)



私が大慌てで魔法をオフにしようとした、その時。



バタン……!



静かな夜の廊下に、少し慌てたような足音が響き、

私の部屋の扉が静かに、けれど勢いよく開いた。



「オリカ、大丈夫かい!?」



そこに立っていたのは、

パジャマ姿にシーツを羽織ったお兄様だった。



(お兄様ーーーっ!?

な、なんで起きてるの!?)



お兄様は、私の部屋全体を優しく満たす

ハニーゴールドの光と、

指先を突き出したまま固まっている私を、

交互に見つめて、息を呑んだ。



「この光……。

邪悪を寄せ付けない、最高位の聖結界……?

隣の僕の部屋まで、ものすごく澄んだ魔力が

流れ込んできたから、何事かと思って駆けつけたけれど……」



お兄様の天才的な魔力探知が、

またしても『天界の常夜灯』の異常な性能を、

正確に感じ取ってしまったのだった。

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