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『白髪の天使は折り紙を折る 〜HP無限の転生令嬢、最強の家族にノンストップで溺愛される〜』  作者: CASCADE


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第19話:お兄様の頼もしすぎる超解釈




「……このリボン、ただの布じゃない。

穢れを一切寄せ付けないほどの、

純度の高い『聖なる守護』が宿っている……!」



お兄様(ルファス)は、

赤いサテンのリボンを掲げたまま、

真剣な表情でぶつぶつと呟いている。



(ひえええ……! さすが魔力450の天才。

魔力1しか込めてないのに、

アイテムに宿るチートな効果を

一瞬で見抜いちゃったよ!)



私は心臓をバクバクさせながら、

「ばぶぅ?」と、

何も知らない赤ちゃんの顔を必死に作った。



お願い、ただの偶然だと思って……!

と心の中で祈っていると、

お兄様はハッと目を見開いて、

私をじっと見つめた。



「……そうか! わかったぞ、オリカ!」



(え、何がわかったの!? 私が作ったってバレた!?)



身構える私に対して、

お兄様はどこか感動したような、

誇らしげな笑顔を輝かせた。



「オリカはやっぱり、奇跡の愛され子なんだね!

昨日のお茶会で、生意気な男に襲われそうになった

オリカを守るために、

今度は精霊たちが、このリボンにまで

強い加護を授けてくれたんだ!」



(……はい?)



「普通の生活魔法使いなら、

一生かかってもこんな聖なる道具(アーティファクト)は

作り出せない。

ということは、オリカのあまりの愛らしさに、

世界そのものが『この子を汚してはならない』と

リボンを聖域化させたんだね」



(お兄様ぁぁぁ!!

そ、そのポジティブすぎる超解釈、

本当に助かるけど……さすがに無理がない!?)



もう何が起きても「精霊の愛されチート」で

説明を完結させてしまうお兄様。

そのシスコンフィルター、もはや神の領域である。



お兄様は嬉しそうに、

私の短い髪に、そっと赤いリボンを結んでくれた。



「うん、すごく似合っているよ、オリカ。

精霊たちが君を守るためにくれた贈り物だ。

ずっと身につけておくといい」



お兄様に結んでもらった瞬間、

【浄化と速乾の聖リボン】の効果がふわりと発動した。



なんだか頭がすっきりして、

驚くほど心が穏やかになる(精神安定効果)。

さらに、つけているだけで

髪の毛がサラッサラになっていくのを感じた。



(わぁ……めちゃくちゃ快適……。

おまけに自動浄化つきだから、

よだれや離乳食がついても

一瞬で綺麗に消えちゃうってことよね。

赤ちゃん生活がはかどりすぎるわ)



怪我の功名というか、

お兄様の超解釈のおかげで、

私は堂々とこの神話級リボンを普段使いできる

権利を手に入れたのだった。



「オリカがこれほど精霊に好かれていることは、

僕たちだけの秘密にしておこうね。

悪い大人たちに見つかったら大変だから」



お兄様は私の頭を優しく撫でながら、

悪戯っぽく笑って人差し指を口元に当てた。



「しー、だよ?」



「あう、あー!」

(うん、しー! 絶対秘密にする!)



私は元気よくお兄様と

「秘密の約束」のハイタッチを交わした。



こうして、初の出力調整実験は

「お兄様のさらなる誤解」を生む形で幕を閉じた。



けれど、いつまでも周囲の勘違いに

甘えているわけにはいかない。

私は次なる検証として、

『もっと目立たない魔法の応用』を

試してみることに決めたのである――。

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